Chef's Note

『シェフの落書きノート』

こりん星の小倉優子…

2007-02-25 | 美味しいお話
ブログに書こうと思って…今になってしまった。
先週の『うるるん滞在記』の小倉優子のイタリア・パスタ編。
ご覧になった方も多いと思う。

イタリア・マンマのパスタ…
南イタリアの有名な生パスタのお店での話

正直、小倉優子…とパスタが僕の中で結びつかなかったので、大丈夫か?
…と思ったが…。

番組がはじまって、彼女が生パスタを練るの教わった所から
僕の彼女に対する印象は、180度変わった。

凄い!
…の一言。

そのひとつひとつの工程、そして感覚を…
根気良く自分のものにしていく小倉優子…。

失敗の原因をつぶさに察知して、修正する能力の高さ。
センスもあわせもっている。
正直、芸能人にしておくのは、もったいないと感じた。

シェフになれる器をもっている。

それは、そのレストラン、その家族が認めているとおりだ。

たしか4日目にして、お父さんは、メニューに『Korin-sei…(こりん星…)』という名をつけて彼女のメニューをのせた。

(イタリアでは、女性がシェフ、男性がサービスを担当する場合が多い《家族の場合は、お母さんやおばあちゃんがシェフ、お父さんや旦那さんがサービス》)

「期間限定のシェフがきている。とても美味しいから、いかがですか?今しか食べられませんよ…」
…と言ってお客に薦める。

オーダーをとり、小倉優子が作る。
作ったパスタを皿に盛り付け、「お願いします」と声をかける。

すぐさま、そのパスタをお客のテーブルへと運ぶ。

ノー・チェックだ!
誰も、味をみるものはいない。
完全に彼女を信頼している。

そして、お客様は、「美味しい…。すごく美味しい…。きっと凄い腕のシェフがきているんだよ…」
と普通に話しながら、完食!
どの皿にも何も残っていない。

日本の観光客を相手にしているレストランではない。
生パスタを売りにしたイタリアのレストラン…しかも有名らしい。
そこに通うイタリア人のお客様を相手にして…。

初日、彼女に色々なパスタの味見をさせた。
その味の感覚をすでに会得しているから出来る事。

それは、素人の領域ではない。
以前に同じ番組でシチリアのレストランに滞在した男性の芸能人(名前を忘れた)がいた…。
その時も偶然にテレビをつけてみていたが…。

彼は、日本のレストランでのバイト経験があったと思うが…。
出来ない事の悔しさか、良く泣いていた。
そのレストランのご主人に肩をたたかれ頑張って…あれくらい。
普通なら、あんなものだと思う。

小倉優子との比較対象には遠く及ばない。
「彼には、料理人にならなくて良かったね…。君には、向いていないから、芸能人で頑張りなさい」
…とエールを贈りたい。

小倉優子…。
イタリアのレストランの家族を唸らせた。
そしてお客をも…。
そしてテレビをみていた僕をも唸らせた。
…小倉優子…恐るべし!

「こりん…こりん…」
…なんて言わせてて…いいのか?

出来れば、芸能界なんかやめて…
料理をもっと勉強して…感性や感覚を磨き…
その腕を存分にふるってほしいと思う。

(後で知ったが…。彼女は、料理教室に通っているとのこと…。3年も彼女が真剣に料理に取り組んだら、逆に教える方になれるだろう…と思う)






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