ここまで「自分の記憶」を遡ってきたので、思い出した事がある。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 17:49
中3の時の私は「目的」と「目標」の違いを理解していなかった事だ。
高1から高2になる春に、私はそれまで何となく続けていたバスケットボール部を退部した。国公立大学受験を「目標」にしたからだ。
部活のコーチからは、ひどく叱られた。大学に行ってどうするのか?明確に「目的」意識があったのでは無い。あったのは「私学に進学する金が無い」という意識である。大学に行くなら国公立だという「目標」設定だった。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 18:02
野球部はこの春に甲子園出場を果たしたが、我々には見込みが無いと感じていた。
コーチからは「お前には大学は無理だ!」と罵倒された。夕食時にプロレスを見ながらビールを飲んでいたコーチ宅に、押しかけて行って退部を申し出た私だったが、コーチの言葉に怒りは感じなかった。それは客観的事実だったからだ。高1時代、それほどまでに成績は悪化していたのだった。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 18:15
しかし、それでも私は自分の「意思」を曲げなかった。なおさら勉強に集中しないとコーチの発言のとおりになるからである。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 18:20
「国公立大学に行くぞ」真面目にその時はそう思っていたのである。
部活から解放された高2の私は、天国の日々であった。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 19:22
※高3になって、私はバスケに復部した。「1浪」を覚悟したからだ。
好きな本(哲学書や数学書ばかりでなく、夏目や芥川、太宰などの文学書も沢山読んだ、ニーチェやカフカそれとギリシア神話など人間の内面を描写した作品が多い)は読み放題。
高校の入学祝いに、親戚から貰った中古のドラムセットもロックバンドを作って叩き始めた。中型自動2輪免許も飛び込み試験で取得して、HONDA CB250を買ってもらった。※今、生きている事が不思議なほどだ。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 19:33
それまで片思いであった、同級生とも付合い始めた。まさに絶好調だ。
しかし肝心の成績は下降を続け、英語は赤点、数学に至ってはとうとう零点をとった!※確か行列計算の試験の時である。人為的に作った計算ルールなどを覚える気もなく、その有用性も理解できなかった。おかげで大学に入学した後、産業連関分析で苦労した。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 19:44
今だから言える事だが、人間、何かを習得しようとするなら、まず「目的意識」を明確にする事と、その「有用性」の自覚、または信じる事が必要である。これらを明確に認識してこそ、意識の集中が達成されて「成果」が挙がる。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 19:57
こうして高2の私の成績は、コーチの予言どおり回復にはほど遠く、高3になって、かつてのチームメイトの誘いに従って復部する事に相成った。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 20:14
既に現役合格を内心で諦めていた私は、「親友の願い」を口実に、現実逃避の道を選択したのだ。
※選手… twitter.com/i/web/status/1…
人間の心は、実に弱いものだと思う。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 20:41
それは、無意識に現実(客観世界)の直視を拒絶する。
それは、常に「言い訳」を探していて、自分自身を慰めている。
そしてそれは、多くの場合「救い」でもある。
なぜならば、「心の安定装置」を持たない人間は、自分自身を破壊してしまうから。
【虫の目の世界】
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2018年6月16日 - 20:48
今日、テレビで「虫の目の世界」の話を観ました。
それで、高校時代の「記憶」を想い出しました。
eye-media.jp/entertainment/…