突然の訪問者

　ここ１ヶ月半、お手伝いさんのいない生活が続いている。
なので、朝は、ダンナと二人、大忙しである。ダンナは掃き掃除・拭き掃除。
私は、料理やメールチェック・・・
その忙しくしている中、体格の良いバリ人が大きな声を出しながらやって来た。
「なんだ！？」ダンナとバリ語で話しているので、よくわからなかった。
ダンナが「帰れ！！」と言っている。
まさか、借金の取立てか！？私に内緒で・・・
体格の良いバリ人は、渋々帰っていった！！「誰？」と私は聞いた。
ダンナは、「やられたァ～～～」と、悔やんでいる。
話を聞くと・・・実は、ナンバーズのことだった。
ダンナが閃いたナンバーを彼に購入するよう、頼んだらしい・・・
それを彼は、購入しなかったという。だが、そのナンバーが今朝、当選したようだ。
賞金３０万ルピア。でも、購入しなかったので、彼は謝りに来たのだ。
そして、お詫びに５万ルピアをダンナに渡そうとしたらしい。
でも、ダンナはそのお金を受け取らなかった。彼は渋々、帰ったと言う訳。
でもダンナは、彼は嘘を言っていると言う。絶対、３０万ルピアを受け取って
ポケットマネーにしたと・・・「ん～～～ありえる！！」
その話をしているところに、また、彼は現われた。ニコニコしながら、ダンナを呼ぶ。
しばらくして、話し合いが終わったのだろう。彼は帰っていった。
ダンナは１０万ルピアを手にしていた。「何それ！？」
「口止め料・・・」「今回のことは許してくれ！！みんなに言わないで・・・」
って、無理矢理１０万ルピア置いていったらしい・・・
「やっぱり～～～。３０万はポケットマネーにしたんだね～～～。」