待望のEl Perro del Marのセカンド・アルバムです。前作のHybrisから今回はThe ConcretesのレーベルLicking Fingersに移籍して初のアルバムです。今回もセルフ・プロデュース作品で、アートワークはThe ConcretesのヴォーカリストLisa Milbergが担当しています。
あらかじめMySpaceなどで少し聴いていたのである程度の雰囲気はわかっていましたが、アルバム通して聴いてみて最初の印象はやはり「少し地味」というものでした。何度か聴くうちに耳に馴染んできましたが、サウンド面は前作と比べてかなり細部まで凝っていてムーディーです。声に特徴がある人なので、個々の楽曲が割と地味なのに合わせてヴォーカルも抑え気味になっているのはやや残念な気もしますが、ドリーム・ポップという面で見ればかなり進化しているのかなと思います。今回は実験的な要素が強そうです。
全部で16曲収録されていますが、うち11曲が3分未満の短い曲で、全体でも45分ほどです。心が洗われるようなオープニング曲の「Jubilee」、木管楽器とオルガンが印象に残る「Glory to the World」、従来路線のモータウン調の「Somebody's Baby」、タイトル通りのepdm風サンシャイン・ポップ「Into the Sunshine」が気に入りました。
Pitchforkでは辛口のレヴューになっていたようですが、スウェーデン・インディーズを中心にした音楽配信サイト・Klicktrackの売れ筋では何日か連続でトップになっているようで、賛否両論分かれそうな感じです。新たな一面が感じられて個人的には結構好きなアルバムです。
El Perro del MarのMySpace ↓
http://www.myspace.com/elperrodelmar