脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

嘘みたいなこと

2016-11-18 04:32:53 | 日記

嘘みたいなことがあるからこそ、人生は面白いのかもしれない。

予定調和じゃつまらないのだ。

これは、美容院で聞いた、はるか年下娘の恋の話。

21歳の彼女は、鹿児島での女子高生時代に、念願かなって憧れのラグビー部の先輩と付き合うことになったという。

付き合って少しすると彼は、彼女にこんなお願いをする。

お弁当作ってきてくれない。

言われたまま、彼女は朝早く起きて、せっせとお弁当作りに励んだという。憧れの彼氏に喜んでもらうために。

2人で一緒に下校したあと、最後に空っぽの弁当箱を毎日渡されたそうだ。そしてまた作る。


2カ月後、あっさり青春は終わる。

もう、疲れたよ。
お弁当を作るの、に。

彼女は言ってしまった。
で、別れてしまった。

なんなんだ。これ。切ない。

キスでもなくて、弁当の強要かよ。

理性で言うのは簡単だ。材料費すらもらってないのに、何で弁当を作る必要があるんだよ。

私世代には理解できない話。

でも、そうじゃない。

きっと理屈ではない。好きなものは好きなのだ。だから、彼女は弁当作った。そして本気で疲れた。

不細工な関係が、妙にみずみずしく感じた話でありました。