北朝鮮の新しい指導部が見えてきたという。金正日の葬儀での並び方と名簿の順位で分かるのだとか。そうはいっても、序列と実際の権力は必ずしも一致しないからややこしい。金正恩王朝の真の実力者は、いったい誰なのか。
≪北朝鮮の国営メディアは28日夜、金正日総書記の葬儀・告別式への出席者を伝えた。
ラヂオプレス(RP)が朝鮮中央放送と平壌放送の報道として伝えたところでは、葬儀委員会名簿(計232人、19日発表)で14位だった金総書記の実妹、金敬姫(キムギョンヒ)氏が5番目に名前が読み上げられた。敬姫氏の夫の張成沢(チャンソンテク)氏は19番目から16番目に上がった。
出席者名簿は、金総書記の後継者で新指導者の金正恩(キムジョンウン)氏以下、朝鮮労働党政治局常務委員、同政治局員、同政治局員候補の順番でほぼ名前が報じられた。この中で、金敬姫氏は政治局員の中で筆頭にランク付けされ、張成沢氏は政治局員候補でトップに位置づけられている。
張成沢・金敬姫夫妻が金総書記の一族であり、正恩氏の後見人として、新体制を中心となって支えることを裏付けるものとみられる。
一方、軍関係者で注目されるのは、葬儀委員会名簿で29位だった呉克烈(オグンニョル)国防委員会副委員長が、13番目に紹介され、序列が一気に上がったことだ。また、金正覚(キムジョンガク)朝鮮人民軍総政治局第1副局長も24位から17位に上昇している。
呉克烈氏は金日成・金正日政権当時から軍内部での人望が厚かったとされる。金日成政権下で一時、失脚状態にあったが、金日成主席死去の際に、葬儀委員会名簿に再び名前が登場。その“復活劇”が注目された≫=産経ニュース=。
名簿の上位の記載されているのは金永南、崔永林、イ・ジョン・ホ、金永春、金国泰らだと伝えられる。総参謀長のイを除けば、みな85歳前後の大長老ばかりだ。この人たちが実際の政治を切り回すのは無理だろう。
呉克烈の序列が急上昇したのに注目、と産経は言うがこの爺さんも1980年には中央軍事委副委員長になっていたお方だ。復活したところで、何かできるほどの元気はあるまい。69歳と若い!? イ参謀総長を目立たせない役回りかもしれない。
実際仕切るのは、叔母さん夫婦ということか。先日、張成沢の軍服姿が公開され、位は大将だった。ひょっとすると、中央軍事委に名を連ねることも考えられる。
28、9の正恩が、自分で考えて指示できるようになるまで10年はかかる。それまで王朝が持つかどうか。中国とアメリカが支えるか。
≪北朝鮮の国営メディアは28日夜、金正日総書記の葬儀・告別式への出席者を伝えた。
ラヂオプレス(RP)が朝鮮中央放送と平壌放送の報道として伝えたところでは、葬儀委員会名簿(計232人、19日発表)で14位だった金総書記の実妹、金敬姫(キムギョンヒ)氏が5番目に名前が読み上げられた。敬姫氏の夫の張成沢(チャンソンテク)氏は19番目から16番目に上がった。
出席者名簿は、金総書記の後継者で新指導者の金正恩(キムジョンウン)氏以下、朝鮮労働党政治局常務委員、同政治局員、同政治局員候補の順番でほぼ名前が報じられた。この中で、金敬姫氏は政治局員の中で筆頭にランク付けされ、張成沢氏は政治局員候補でトップに位置づけられている。
張成沢・金敬姫夫妻が金総書記の一族であり、正恩氏の後見人として、新体制を中心となって支えることを裏付けるものとみられる。
一方、軍関係者で注目されるのは、葬儀委員会名簿で29位だった呉克烈(オグンニョル)国防委員会副委員長が、13番目に紹介され、序列が一気に上がったことだ。また、金正覚(キムジョンガク)朝鮮人民軍総政治局第1副局長も24位から17位に上昇している。
呉克烈氏は金日成・金正日政権当時から軍内部での人望が厚かったとされる。金日成政権下で一時、失脚状態にあったが、金日成主席死去の際に、葬儀委員会名簿に再び名前が登場。その“復活劇”が注目された≫=産経ニュース=。
名簿の上位の記載されているのは金永南、崔永林、イ・ジョン・ホ、金永春、金国泰らだと伝えられる。総参謀長のイを除けば、みな85歳前後の大長老ばかりだ。この人たちが実際の政治を切り回すのは無理だろう。
呉克烈の序列が急上昇したのに注目、と産経は言うがこの爺さんも1980年には中央軍事委副委員長になっていたお方だ。復活したところで、何かできるほどの元気はあるまい。69歳と若い!? イ参謀総長を目立たせない役回りかもしれない。
実際仕切るのは、叔母さん夫婦ということか。先日、張成沢の軍服姿が公開され、位は大将だった。ひょっとすると、中央軍事委に名を連ねることも考えられる。
28、9の正恩が、自分で考えて指示できるようになるまで10年はかかる。それまで王朝が持つかどうか。中国とアメリカが支えるか。