酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

産経の惨状、毎日の珍奇?!

2012-01-26 06:36:58 | Weblog
23日の産経新聞を見てびっくりした。最終面にあるはずの「ラテ」とその裏の社会面がないのだ。代わりに載っているのはjpopの「ソナポケ」の広告。22面に移した「ラテ」面にも大きな広告が入っている。

 25日発売開始のニューアルバムの宣伝だが、なんでこんなに大きなスペースのなるのかが分からない。他紙には載っていないから、産経のセールスの賜物かもしれない。それにしても…。貧すれば、でなければいいのだが。

 この日の産経は24ページ。朝日や読売より10ページ以上少ない。しかも広告が全く入っていない面が8面もある。18面の広告は「新聞セールス」に関わる在京紙の共同広告で「ただ」。産経新聞はどうやって飯を食っているのだろう。

 毎日はこの日の「記者の目」で「AR」時代の到来?を書いている。紙面の写真に(ソフトをダウンロードした)スマホをかざせば、写真が動き出す仕掛けだ。珍しくはあるが、それだけのこと。「新聞はオンライン化を抜きに語れない」とこの記事は結ぶ。オンライン化は必然としても、この仕掛けでは。

 毎日、産経は大事なメディアだ。本業のニュースでもっと頑張ってほしい。
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把瑠都に「帰れ」コール

2012-01-20 05:55:40 | Weblog
 大相撲初場所12日目、結び二番のあっけなさに各紙がブーイングを浴びせている。把瑠都と日馬富士がともに立会いの変化で勝ったのがお気に召さないようだ。

 ≪199センチ、188キロの巨体を左へひらりと飛ばせた把瑠都。稀勢の里の首根っこを押さえつけると、新大関は勢い余って横転した。1秒0で、把瑠都が優勝へ大きな星をさらった。

 客席から怒気を含んだ「帰れ」の連呼。ため息も残る中、今度は結びで日馬富士が変化で横綱を送り出す。現役時代、敢闘相撲で鳴らした土俵下の中村審判長(元関脇・富士桜)も「看板の2番があれじゃ、お客さんは怒るよ」とこぼした≫=毎日jp=。

 「怒気を含んだ帰れの連呼」とすんなり書いているのがきになる。「帰れ」とはどういう意味か。「国へ帰ってしまえ」という趣旨だろう。つまらないプレーにブーイングを鳴らすのは当たり前だが、外国人を的にした「帰れ」はいただけない。

 国技館ホールの周囲を飾る優勝額は、今場所からすべて外国人力士にものになってしまった。横砂大関は6人中4人までが外国人、幕内全体では36%が外国勢である。体格、体力に優れた彼らが、出世するのは仕方がない。対抗できない日本人力士がだらしないのだ。

 稀勢の里は頭を下げすぎていた。白鵬は横綱、あれぐらいの変化を残せないようでは双葉山を超えるなど至難の業といえよう。

 新聞が大相撲をスポーツ面に乗せている以上、勝った側をくさすより負けた方の奮起を促すのが筋ではないか。あの野村克也(原典は松浦静山)も言っているではないか。「負けにに不思議の負けなし」と。

 外国人力士の相撲が荒っぽく、味がないのは師匠の指導が悪いのだ。というより、把瑠都や琴欧洲に相撲を覚えられたら大変なことになると考えているのではないか。白鵬みたいなのが次々と出てきては、日本人力士のつけ入るすきがなくなるからだ。

 外国人力士をヒール扱いする今の風潮が続けば、相撲はやがてプロレス化する???
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『大河ドラマ」と自治体

2012-01-15 06:25:00 | Weblog
 昨今、大阪の橋下市長ら首長の発言に注目が集まっているが、こんなのはどうだろう。

 ≪兵庫県の井戸敏三知事がNHK大河ドラマ「平清盛」について「画面が汚い」と発言したのに対し、批判する電話やメールが多数寄せられたことを11日、県が明らかにした。
 県の広報担当者は「メールには返信するが、その他の対応は予定してない」としている。
 県によると寄せられたのは312件。「映像は効果的だった。いいかげんな批判をすべきではない」「知事がテレビ番組に介入する発言をすべきでなく、立場をわきまえてほしい」など、ほとんどが批判的な内容だった。
 井戸知事は10日の記者会見で、ドラマの初回視聴率が過去3番目の低さだったことについて「鮮やかさのない画面ではチャンネルを回す気にならない。番組の人気で観光も影響を受ける」などと発言した≫=12日共同=。

 井戸の発言が番組介入に当たるかどうかは別にして、おバカな批判であることは間違いない。1回だけの放映でくさすのも、器量の小ささを表しているようだ。

 なぜ井戸はこんな発言をしたのか。観光を地域活性化の起爆剤と頼む地方自治体にとって、「大河」は神風だということだ。

 何年か前、「風林火山」が放映された際に山梨県北杜市は1億7千万円も投じて撮影用の戦国館を出現させた。食事や土産物の販売効果を考えれば、元は十分取れる、のだそうだ。

 2年前の「天地人」。米沢市や新潟県六日町(現南魚沼市)などが10年がかりでNHKに陳情を繰り返して実現させたものだ。そこでどのような「工作」が行われたか知る由もないが…。

 「大河」の舞台になれば60万~100万人の集客が期待できる。経済波及効果は数百億円という試算もある。この不況下、観光以外に地域を元気にする手だてがない自治体が、「大河」にすがる気持ちはよく分かる。でも、大河は大河、水の流れのごとく、あるいはその流れに浮かぶうたかたのごとく、効果はすぐ消える。03年、「武蔵」ブームに沸き80万人が訪れた岡山県大原町(現美作市)、05年に訪れた人は9万人という。

 兵庫県ほどの大県の知事が、「大河ドラマの画面が汚い」と苛立っているところに自治体危機の深刻さが表れている。溺れる県は大河にすがるか。
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