ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 臣女 」  吉村 萬壱

2016-02-14 01:35:17 | 
       「 臣女 」  吉村 萬壱

         

あるテレビ番組のインタビューで、羽田圭介さんが「 最近読んだ本で一番面白かったのは 」と聞かれ、この本を推薦していました。
早速、図書館にリクエスト。 
普通に読めば数時間で読めそうな本ですが、一週間かかりました。
1ページ目から妻が3メートルあり、読み進めるうちにどんどん巨大化して5メートルになり、糞と痰と寄生虫のオンパレード。
本を開くたびに臭ってきそうで、なかなか読めず、私はいったい何を読んでるんだろうと考え乍ら、やっと最後まで読みました
~~~~~~( ネタバレあり )
高校講師で( のちに非常勤 )小説家の主人公が敦子と浮気。 それを知った妻の奈緒美がその日から、日々巨大化して行く。
妻の体は、骨が音をたてながらいびつに大きくなって、急激な変化にでこぼこになり言葉は聞き取りにくく、嗅覚なども異常になる。
ひどい苦しみ方で、家はあちこち壊れ、主人公は学校に行きながら家で介護する。 数日で均等が取れるが、また大きくなり、それの繰り返し。
裸で過ごし、食事量が半端でなく排泄物は多くなり、処理が追いつかず風呂場で流すが、外に流れ出て臭気が漏れ近所で問題になる。
隠しきれなくなり、見つかる前に2人はトラックで無人島を目指して逃亡する。
~~~~~~
『 なぜ大きくなるの? なぜ異常が出たとき救急車を呼ばなかったの?  』なんて考えても、それは小説。 余りの設定に、先が読めませんでした。
最後は、奈緒美はまるで進撃の巨人かと思うほど。 すべて主人公が悪い 
結末は書きませんが、主人公と教え子だった奈緒美の出会いの回想シーンではしんみりしました。
「 ハリガネムシ 」で芥川賞を受賞されているので、次回に読んでみます。

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  ありがとうございます


     
コメント (1)
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