栗田工務店 スタッフ ここだけの話

快適な空間づくりをめざす―(株)栗田工務店 この空間では,『歩き遍路日記』『介護日記』『etc・・・な話』を展開します♪

介護日記 ~ 退院 ~

2010-03-02 16:11:36 | 社長の介護日記
ここでは、社長 (寺川 勲雄) の介護日記を掲載しております。

現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、近年のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2008.11月号に掲載の内容です。


 症状が固定して再度緊急入院をした病院から、以前ヒザ関節の手術を受けた病院へ転院した。こちらの病院の方が人の出入りの数も少し落ち着く。

 でも、転院3ヶ月程して2度ほど担当医から 「もうこれ以上症状が良くなる事も望めないから退院を」 と勧められた。夏を過ぎて涼しくなって退院させたいと思っていたのだが、病院側としては認知症の患者さんは何かと手間がかかって大変、といった事情も伺える気がする。

 彼女のベッドはクッションカバーでおおわれた柵で囲まれたサークルである。風の通りも悪いし、これでは寝ていても天井しか見えない。病院の有難い配慮といえばそうなのだろうが、彼女がサークルから開放されるのは食事とトイレと、そしてタマにナースステーションの机で宿題スタイルをとっている時である。私達が見舞いに行った時は出来るだけ車イスで院内を散歩する様にはした。然し、それも気力が萎えている時はあまり行きたがらない。

 サァ、それでは退院後の受け入れをどうするか。

 医師は 「認知症も進んでいるし、今後転倒して又骨折すると大変だから」 と云う事で24時間対応の施設入所にすべきだと勧めてくれる。

 然し、本人にしてみれば、自宅で生活出来る事が何より落ち着くだろうし、女房と相談して自宅介護をやれるだけやってみようという事にした。

 そこで、ケアマネ・訪問介護スタッフ・女房とで綿密な打合せが始まった。
 サァ大変。愛媛で一番最初にバリアフリー展示場を建てた私が、彼女の為に作ったタタミ敷きの介護ベッドでは対応が難しいと云う。

 電動式で上下に高さが変更し、背中の部分も動き、自由に出入り出来ぬ様、レバー付きの柵のあるベッドを導入し、ベッドの下には転倒した時の為にクッションを敷き、風呂場は車イスがそのまま入れる様に床をカサ上げして1日5回の訪問介護を受けることにした。

 これでケアマネも訪問スタッフも一応納得。サァ、急いでこの態勢を整えなくっちゃぁ・・・。
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