酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

共同通信の惨状

2013-05-22 09:45:33 | 外交
 日本を代表する通信社の元人事部長が就活に訪れた女子学生に「不適切な行為」をしたとして懲戒解雇された。

 ≪共同通信社は20日、「就職活動中の女子大生に不適切な行為をした」として、同社前人事部長の今藤悟・総務局次長(51)を懲戒解雇したと発表した。また、監督責任として石川聡社長と伊藤修一専務理事の役員報酬を減額、豊田正彦総務局長を減給、三土正司総務局総務を戒告の処分。総務局次長兼人事労務部長も厳重注意とした。

 同社によると、今藤局次長は人事部長を兼務していた昨年12月、就職活動中の同社志望の女子大生と接触し、作文指導などをしたという。同社は「不適切な行為」の詳細を明らかにしていないが、採用担当者が学生を個別指導することは「あってはならないことだ」としている。今藤局次長は「病気」を理由に2月に人事部長を解かれていた≫=yomiuri online=。

 人事部長はいうまでもなく労務管理の元締めだ。いじめ、パワハラ、セクハラ対策の窓口でもある。その立場にある男が、就活中の女子学生に「不適切な」行いをするなど言語道断である。一部週刊誌によれば、ホテルに連れ込んでわいせつ行為の及ぼうとしていたらしい。

 NHKと共同は「不適切な行為」が多発するメディアだ。官僚化した組織の締め付けが厳しく、社員が委縮しねじ曲がっているせいではないか。これでは迫真の報道など望むべくもない。

 谷藤は学習院を出た後84年に共同入社。経済部やロンドン支局を経て2011年には福島支局長に就いている。震災・原発事故の際に福島を逃げ出し週刊誌から「職場放棄」と叩かれた人物である。支局長を更迭され、校閲部に移ったと思っていたら人事部長から→総務局次長に出世していた。社内遊泳術だけは長けているのかもしれない。

 相次ぐ写真の取り違えなど、共同のタガの緩みはとどまるところを知らない。これでは加盟社はたまらない。
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公式大会でこんな器具が!!!

2013-05-20 10:22:48 | スポーツ
 いやー、びっくりした。体操の東日本インカレでつり輪のワイヤが切れて、練習をしていた加藤凌平がけがをしたというのだ。


 ≪19日に岩手県営体育館で行われた体操の東日本学生選手権でつり輪のワイヤが切れる事故が起き、男子の競技が中止となった。演技直前のウオーミングアップ中だったロンドン五輪代表の加藤凌平選手(順天堂大)が肩を痛めた。大会中に器具が壊れるのは異例で、主催の関東学生連盟によると、第46回を迎えた大会で器具の故障による中止は初めて。

 加藤選手が懸垂技を練習していた際に、上部から垂れ下がった1本のワイヤの下部の革製ベルト部分が切れた。20年近く前から使用する古い器具だったという。競技を約1時間中断して代わりのつり輪を用意したが、選手のコンディションなどを考慮して中止が決まった。女子は全競技を終えた≫=mns産経ニュース=。

 体操競技の器具は年々進化している。あん馬や跳馬の馬は、形状も以前とはかなり違う。鉄棒のしなりもしかりだ。

 体操のルールはよく分からないが、使用する器具に基準などはないのだろうか。事前の点検、検査はどうなっているのか。

 技の難度が増し、鉄棒やつり輪は危険を伴う離れ技が多い。もし器具に不具合があれば大きな事故を生みかねない。トップ選手が出場する公式大会で、20年も前の器具がそのまま使用されていたとは信じがたい。

 地方の体育館などに備えられている体操の器具は、岩手のように永年使ってきたものが多いだろう。今回の事故を契機に、総点検することを促したい。こんな事故が起きるようでは「体操日本」の名が泣く。
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「母さん助けて詐欺」??

2013-05-14 15:23:17 | 外交
 ものまねのコロッケまで駆り出したイベントは、犯罪防止キャンペーンとは思えないにぎやかさだった。これで効果が上がれば救われるのだが…。

≪「振り込め詐欺」の新たな名称を公募していた警視庁は12日、最優秀作の「母さん助けて詐欺」など3点を発表した。優秀作の「ニセ電話詐欺」「親心利用詐欺」とともに啓発ポスターなどで使い、周知していくが、「振り込め」も併用していくという。

 東京・銀座の歌舞伎座であった発表イベントで西村泰彦警視総監は「普段から親子で話をして、『母さん助けて詐欺』に遭わないように意思疎通を図ってください」と呼びかけた≫=朝日degital=。

 口座振り込み型の詐欺は、ATMに監視カメラがついていることや金融機関の対応が厳しくなっているため少なくなり、最近は「持参型」が目立つという。

 持参型は高額の金を持たせて、地方から東京や大宮に呼び出すのが特徴だ。数百万~1000万円前後の大金を自由に動かせ、一人で上京できる老婦人とはいったいどんな人なのだろう。定年まで働いていて、自分の年金もある。息子の不祥事は何とか揉み消さねばという体面重視の人物像が浮かぶ。どんな防止策より「あんたの息子を信じなさい」ってことなんだけどね。

 この名称は警視庁限定らしい。中日新聞にはこんな記事がある。

 ≪警視庁が「振り込め詐欺」の新名称として「母さん助けて詐欺」を発表したが、静岡県内で今年確認された不審電話をみると、母親に窮状を訴えて金をだまし取ろうとしたのは全体の半数以下。県内で最近増えている手口とも合致しておらず、新名称は静岡の実態を反映しているとは言えない。このため、県警の担当者は「今のところ、新名称を使う予定はない」と話している。

 県警生活安全企画課によると、県内で今年確認された不審電話は、十二日現在で八百九十五件。息子をかたったのは四百二十件にとどまり、半数以上が「母さん助けて詐欺」とそぐわない文言だった。


 最近では、県全域で警察官を名乗る不審電話が多発しているが、親心を刺激する文言は出てこない。

 新名称がどの程度浸透するかは未知数だが、捜査関係者は「新名称にこだわりすぎて、(『母さん助けて』と言わない)違う手口の振り込め詐欺に引っ掛かってしまうのでは」とも心配している≫。

 警察官を名乗る詐欺が横行するということは、日本の警察はまだ信用度が高いということでもある。それにしても、くす玉を割って「新名称」誕生を祝う感覚はいかがなものですか。
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川口委員長解任のお粗末

2013-05-09 20:44:12 | 外交
 元外相の川口順子参院環境委員長が、委員会を無断欠席したかどで解任された。

 ≪参院本会議は9日午前、野党7党が提出した川口順子(よりこ)環境委員長(自民)の解任決議案を採決し、野党の賛成多数で可決した。衆参両院を通じて常任委員長の解任決議の可決は初めて。与党側は8日の参院予算委員会を欠席する異例の措置をとったが、9日の解任決議を受けて審議に復帰し、国会は正常化する。参院選を前に与野党の攻防が激化しており、自民党は後任の人選を急ぐ。

 解任決議案の趣旨説明で、民主党の松井孝治氏は「政府(の閣僚ら)に厳しい出張を求め、国会がお手盛りではけじめがつかない」と指摘。みんなの党の水野賢一氏も「私的な外遊を優先して公務の委員会をすっぽかす前代未聞の不祥事だ」と攻め立てた。

 川口氏は、決議可決後に記者会見し「私は領土と主権を守り日中関係を改善する国益を守ったことで解任される。誠に理不尽だ」と怒りを露(あら)わにした。その上で「野党が憲政史上初めて国益の議論もせず、数を頼りに党利党略で解任した事件だ。国民の政治不信が一層増す。野党の劣化の象徴的事件だ」と野党の対応を批判した≫=産経WEB=。

 前代未聞のことというが、本当にお粗末な一幕だ。

 まず、川口。「国益を優先した」と居直っているが、事前に日程のセットもできない元外務大臣ではどうしようもない。「領土と領海を守り日中関係を改善…」というが、[よう・けつち]と何を話し合ったのかは全く不明である。日本政府の外交とどのようにリンクしているのかも分からない。議員外交の重要性は認めるが、川口にそれができるとは到底思えない。人民日報が沖縄の帰属にまで言及しだしたのを見ても、川口の訪中や[よう]との会談が何の意味もなかったことがうかがえる。

 民主党はさらに情けない。こんな揚げ足取りでしか政権与党を揺さぶれないようでは、参院選の惨敗が約束されたも同然だ。国会審議の中で、川口を問い詰め、[よう]らと何を話し合ったのかを吐かせるべきだった。外相在任時、上海総領事館事件で何の発言もできなかった川口である。たたけばほこりは出るはずなのに…。

 野党の劣化というより、日本の政治の劣化を象徴する事件といっていい。
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