酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

トランプ復活で自民党も安泰?

2024-07-21 16:03:01 | 政治
 13日の銃撃事件はドナルド・トランプを神様に押し上げてしまったようだ。タイムの表紙を飾ったせ血を流しながらこぶしを突き上げるトランプの写真はいまや世界の「御真影}だ。現職大統領のバイデンが撤退するのは間違いなく、民主党の新たな候補がカマラ・ハリスになることも確定的だ。初の女性、しかも黒人のハリスが大統領になればそれはそれで衝撃的だが、紙と化したトランプの敵ではない。民主党は中韓選挙の前後でバイデンを病気退陣させハリスを据え、現職ハリスが再選を目指すシナリオを採用しなかった時点で終わっていたのだ。

 次期米大統領がトランプに決まりかけているのに喜んでいるのはロシア、イスラエル、そしてわが日本の為政者だ。裏金疑惑で次期総選挙で大敗する見通しの自民党だが、トランプ政権となれば息を吹き返す可能性が高い。仮に立憲民主党が総選挙に勝利し政権を奪ったとしても無理難題を繰り出すトランプにお手上げ状態になることは疑いない。で、再び自民党の出番。自民党は総選挙で大敗しても維新や国民民主党を引っ張り込んで政権を維持する手もある。

 で、誰が次の首相か。これは難しい。トランプとの相性でなら麻生太郎だが、バイデン並みの高齢者という弱みがある。麻生派の河野太郎? この御仁では自民党内がまとまらない。茂木敏充は国民の人気が皆無でまあだめだろうな。高市早苗? 右派の希望の星らしいが党や官僚を束ねる能力に疑問が残る。あれこれ考えると誰もいなくなる。こういう時は目立たぬ影のような男に首相の座が転がり込むことはよくある。今回で言えば善幸のせがれ辺りがそれに該当するのかな? 
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「国葬」って何?

2022-08-01 14:13:20 | 社会
 銃撃されて死亡した安倍晋三の「国葬」を巡って賛否の意見が割れているという。安倍の「実績」と照らし合わせてみてもこれは妥当なところだ。共同通信と日本経済新聞が8月1日に報じた世論調査によるとどちらも「反対」がやや上回っている。

 共同通信社が30、31両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍晋三元首相の国葬に「反対」「どちらかといえば反対」が計53.3%を占め、「賛成」「どちらかといえば賛成」の軽45.1%を上回った=(8.1新潟日報)。

 銃撃を受けて死去した安倍晋三元首相の国葬に関する賛否を日本経済新聞社の世論調査で聞いた。「反対」が47%、「賛成」が43%と評価が割れた=(8.1nikkei.com)。

 それはそれでいいのだが、各メディアが「国葬」に賛成か反対かと単純に尋ねているのはかなりおかしい。共同通信の問いはこうだ。「政府は、安倍晋三元首相の葬儀を国葬として実施すると決めました。全額を国費で負担します。あなたは安倍氏の国葬に賛成ですか、反対ですか。

 共同の問いでは全額を国費で負担するのが「国葬」ってことらしい。でも、「国葬っ」てそもそも何? 現行の日本の法体系に「国葬」という文言はない(らしい)。戦後初めて営まれた吉田茂の「国葬」の際、事前の国会質疑で根拠法令を問われた蔵相は「根拠法令はありません」と答えている。つまり「国葬」は定義も何もないのだ。メディアは「国葬」「国葬」といたてるのではなく、国葬の定義、根拠法令などを明らかにするよう政府に迫るべきだ。意味不明の「国葬」に賛否を問うなどメディアの思考停止を表すものとしか言えない。





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羽生結弦、悪魔のささやき

2022-02-11 14:53:33 | スポーツ
なんだかんだ言っても始まってしまえばやはりオリンピックの威力は絶大だ。連日10万人近い感染者と150人前後の死者を数えるコロナ禍もものかは、新聞の一面には「○○が銀」などの大見出しが躍る。

 メディアが神のごとくあがめるのがフィギュアスケートの羽生結弦。メダルに届かなかったとはいえ、扱いの大きさや量では鍵山優真や宇野昌磨を圧倒している。11日発売の週刊文春や週刊新潮は「羽生特集」を組むほどだ。なかなか外に出かけられない今、家で歓声を上げガッツポーズを突き上げられる五輪観戦は、今まで以上に世間の関心が高いようだ。

 で、その羽生である。8日のショートプログラム、演技冒頭での4回転ジャンプがすっぽ抜けて1回転に終わるという致命的なミスを犯した。「ほかの選手が削った穴にはまった。氷に嫌われた」と羽生。本当にそうだろうか。多分そうなのだろう。が、ここでは羽生が悪魔のささやきにそそのかされてあえて失敗したという暴論を展開してみよう。

 今回の五輪を前に羽生は3連覇や金メダルについては口を閉ざしていた。呪文のように繰り返したのは「4A=クワッドアクセル=4回転半ジャンプを跳びたい」だった。4Aはまだ誰も成功したことがない技だ。しかし、勝つために必須の技というわけではない。成功の確率を考えればむしろ他の技を高水準で繰り出した方が勝利に近い。羽生が4Aにこだわったのは勝つためではなく、人類初の4A達成なのだ。4Aを最も劇的に演出する方法は? その時悪魔がささやいた。「ショートで失敗しなさい。フリーで奇跡が起きても届かないほどの失敗を!!」 エッジがくぼみにはまったと羽生は言うが、その後の演技はとてもそんなアクシデントに見舞われたとは思えない完璧さだった。こんなことがあり得るのか。

 10日のフリー。羽生は冒頭で4Aを跳んだ。が着地はできなかった。審判は「跳んだが失敗」とみなし、ジャンプそのものは4回転アクセルで、着氷もできた、と認定した。羽生にとってはめでたしめでたしの結末である。優勝したのは予想通りのネイサン・チェン。羽生がSPで失敗せず、4Aを成功させていても勝てたかどうかという圧巻の演技だった。

 羽生はフリー直前練習で左足首に触り故障しているという仕草を見せた。痛くなければ跳べたかも! と思わせる伏線とも考えられる。演技を終わりウイナーズ・シートに座った羽生のはしゃぎぶりも異様だった。悪魔のささやきが羽生を異常に高揚させたのか??

 事の真相は羽生以外には分からない。多分、全精力を出し切った結果というのが正解なのだろう。だが、SP大失敗の後の異様な落ち着きとフリー演技後の興奮ぶりは「何か」の存在を疑いたくなるに十分だ。裏を返せば羽生がそれだけのカリスマだということだろう。

 
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今年の主役もコロナ(covid19)?

2022-01-10 15:16:37 | 話題
 早いもので今年、2022年が明けてもう10日なる。昨年の秋の一時期には「コロナもようやく先が見えたか」と希望的観測も浮かんだのだが、そうは問屋が卸さなかったようだ。それどころか変異株・オミクロンの出現で世界の感染は急拡大、全く先が見通せない状況だ。オミクロン株は非常に感染力が強い一方、病状的な脅威は少ないとされる。これが評価を難しくさせている。ワクチン絡みの騒動も各地で頻発、テニスのジョコビッチの「入国拒否」はオーストラリアとセルビアの外交問題にもなっている。

 ジョコビッチの豪入国問題については分からないことが多い。全豪オープンの主催者とビクトリア州政府は同選手に対して新型コロナウイルスワクチンの接種免除を与えている。これに中央政府が待ったをかけ、裁判所によるビザの有効性確認訴訟が始まるという段階だ。州政府などが与えた接種免除とは何か。9日の共同の記事によれば「ジョコビッチは年末に新型コロナに感染していた」という。現在も症状があるかどうかや他人に影響を与える可能性などについては不明である。感染して完全に回復していればワクチンを打ったと同じようなものーとの意見がある。新型コロナに限らず感染症では常識的な考え方ともいえる。

 ただ、厳しい規制に耐えてきた豪国民にしてみれば、テニスのトッププレーヤーを特別扱いしているように映るのは無理もない。ジョコビッチ側が入国に際してもっと丁寧な説明と免除の理由を明らかにしていればここまでの騒動にはならなかったのではないか。また、ジョコはワクチン接種を否定するような言動を繰り返しているという。ワクチンを打つかどうかは個人の判断だ。打たない自由は当然ある。だが、ジョコのような影響力がある人物が「ワクチンは良くない」など言い募るのはいかがなものか。今回のワクチンは急造であり、何十年というスパンで考えると人体に何らかの影響与えるかもしれないとの危惧はある。当初、若年者への接種が控えられたのもそうした理由ではないだろうか。

 オミクロン株は重症者の割合が少ないことから今回のコロナ禍を終息させる救世主とも期待されている。「みんなでかかって集団免疫!!」というわけだ。日本でも保守系政治家の一部から「新型コロナを感染症法の2類相当からインフルエンザ並みの5類に指定替えしては」の声が上がっている。しかし、ことはそう簡単ではないだろう。新型コロナの「日本上陸」から丸二年、これまでに強い規制をかけられて商売あがったりになった業種から見れば「いままでの損害をどうしてくれる」ということになる。

 世界ではワクチン接種が国民の5割にも達しない国が大半だ。新型コロナが世界と人々の間に大きな亀裂をもたらしたことだけは間違いない。
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菅クンのお気楽な卒業旅行!

2021-09-23 17:11:14 | 政治
もうじき首相の座を去る菅義偉が日米豪印4か国首脳会議に出席するため訪米する米国に向けて旅立った。バイデン米大統領の招待を受けての訪米だという。

 《菅 義偉
@sugawitter

日本の政府関係者
日米豪印首脳会合に出席するため、ワシントンに向けて出発します。
会合では、ワクチン、新しい技術、気候変動等、地域の重要課題を、首脳間で率直に議論し、「自由で開かれたインド太平洋」の具体化に向けた協力を深めてまいります》=菅氏のツイッター投稿。

 自民党は今総裁選のさなか。本来なら菅自身が候補となって戦っているはずなのだが、「コロナとの両立は無理」とかいうおかしな理屈で総理総裁の座を投げ出したため、4人による混戦となっている。菅は「河野を応援する」らしいが、最終盤は戦場から離れ高みの見物を決め込んだ。

 考えてみると、あと10日もすればその座を退く首相が、のこのこ外国に出かけ、首脳会談を行った挙句に何か約束もしてくるなんてどうかしている。今月初め、首相訪米が発表された際、一部には批判的な報道も見られた。

 《菅義偉首相が今月下旬に訪米する検討に入ったことが波紋を呼んでいる。首相は既に退陣表明しており、退任間際の外国訪問は異例だ。「花道外遊」とも言え、「後任の首相が行くべきではないか」などと疑問の声が出ている》=9月11日・毎日jp=。

 しかし、17日に総裁選が告示されるとメディアは総裁選報道一色、菅は表舞台から姿を消したといっていい。つい最近の報道では「辞める前に比べると表情が明るくなった」だの「顔色が良くなった」だの、すっかり隠居じいさん扱いだ。もともと日本のメディアは辞職する人や亡くなった人には優しい。死者にムチ打たずというか、それが礼儀でもあるかのように…。国政を途中で投げ出す無責任な輩にまでこうした態度をとるのは理解しがたい。

 菅は今回の訪米の目的について「菅首相は今回の訪米により、4カ国の首脳の枠組みを深化させ、次の政権に継承したい考え」(フジプライム)だという。これは明らかな越権行為だ。4人の候補者がこの訪米をどうとらえているのかぜひとも聞いてみたい。

 今回の訪米、同行記者はどれくらいいるのだろう。彼らも「菅番」最後の旅行だろう。優しい記者たちと能天気な首相の「感傷旅行」、日本は幸せだなあ!!
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菅官邸に潜む身中の虫

2021-08-12 16:18:24 | 政治
朝日新聞などの世論調査で菅内閣の支持率が30%を切った。不支持率は50%を上回る。いずれもこの内閣発足以来最低・最高である。内閣存続は危険水域に入ったと言っていい。

《朝日新聞社は7、8日に全国世論調査(電話)を実施した。菅内閣の支持率は28%と昨年9月の発足以降、初めて3割を切った。不支持率は53%。東京五輪開幕直前の7月調査の支持31%、不支持49%からいずれも悪化した。五輪開催は「よかった」が56%、「よくなかった」は32%だった。

 政府・与党には、五輪による政権浮揚への期待があったが、思うようには表れていない。開催が「よかった」という人でみると、内閣支持が41%と全体で見た場合より高く、一定の押し上げ効果があるものの、それでも限定的だ。

 第2次安倍政権(2012~20年)では昨年5月に記録した内閣支持率29%が最低だった》=朝日digital=.。

 世論調査の数字の低さもさることながら、気になるのは菅の絶不調ぶりである。8月6日広島で開かれた平和祈念式典ではあいさつ文の肝心な部分を読み飛ばした。9日の長崎では式典に遅刻した。いったい何が起きているのか。

 《菅義偉首相は6日、広島市で開かれた平和記念式典のあいさつで、事前に用意した原稿の一部を読み飛ばした。政府は直後に訂正。首相はその後の記者会見で「おわびを申し上げる」と陳謝した。

 首相は「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ」などのくだりを読み忘れた。
 式典に参列した公明党の山口那津男代表は会見で「核兵器のない世界を目指す一貫した政府方針に何の揺らぎもないと思う」と首相を擁護した》=Jijicom。

《菅首相は10日、長崎市で9日に開かれた平和祈念式典に1分遅刻したことについて、「少し前に会場に着いていたが、結果的に時間管理上の問題で遅刻した。心からおわび申し上げたい」と陳謝した。首相官邸で記者団に語った。加藤官房長官は10日の記者会見で首相秘書官に注意したことを明らかにした》=読売online=。

 官邸や首相周辺は読み飛ばしは「原稿が糊でくっついてしまっていたため」、遅刻は「トイレに行っていたため」と説明している。読み飛ばしや遅刻より深刻なのはそれぞれの言い訳のあまりなみっともなさだ。読み飛ばしは国会の演説などでも時々ある。しかし、原爆忌の挨拶という厳粛な場で、数分の原稿を読み飛ばすなどあり得ない。「糊でくっついていた」という説明は、菅が下読みも自らの言葉も入れることなくただ渡された原稿を読むだけの人間だと言ってるに等しい。こんな説明を考え付く神経を疑う。

 トイレもそうだ。年を取れば誰もがおしっこが近くなる。菅も同様だろう。旅程の一部にトイレタイムを挟むのは秘書官のイロハのイだろう。

 こう書いてきて、かつて安倍官邸にいた佐伯某のことを思い出した。例のアベノマスクの発案者とされる人物である。「マスクさえ届けば国民の不安なんか吹っ飛びます」と安倍に進言したとされる。

 今回の菅の失態に関する説明と佐伯の進言は似ているのではないか。菅や安倍を見下し、馬鹿に仕切っている官僚の姿が透けて見えるのだ。「この総理にはこの程度の提言で十分」「とりあえず取り巻きが悪かったことにしておけば菅は満足」。側近といわれる彼らはおそらくこのように考えている。

 自らの政治哲学を持たず、国民に届ける一言半句もない首相、支える側近が「しょうがねえな」と思うのは仕方あるまい。次に菅が失敗したときどんな言い訳が飛び出すのか。おそらく「そりゃあないよな」というような代物だろう。菅官邸に巣食う獅子身中の虫、「そうしたものに気づかない」菅が哀れに見える。
 

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五輪開幕まで一か月

2021-06-23 16:13:20 | 話題
 東京五輪の開幕まであと1か月、ほんの少し前までは「ひょっとすると中止もあるかな」という観測もあったが、事ここに至ればやるしかないのだろう。とはいえ、菅義偉首相が言う「安全で安心な五輪」をどう実現するか、ハードルは低くない。一連の流れを見ていると「中止」の選択肢はもともとなかったのだ。それは菅が言うように「(政府は)開催の可否を判断する立場にない」からではなく、「中止となれば巨額の違約金が発生する」からでもない。「私を首相にしてくれた安倍(晋三)さんの顔はつぶせない」「中止なら政権が吹っ飛ぶ」ーあたりが本音に違いない。

 菅は最近の会見でコロナ禍での五輪開催について問われるたびに「国民の命と健康を守り、安心安全な大会を実現することは可能だ」と繰り返し述べている。連日50人規模の死者が発生し、累積の死者数は1万5千人にも達しようとしている。既に命と健康が大きく毀損されている現状を菅はどう見ているのだろう。

 東京五輪の米国向け放映権を持つNBCユニバーサルのジェフ・シェルCEOは「開会式が始まればみんな(コロナのことなど)悪れて楽しむだろう」「五輪に勝る番組はない。17日間、毎晩(関心を)独占できるからね」と述べている。おそらく菅も同じようなことを考えているに違いない。「五輪が始まって日本選手が大活躍すればみんな吹っ飛ぶ」。昨年春の「国民にマスクが行き渡れば一発ですよ」のアベノマスクを思い出す。

 菅が期待を寄せる日本選手団、メダルラッシュとなる可能性が高い。何せ圧倒的に有利なのだ。外国選手は直前の来日が多いと推定されるうえ、バブルに包み込まれ練習も思うに任せない。ストレスは日本選手よりはるかに高いはずだ。しかも、母国の応援団は皆無。菅がG7の会合で各国首脳に「最高の選手の派遣をお願いしたい」と要請したのは「最高の選手」が来日しない事態を危惧してのことだ。

 ここ一両日、五輪を巡るメディアの伝えっぷりに変化がみられる。五輪の観客数についての5者会談で定員の50%、上限1万人と決まったことについての報道で「首相 緊急事態なら無観客も」とも伝えている。開催強行、専門家の提言を振り切っての「観客あり」…。菅の「緊急事態ならー」発言はこれらの強行策をカムフラージュするための巧みな仕掛けだ。五輪会場での酒販売も同じ仕掛けだ。丸川珠代あたりを使って酒類販売を匂わせ、世論の強い反発に配慮する格好で一転禁止にー。誰のシナリオか分からないが、見え見えだ。

 来月に入り、五輪カウントダウンが始まるとメディアは一斉に五輪シフトに入るはずだ。どこがどんな伝え方をするのか? しっかりと見ていきたい。

 
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ワクチン、お先にどうぞ!!

2021-02-25 15:39:13 | 社会
医療従事者へのワクチン接種が始まってい1週間が経つ。いまのところ重篤な副反応はなく、とりあえず順調に進んでいるかに見える。が、問題は山積しているらしい。ファイザーなどワクチン提供者と日本政府で交わされた契約の内容がはっきりせず「いつ」「どれぐらいの量が」入ってくるのかが分からない。担当大臣の河野太郎も「ゆるゆると」などと遅れは必至とにおわせている。これで「人類がコロナウイルスに打ち勝った証として東京五輪を開催したい」(菅義偉)というのだから、恐れ入る。

 高齢者への接種がいつになるか注目されていたが、政府は4月12日開始と決めたらしい。

 《菅首相は24日、新型コロナウイルスワクチンの65歳以上の高齢者向け接種について、4月12日から開始すると表明した。当初はワクチン数が限られるため、全自治体に行き渡って接種が本格化するのは26日以降となる見通しだ。
 4月12日からの接種開始に向け、政府は4月5日の週に全都道府県へ計約5万人分を配送する。続いて、12日の週と19日の週にそれぞれ約25万人分を追加で配送する。対象となる高齢者は約3600万人に上るため、開始後は限定的な接種となる予定だ。河野氏は「どの市町村で接種を行い、どう配分するかは都道府県に調整をお願いしたい」と述べた》=25日読売online=..

とりあえずここまでは目途がついたということだ。だが、65歳以上の高齢者は3500万人もいる。週25万人分程度では1回打ち終わるのに5か月近くかかる計算になる。2回接種なら年末まで掛かるかもしれない。そのうちモデルナのワクチンも
提供されるだろうからもう少しペースは上がりそうだが、国民全体に行き渡るとなると気の遠くなる話だ。

 気になるのはワクチンの接種順位である。医療従事者から始めるのはいい。だが、高齢者からというのはどうだろう。河野太郎は「100歳以上からスタートして年代を下げるのか…」と述べるが、できの悪い冗談にしか思えない。

《河野太郎ワクチン担当相は21日のNHK番組で、新型コロナウイルスワクチンに関し、4月中に予定する65歳以上の高齢者への接種は地域や年齢が限定されるとの見通しを示した。米製薬大手ファイザー製ワクチンの生産能力の強化が5月にずれ込み、「4月までは非常にワクチンの供給量が限られる」と説明した。

 河野氏は、高齢者の接種について「どこの自治体で始めるか。最初は、例えば100歳以上からスタートして年代を下げるのか。あるいは施設の高齢者を優先するのか。各自治体がいろいろ想定している」と説明。「少しずつ始めて、ゆっくり拡大したい」と語った。大都市では、目標とする2カ月と3週間での接種終了は難しいと指摘した》=22日 sankei.com=

 当方は間もなく後期高齢者という範疇に入るが「ワクチン接種は後回しで結構」と考えている。むしろ若い人から順に打つべきではないのか? 重篤化しやすい高齢者からというのは医療現場の発想としては理解できる。しかし、80、90の年寄りは行動範囲が狭い。いわんや100歳老においておや、である。感染リスクの低い高齢者より、行動範囲が広く感染しても症状が現れないことも多い若者から先に打つ方が理にかなっているのではないか。首都圏、関西圏、中京圏と福岡に在住する18歳~50歳から摂取するーこれでいきましょう!! 大都市圏の流行を鎮静化させることを最優先にすべきだ。

 当方は国産の不活化ワクチンが出てくるまで待つ気満々です(笑)
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困った時代だなあ?!

2021-02-16 15:42:57 | スポーツ
 どうにも困った時代になったようだ。日本陸連が選手の身長、体重を非公表にすると発表したのだ。個人情報の保護が理由だという。

《日本陸連は15日、個人情報保護の観点から選手の身長、体重を非公開にすると発表した。

主に女子選手の数値について、インターネットなどで「誹謗(ひぼう)中傷や誤った情報の拡散などが度々問題視されている」とし、情報の収集も控える。女子選手の無月経や骨粗しょう症が問題となっている中で身長、体重から算出されるBMI(体格指数)などの情報が独り歩きしていることも理由に挙げている。

世界陸連の公式サイトでも非公開に変更されており、日本陸連も「大会運営上、必要な要素ではない」と判断した。加盟団体などには身長、体重の情報収集、各媒体への掲載は基本的に控えるよう通知した》=日刊スポーツcom=。

 陸上の女子選手を狙ったきわどいアングルの写真などがネットに出回り、対策が強化された矢先だ。身長、体重の数値で女子選手のことをあれこれ言う輩がいるのは確かだろう。しかし、それで体格に関するデータを非公表にするというのはいささか短絡的ではないか。世界陸連も公式サイトでも非公表だそうだから、これが世界標準ということなのか?

 コンマ何秒、何センチを争うのが陸上だ。そうしたとき、勝負とは別にアスリートの身体的特徴もドラマを演出する大きな要素の一つだ。

 身長175センチの選手が2m25㎝のバーを跳び越す。195センチの選手もクリアした。この時、私は頭上50センチを超えた175の選手に肩入れする。ほっそりしたやり投げの選手が力士のような選手に投げ勝った時、多くの観客が快哉を叫ぶのではないか。

 身長、体重のデータは「大会運営上、必要な要素ではない」というのはその通りだろう。だが、競技を見る側に立った配慮とはいいがたい。しかも「媒体への掲載も控えるよう」通知したとは…。こんな通達を出すより、選手の個人情報をだだ洩れに垂れ流す増田明美の指導でもしたらどうか。ほんと、困った時代、困った団体だねえ。
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有森か山口なら…

2021-02-12 15:59:18 | スポーツ
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」との発言が国内のみならず海外からも大ひんしゅくを買った森喜朗、「辞める気はない」との強気も崩れ、12日正式に辞意を表明した。

 《東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)=元首相=は12日、自身の女性蔑視発言の責任をとり、辞任を表明した。この日午後、都内で開かれた理事と評議員らによる合同懇談会の冒頭で「今日をもって会長を辞任する。大事なことは、オリンピックを7月に開催すること。私がいることで諸準備の妨げになってはならない」などと述べた。

 森会長は11日、評議員で元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)に就任を打診していたが、退任する森会長自らが後継を指名することに「密室で決まっている」などの批判の声が高まっていた。12日の冒頭の発言では川淵氏への言及はなく「皆様の率直な意見を頂いて、この会が意味のあるものにして欲しい」と述べるにとどめた》=asahi.com=


 開催そのものが不透明感を増している東京五輪はその運営主体のトップ人事が迷走、いよいよ八方ふさがりになってきた。今日中に後任が決まるのかどうか。「組織委は政府とは別の法人」(菅首相)と傍観していた官邸が急に後任人事についてあれこれ言いだしたのも不可解だ。火中の栗というか貧乏くじというか、どなたがなるにせよ前途はいばらの道だ。

 当面最大の問題は後任である。一部には五輪相の橋本聖子という声がある。川渕よりは数段ましだろうが、さて。

 若い人、女性という選択は当然だろう。83歳から84歳へのリレーではトランプ→バイデンを笑えない(w)。若いスポーツ人なら思い浮かぶのは前スポーツ庁長官の鈴木大地、女性なら有森裕子や山口香が思い浮かぶ。当方の一押しは有森かなあ。権威にひれ伏さない強さがあるし、競技への考え方もしっかりしている。山口もいいが、五輪の実績という点で少し足りないかな。

 もうふた昔も前、日本財団の会長だった曾野綾子と自転車振興会の会長・下重明子が対談で「男どもはどうにもならなくなると女に泣きついてくるのよね」などと語っていたのを思い出す。開催の可否も含めてにっちもさっちもいかなくなった東京五輪、女に泣きついてみましょうか。
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