MUSIC IS THE SCENERY

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インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

The Radio Dept. - Clinging to a Scheme

2010-04-26 00:02:05 | レヴュー

当初は07年秋の発表予定だった
The Radio Departmentの3作目『Clinging to a Scheme』。
08年2月には完成したと伝えられましたが
その後、延期に延期を重ね
約2年も待たされることとなりました。

前作『Pet Grief』のアンビエント路線は
個人的にはあまり良いとは思いませんでした。
新作ではそこを通過していながらさらに音楽性を広げたというか
ヴォーカルや全体を包む雰囲気はThe Radio Dept.なのに
リズムやサウンドで果敢に新たな挑戦をしていて
全く違うものに仕上がっています。

08年の「Freddie and the Trojan Horse」、09年の「David」、
そしてアルバム発売直近の「Heaven's On Fire」と
その兆候は確かにありましたが
それでもここまでポップでありながら
クオリティーの高い新しいものになっているとは。
もはやシューゲイザーと呼べるのかどうかもわかりません。

一番驚いたのが1曲目の「Domestic Scene」。
Ronderlinの曲だといわれたら騙されるかもしれないほど
アコースティックなアプローチです。
続く「Heaven's On Fire」はやはりカッコいい。
この最初の2曲の流れが完璧です。
ニュー・シングル「Never Follow Suit」も良いです。

正直言うとこれまでは「Pulling Our Weight」など
何曲か好きな曲がある程度のバンドでしたが
今回は本当にガツンとやられました。

「Domestic Scene / Heaven's On Fire」
「David」
「Freddie and the Trojan Horse」
「Never Follow Suit」
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コメント
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