ここでは、社長 (寺川 勲雄) の介護日記を掲載しております。
現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、近年のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2008.8月号に掲載の内容です。
施設を見た後、その足で、救急車で運ばれた早朝の病院を尋ねる。
顔を見ると意外と元気そうでしっかりしている。
「お兄ちゃんゴメンヨ。こんなことになってしもうて・・・。お金のいる事になってしもうた・・・・・・。」
11人兄弟の一番上に生まれた彼女は、尋常高等小学校しか出てなくて、その学校も、子守や家の手伝いでロクに通うことも出来ず、苦労を重ねてきたらしい。そんな彼女は、この一大事に、お金の心配をするのかと思うと、滑稽にも思うし、いじらしくも思う。
骨折した時、立ち上がろうとして足に負担をかけたせいで、折れた骨が交叉した状態だと云う。まずは足を引っ張って交叉した骨を伸ばし、手術はその後、一週間程先になるとの事。薬が効いているのか本人は心配した程痛みを訴えないが、右足はベッドの足許の手摺りからベルトの様なもので引っ張っている。
こんな不自由な姿勢で一週間も寝たきりとは、可哀想なことである。こんな時は、神頼みしかない。足をさすりながら知っている限りのお題目を呪文よろしく唱えてみた。
「南無大師遍照金剛・・・南無妙法蓮華経・・・南無阿弥陀仏・・・八百ヨロズの神々様・・・アビラウンケンソワカ・・・ブールバブワタッサ、イトルワネーニャン・・・etc」
気のせいか本人も落ち着いた顔になったように見える。これで何とかなるだろう・・・。
あとは病院にまかせて結果を待つしかない。
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