ヨハンクライフのサッカー論。
二見書房より1600円で発売されております。
読後感的には、少し高いかなという印象。近くに持っている人がいれば、レンタルされることをお勧めします。
ま、少し割高な本で、面白かったところをご紹介。
最後の方に、各ポジションについて必要な能力を分析するコーナーがあるのですが、
興味深かったのは、ハーフ、MFの部分。
クライフは、右ハーフと左ハーフでも、必要な能力は違うことを力説。
なんでも、右より左の方が、はるかに大事なボジションであるそうです。
以下ちょい抜粋。
私のサッカー論における左ハーフは、ある程度動けて、それなりに守備ができれぼよく、何よりサッカーがうまいことが求められる。スルーパスや相手の守備を切り裂くようなキラーパスが出せる選手だ。
私も左ハーフを常々やってきたので、少し鼻高々となったのですが、
あくまで、これ、4-3-3システムの話。私がやっていた左ハーフは、クラシカルな4-4-2だったので、全く別物となるわけでございます…泣。
しかし、面白いですよね。
チームで一番上手くて、魅力的な選手は左ハーフに起用してきたらしい。しかも、左利きがベストだそうです。
一番上手い選手がトップ下とか、ボランチじゃないんですよねぇ。これは意外でした。
そこで、W杯で4-3-3布陣において、左ハーフをつとめるであろう選手をザーッと調べて見ると
グスタポ(ブラジル)
ウィルシャー(イングランド)
ファンデルファールト(オランダ)
モドリッチ(クロアチア)
遠藤(日本)?
そして
イニエスタ(スペイン)
ディマリア(アルゼンチン)
となる。
やはり、クライフの母国オランダは、きっちり、その法則を守っている。
ファンデルファールトが、オランダで一番上手い選手か、どうも合点が行かないけれど。
ウィルシャーも、クライフ的にはビンゴな起用か。
なかでも、納得してしまうのは、イニエスタとディマリア。
うん、この二人、サッカー頭は世界でも図抜けている気がする!
妙に説得されてしまうクライフ論。
ブラジルでは左ハーフに注目、なんであります。