トランプ劇場にかまけているうちにとんでもない事態が起きた。ディズニーランドが大好きな北朝鮮の金正男がマレーシアで毒殺されたというのだ。
《【ソウル聯合ニュース】韓国の政府消息筋は14日、北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である正男(ジョンナム)氏が13日午前(現地時間)、マレーシアで殺害されたと明らかにした》
昨年夏以降、核実験やミサイル発射を繰り返し国威発揚を図っていたはずの北朝鮮だが、体制の動揺と混乱は容易ならざるところまできているようだ。下の朝日の記事にあるように、金正恩がかねて正男を亡きものにしようと考えていたことは疑いない。だが、手は下さなかった。というか、下せなかった。母違いとは言え、兄である。実行した場合、国内はもとより中国などから強い反発を受けるのは必至である。「慌てて殺る必要はない」。
だが、ここに来て正恩の尻に火がついてきた。金王朝を支える最側近らが次々と処刑されているのがその表れだ。国民から強制的に金を巻き上げ、軍備増強に当てる。これだけでも不満が爆発寸前なのに、王朝の大官たちは私服を肥やし、優雅な生活を楽しんでいる。昨年夏、韓国に亡命した元駐英公使のテ・ヨンホは先月「(北朝鮮国内で)急激な変化があることもありうる。政権もそのことを熟知している」と述べている。
《韓国の情報機関、国家情報院は15日午前、北朝鮮が故金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(キムジョンナム)氏の暗殺を5年前から計画していたと、国会情報委員会に報告した。同委所属議員が明らかにした。正男氏は6日にマレーシアに入国した後、13日に家族が住むマカオに赴く途中、殺害されたという》中略《2011年12月の金総書記死去後、正男氏の立場は急速に悪化。異母弟の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の指示によって殺害される可能性があるとの指摘が韓国内で出ていた。殺害の動機について、国情院は「金正男氏の暗殺は、金正恩政権樹立後、必ず処理すべき命令だった」と説明。12年ごろから、暗殺の動きが具体化したという。
韓国政府は、正男氏が「白頭山血統」と呼ばれる北朝鮮指導者の家系である以上、正恩氏の指示や許可なしに正男氏を殺害することはできないとみている。
ログイン前の続き正男氏の前妻と息子は北京に、後妻とフランスに留学経験があるキム・ハンソルさんを含む1男1女はマカオに住んでおり、中国の保護を受けているとした。正男氏は12年4月、正恩氏に対して「私と私の家族を生かして欲しい」という私信を送ったという。》=朝日DEGITAL
正男を殺害したということは、それだけ正恩が体制の危機を感じているということだ。精神状態も相当悪化しているに違いない。「殿ご乱心」と諌める側近は全て排除されたようだ。この男の暴走が怖い。トランプの過剰反応も気がかりだ。
《【ソウル聯合ニュース】韓国の政府消息筋は14日、北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である正男(ジョンナム)氏が13日午前(現地時間)、マレーシアで殺害されたと明らかにした》
昨年夏以降、核実験やミサイル発射を繰り返し国威発揚を図っていたはずの北朝鮮だが、体制の動揺と混乱は容易ならざるところまできているようだ。下の朝日の記事にあるように、金正恩がかねて正男を亡きものにしようと考えていたことは疑いない。だが、手は下さなかった。というか、下せなかった。母違いとは言え、兄である。実行した場合、国内はもとより中国などから強い反発を受けるのは必至である。「慌てて殺る必要はない」。
だが、ここに来て正恩の尻に火がついてきた。金王朝を支える最側近らが次々と処刑されているのがその表れだ。国民から強制的に金を巻き上げ、軍備増強に当てる。これだけでも不満が爆発寸前なのに、王朝の大官たちは私服を肥やし、優雅な生活を楽しんでいる。昨年夏、韓国に亡命した元駐英公使のテ・ヨンホは先月「(北朝鮮国内で)急激な変化があることもありうる。政権もそのことを熟知している」と述べている。
《韓国の情報機関、国家情報院は15日午前、北朝鮮が故金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(キムジョンナム)氏の暗殺を5年前から計画していたと、国会情報委員会に報告した。同委所属議員が明らかにした。正男氏は6日にマレーシアに入国した後、13日に家族が住むマカオに赴く途中、殺害されたという》中略《2011年12月の金総書記死去後、正男氏の立場は急速に悪化。異母弟の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の指示によって殺害される可能性があるとの指摘が韓国内で出ていた。殺害の動機について、国情院は「金正男氏の暗殺は、金正恩政権樹立後、必ず処理すべき命令だった」と説明。12年ごろから、暗殺の動きが具体化したという。
韓国政府は、正男氏が「白頭山血統」と呼ばれる北朝鮮指導者の家系である以上、正恩氏の指示や許可なしに正男氏を殺害することはできないとみている。
ログイン前の続き正男氏の前妻と息子は北京に、後妻とフランスに留学経験があるキム・ハンソルさんを含む1男1女はマカオに住んでおり、中国の保護を受けているとした。正男氏は12年4月、正恩氏に対して「私と私の家族を生かして欲しい」という私信を送ったという。》=朝日DEGITAL
正男を殺害したということは、それだけ正恩が体制の危機を感じているということだ。精神状態も相当悪化しているに違いない。「殿ご乱心」と諌める側近は全て排除されたようだ。この男の暴走が怖い。トランプの過剰反応も気がかりだ。