コロナ禍のマスク三密換気する医療者守る感染予防
「新嘗」はその年に収穫された新穀を神様に奉って恵に感謝し
口にすることを表しています。
新嘗祭の歴史は古く、『日本書記』には飛鳥時代に行ったという
記述があります。
現在でも、新嘗祭は宮中をはじめ全国の神社で行われており、五穀
豊穣を祈願する祈年祭と相対する重要な祭祀とされています。
とくに宮中では、天皇陛下が自らお育てになった新穀を奉るとともに、
その新穀をお召し上がりになります。
新嘗祭は宮中恒例祭典の中の最も重要なものとされ、新天皇が即位の
礼の後、初めて営まれる大規模な新嘗祭を大嘗祭(だいじょうさい)
といいます。
新嘗祭が「勤労感謝の日」になったのは1948年(昭和23年)で、戦後の
GHQの占領政策により改められました。
現在は、農作物に限らずすべての生産を祝い勤労をねぎらう「勤労感謝の日」
になっていますが、その由来から、日本人が育んできた深い思いや感謝の念を
感じることができます。あらゆる方々に感謝をするのはもちろんですが、家族の
間でも「ありがとう」「おつかれさま」と声をかけ、いたわり合う姿勢を忘れ
ないようにしたいですね。
勤労感謝の日が宮中祭祀である新嘗祭にあったとは知らなかった。
日本人の心を大事にしたいものです。