ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 ライン 」  乃南アサ 

2018-03-20 23:49:27 | 
        「 ライン 」 乃南 アサ  パソコン通信殺人事件 ( 改題 )

            

私がパソコンを習い始めたのは6年前。 ボケ防止のためで、電源の入れ方から習い、美人の先生が優しく教えてくれ楽しい教室でした。 
家には早い時期からパソコンはありましたが、それは主人の仕事の書類や文章の作成、記録をする道具ととらえていたので触ったことがありませんでした。
子供達は学生時代、必要に迫られ使用していましたが、私は無関心でした。 
今では小学生からパソコンで、パソコンが出来ないと世の中についていけませんが、私の時代は読み書きそろばんでした。

この本は、パソコンの初期の話で、パソコン通信なるもの。 電話回線を使い電話代がかかり、その倍ほどのネットワーク会費がかかると書いています。

初めはパソコン通信のことがよく分からなかったけれど、読んでいるうちに内容がわかってきて、そういえば、リアルタイムで通信できると聞いたことがあったな。
オンライン社会は、今ではものすごく進歩して安くて便利になりました。 私は、それはそれでついていけてないけれど。
リアルタイムゲーム対戦をしていて知り合い結婚した人や、ネットで知り合い結婚した人も近くで数組います。

~~~~~~~ネタバレ
深夜にパソコン通信にハマる若者たち。
3浪の小田切薫は、チャットでKAHORUとして登録したネームで女の子と間違われ、そのまま可愛い女の子を演じている。
そのうちに、親しくなった男性が会いたいと言って上京してきて、次々に殺される。 薫の周りで起こる殺人事件。 犯人は?  直木賞作家の傑作ミステリー。
~~~~~~~
薫と友人たち。 現役合格者の岡本と石井。2浪で合格した山中。3浪中の薫。 近所の年下女子大生の河合まこと。
受験生の薫の大変さは察するけれど、何をやってるのか。
謎の事件の真相がわかってきて、犯人とその動機が明らかになり、同情はするが、何の罪もない若者を殺害したのは許せない。
その人たちにも、悲しむ家族がいて、不幸の連鎖。何の解決にもなっていない。

刑事が「 これからは、想像のつかなかったようなヤマがふえてくるかもしれんな、コンピューターがらみの 」と、つぶやくのが印象的。

エピローグで、数年後、ハッピーエンドに終わって、めでたし・めでたしで面白く読みましたが、ひねくれ者の私は、「 世の中、そんなに甘くないよ 」とつぶやく。
 

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