脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

左ハーフ

2014-05-19 01:27:19 | 日記


ヨハンクライフのサッカー論。
二見書房より1600円で発売されております。

読後感的には、少し高いかなという印象。近くに持っている人がいれば、レンタルされることをお勧めします。

ま、少し割高な本で、面白かったところをご紹介。

最後の方に、各ポジションについて必要な能力を分析するコーナーがあるのですが、

興味深かったのは、ハーフ、MFの部分。

クライフは、右ハーフと左ハーフでも、必要な能力は違うことを力説。
なんでも、右より左の方が、はるかに大事なボジションであるそうです。

以下ちょい抜粋。

私のサッカー論における左ハーフは、ある程度動けて、それなりに守備ができれぼよく、何よりサッカーがうまいことが求められる。スルーパスや相手の守備を切り裂くようなキラーパスが出せる選手だ。

私も左ハーフを常々やってきたので、少し鼻高々となったのですが、
あくまで、これ、4-3-3システムの話。私がやっていた左ハーフは、クラシカルな4-4-2だったので、全く別物となるわけでございます…泣。

しかし、面白いですよね。
チームで一番上手くて、魅力的な選手は左ハーフに起用してきたらしい。しかも、左利きがベストだそうです。

一番上手い選手がトップ下とか、ボランチじゃないんですよねぇ。これは意外でした。

そこで、W杯で4-3-3布陣において、左ハーフをつとめるであろう選手をザーッと調べて見ると

グスタポ(ブラジル)
ウィルシャー(イングランド)
ファンデルファールト(オランダ)
モドリッチ(クロアチア)
遠藤(日本)?
そして
イニエスタ(スペイン)
ディマリア(アルゼンチン)

となる。

やはり、クライフの母国オランダは、きっちり、その法則を守っている。

ファンデルファールトが、オランダで一番上手い選手か、どうも合点が行かないけれど。

ウィルシャーも、クライフ的にはビンゴな起用か。

なかでも、納得してしまうのは、イニエスタとディマリア。

うん、この二人、サッカー頭は世界でも図抜けている気がする!

妙に説得されてしまうクライフ論。

ブラジルでは左ハーフに注目、なんであります。

逃げ

2014-05-19 00:16:14 | 日記


逃げるな

これは、大会など大事な試合のセットプレーで私がチームメイトに掛ける言葉です。

いつか、どこかの、相手チームの誰かが言った。その言葉を、しっかり転用させてもらっています。

全てを内包している、素晴らしい表現。

サッカーは団体スポーツですが、個人のミスで負ける試合は、ご存知のように多々あります。

特にセットプレーは、1対1の局面になりやすく、失点すれば、責任が明確になってします。

だから、

人間は本能的に楽なところを選びます。身長の低い人間、ゴールから遠い人間。

俺のせいで負けたくない。

そんな、気持ちが積み重なると、一番ヘディングの強い選手を見失い、痛恨の失点を喰らうことになる。

だから、声を出さなければ行けません。マークをハッキリさせなければなりません。

そう、局面は動いています。
プレーはすぐ再開されます。
迷っていたり、弱気になっている時間はグラウンドにはないのです。

バルセロナ1-1Aマドリー。

バルサが優勝を失うことになった失点は、コーナーキックから一番注意すべき相手DFのゴディンにドフリーで決められたものでした。

誰かが逃げた。のです。

誰かが声を、掛けられなかったのです。

プジョル、ビクトールバルデス、守備の要が去ります。

後出しジャンケンになるけれど、栄光のバルサ時代を支えていたのは、DF陣だった気が、今するのです。

まさに、サイクルの終焉です。

バルサが補強すべきは、前線ではありません。

過去数年行われているマーケットでの失敗は、もう繰り返してはならない。

相手ベンチで、声を枯らし続けたシメオネが、より輝いて見えます。

サッカーとは、
攻めと守りが一体であるスポーツである。

一番大事な基本中の基本を、バルサは失っていたのです。