北朝鮮軍が23日、南北軍事境界線近くの延坪島に100発近くの砲弾を撃ち込み、韓国兵士2人が死亡、住民にも被害がでた。
《【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は23日午後2時半(日本時間同)ごろ、韓国が黄海上の軍事境界線と定める北方限界線(NLL)に近い韓国西方沖の延坪島に数十発の砲弾を撃ち込んだ。韓国軍が反撃し、南北間で砲撃戦に発展、韓国軍海兵隊員2人が死亡したほか、隊員16人が重軽傷を負った。北朝鮮側は1時間以上にわたり断続的に砲弾を発射、一部は住居地にも着弾し、民家数十軒が炎上した。山火事も発生し、民間人3人が負傷した》。
まさに戦争の勃発である。事態がどこまでエスカレートするのか、現状では不明だ。応戦した韓国軍幹部が「北側にもかなりの被害が出ているはず」と述べているのが気になる。砲撃に加え、ミサイルの発射があるかもしれない。
大規模な食糧支援や金剛山観光の再開などを話し合う南北赤十字会談を直前に控えての暴挙である。このタイミングで新たな軍事挑発に乗り出す意図は何なのか。
①後継者に決まった金正恩の手柄、実績としたい②ウラン濃縮を伝えても話し合いに乗り出そうとしない米国へのさらなる牽制③軍事優先を主張する一部軍部の独走…など、さまざま推測されているが、③の可能性が最も高いのではないか。
休戦協定発効以来、陸上部で砲撃戦が交わされ死傷者まで出たのは初めてのケースという。これまでの「瀬戸際政策」とは明らかにレベルが違う。金正日の体調が想像以上に悪く、正恩を支える張成沢と軍の関係がギクシャクしていると推測すると、ありうる話だ。
国連決議と新たな制裁ぐらいで収まりがつくのかどうか。世界経済が再び動揺し始めた矢先だけに、朝鮮半島の不安定化は不気味である。もちろん、日本の先行きも。
《【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は23日午後2時半(日本時間同)ごろ、韓国が黄海上の軍事境界線と定める北方限界線(NLL)に近い韓国西方沖の延坪島に数十発の砲弾を撃ち込んだ。韓国軍が反撃し、南北間で砲撃戦に発展、韓国軍海兵隊員2人が死亡したほか、隊員16人が重軽傷を負った。北朝鮮側は1時間以上にわたり断続的に砲弾を発射、一部は住居地にも着弾し、民家数十軒が炎上した。山火事も発生し、民間人3人が負傷した》。
まさに戦争の勃発である。事態がどこまでエスカレートするのか、現状では不明だ。応戦した韓国軍幹部が「北側にもかなりの被害が出ているはず」と述べているのが気になる。砲撃に加え、ミサイルの発射があるかもしれない。
大規模な食糧支援や金剛山観光の再開などを話し合う南北赤十字会談を直前に控えての暴挙である。このタイミングで新たな軍事挑発に乗り出す意図は何なのか。
①後継者に決まった金正恩の手柄、実績としたい②ウラン濃縮を伝えても話し合いに乗り出そうとしない米国へのさらなる牽制③軍事優先を主張する一部軍部の独走…など、さまざま推測されているが、③の可能性が最も高いのではないか。
休戦協定発効以来、陸上部で砲撃戦が交わされ死傷者まで出たのは初めてのケースという。これまでの「瀬戸際政策」とは明らかにレベルが違う。金正日の体調が想像以上に悪く、正恩を支える張成沢と軍の関係がギクシャクしていると推測すると、ありうる話だ。
国連決議と新たな制裁ぐらいで収まりがつくのかどうか。世界経済が再び動揺し始めた矢先だけに、朝鮮半島の不安定化は不気味である。もちろん、日本の先行きも。