「 母性 」 湊 かなえ
スマホゲームを止めてから、眼の調子も良く、本を読む時間が増えました。 『 どんだけゲームしてたんや 』
湊さんの本は、「 夜行観覧車 」「 告白 」「 Nのために 」「 白ゆき姫殺人事件 」「 望郷 」「 豆の上で眠る 」と読みました。
この本は、夕方から読み出し、内容が少し嫌な感じだなと思いながらも途中で止められず、読み終わったら午前3時を過ぎていました。
~~~~~~~~
「母性について」「母の手記」「娘の回想」の3つが交互に書かれている。
高校生の清佳(さやか)が、家のしだれ桜で首を吊った。
祖母に見つけられ、病院に搬送され何とか命はとりとめる。
母の手記と娘の回想という形で、なぜ清佳が命を絶とうとしたのかが明らかにされていく。
その後、教師になり結婚し子供が授かった清佳の視点で母性が語られる。
~~~~~~~~
最後まで読まないと事実がわかりませんでした。
最初に新聞記事があり、高校生が、自宅の県営住宅の4階から飛び降り、母親が、「 愛能(あた)う限り、大切に育ててきた娘が
こんなことになるなんて信じられません 」と語っていたのを読んでから、母親ルリ子の手記に入るので、最初はこの母のことだと思っていました。
しかし途中で、娘は首を吊ったのが分かり、あの記事を読んで違和感を感じ、調べる高校教師が娘の清佳だと気付きました。
母性とは、女性に生まれつき備わっているのではなく、子供ができて学習により後から形成されていくものかもしれないと書いています。
女には2種類あって母と娘、母性を持つ女と持たない女。 母性も、「 無償の愛 」と、「 見返りを求める愛 」
ルミ子は、母親になれなかった人。 体裁を繕って、いい母親を演じていても心から娘を愛していません。
いつまでも自分が娘で、母親に愛されていたく、物質には恵まれているが精神的には満たされていない人。
結婚して、姑や小姑のいじめと夫の無関心、慣れぬ畑仕事と苦労はしますが自業自得のところもあります。
清佳は母親を、姑や小姑から必死に守ろうとしますが、良かれとやったことがすべて裏目に出て、余計に母親から疎まれます。
父親も、姑、小姑も自分勝手で、態度や言葉の暴力でいじめ、愛されようと母親を求めても愛してくれません。
可哀相で、清佳の気持ちを思うと切なくなりました。
伴侶を得て子供が授かったので、家族を精一杯愛して幸せになってほしい。
今日の新聞記事に、民家から5体の乳児の遺体が見つかり、34歳の女性が捕まったと書いていました。
父親と弟、長男の4人暮らしで、出産しては、棄てていたそうで、殺人でも調べるそうです。
自分の子供を虐待して殺す母親や、男の人と遊びほうけて子供を餓死させる母親、すべて、母性を持たない女なのでしょうか?
自分の子育ての反省も含め、いろいろと考えさせられる作品でした。 もやもや
ぽちっと、ひと押しお願いします。
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ありがとうございます
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湊さんの本は、「 夜行観覧車 」「 告白 」「 Nのために 」「 白ゆき姫殺人事件 」「 望郷 」「 豆の上で眠る 」と読みました。
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「母性について」「母の手記」「娘の回想」の3つが交互に書かれている。
高校生の清佳(さやか)が、家のしだれ桜で首を吊った。
祖母に見つけられ、病院に搬送され何とか命はとりとめる。
母の手記と娘の回想という形で、なぜ清佳が命を絶とうとしたのかが明らかにされていく。
その後、教師になり結婚し子供が授かった清佳の視点で母性が語られる。
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最後まで読まないと事実がわかりませんでした。
最初に新聞記事があり、高校生が、自宅の県営住宅の4階から飛び降り、母親が、「 愛能(あた)う限り、大切に育ててきた娘が
こんなことになるなんて信じられません 」と語っていたのを読んでから、母親ルリ子の手記に入るので、最初はこの母のことだと思っていました。
しかし途中で、娘は首を吊ったのが分かり、あの記事を読んで違和感を感じ、調べる高校教師が娘の清佳だと気付きました。
母性とは、女性に生まれつき備わっているのではなく、子供ができて学習により後から形成されていくものかもしれないと書いています。
女には2種類あって母と娘、母性を持つ女と持たない女。 母性も、「 無償の愛 」と、「 見返りを求める愛 」
ルミ子は、母親になれなかった人。 体裁を繕って、いい母親を演じていても心から娘を愛していません。
いつまでも自分が娘で、母親に愛されていたく、物質には恵まれているが精神的には満たされていない人。
結婚して、姑や小姑のいじめと夫の無関心、慣れぬ畑仕事と苦労はしますが自業自得のところもあります。
清佳は母親を、姑や小姑から必死に守ろうとしますが、良かれとやったことがすべて裏目に出て、余計に母親から疎まれます。
父親も、姑、小姑も自分勝手で、態度や言葉の暴力でいじめ、愛されようと母親を求めても愛してくれません。
可哀相で、清佳の気持ちを思うと切なくなりました。
伴侶を得て子供が授かったので、家族を精一杯愛して幸せになってほしい。
今日の新聞記事に、民家から5体の乳児の遺体が見つかり、34歳の女性が捕まったと書いていました。
父親と弟、長男の4人暮らしで、出産しては、棄てていたそうで、殺人でも調べるそうです。
自分の子供を虐待して殺す母親や、男の人と遊びほうけて子供を餓死させる母親、すべて、母性を持たない女なのでしょうか?
自分の子育ての反省も含め、いろいろと考えさせられる作品でした。 もやもや
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