88グリーンビートル

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2回目 ロンドンの庭園(2) コッツウォルズ村

2023年06月11日 | 日記
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コッツウオルズ村/バーフォ-ド、バイブリー、ボートン・オン・ザ・ウオーター、ストウ・オン・ザ・ウオルド



ロンドンから、車で2時間ほど西に向かうと、「世界一美しい村」として有名なコッツウオルズ村があります。













3年前にも行きたかったところですが、私の思い違いで、行きそびれてしまい、残念な思いをしました。

コッツウオルズ地方は、大昔は羊毛で栄えたところでしたが、産業革命の波に取り残され、鉄道も通らない田舎になってしまいました。そのため、昔のままの雰囲気を残し、現在では、美しい観光地になりました。













特に、この地方一帯でたくさん産出するコッツストーンを使った石積みの家や石垣の景色が圧巻で、村全体が、それこそ観光キャッチフレーズで言う、ハチミツ色に包まれています。

















最初、私は妻籠や馬籠みたいな、あるいはアメリカでいえばオールドタウンのように一画だけ保存地区のように遺した所だと思っていました。


ところが、コッツウオルズというのは一つの地域で、今回バスツアーで訪れた4つの小さな村というか、集落というか、そんなところが道中にいくつも点在していました。

高速道路を使えば、ロンドンまでそれほど遠くないので、別荘を構える人だけでなく、新しく家を建て、住民として住む人も多くなってきたそうです。

ロンドンでは、すべてレンガつくりなのに、ここではコッツストーンばかりで、レンガは見当たりませんでした。そういう風致規制があるのかどうかは知りませんが、レンガつくりよりはるかに高いコッツストーンであれだけの面積を積むのは、かなり費用がかかりそうです。

私が見たかったのは、コッツストーンを使った小端積みの技法です。











400年くらい前の積み方と、現在の積み方の違いですが、もとはと言えば、羊を放牧するための囲いというか、境界というか、仕切りをするために造ったもので、その辺にいくらでもある平たい石、コッツプレートを約50センチ幅に両面から積み上げていき、その上を、羊が飛び越えないよう、石を立てつかいにして、傘にしていました。






中には、壊れかけている石垣もありました。

今では、中に礫だけでなく、土やあるいはモルタルを込めていると思いますが、何しろ地震のない国ですので、石の重みだけで崩れもせず、何百年も保っているみたいです。

私も小端積は好きな方ですが、石の合端を合わせようとすると、大変手間がかかります。石の積み方に、何か法則はないかと、他のツアー客とは離れて住宅地を歩き周り、たくさん写真を撮りました。

バスの出発時間に帰らないといけないので、時々振り返っては、景色を頭に入れておくのですが、ワラビ取りと一緒で、あっちの路地、こっちの路地と、入り込んでいくと、帰り道がわからなくなってしまったことがあり、ちょっとあせりました。

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2回目 ロンドンの庭園(1)はじめに

2023年06月05日 | 日記
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ロンドンの庭 (1) はじめに


コロナはもう終わったような、まだ終わらないような、みんなマスクはつけているけれど、世間ではコロナ前のような生活が戻ってきた、そんな今年の初め、コロナで行けなかったら捨てるつもりで、チェルシー・フラワーショウのチケットを申し込みました。チケットは、もう僅かしか残っていませんでした。

丁度そのころ、治療が必要な病気になったので、チケットが取れなければ、それはそれでいいと、あっさり諦めがついたのに、チケットが取れてしまったので、とりあえずすぐ飛行機の手配をしました。

チェルシー・フラワーショウは、5月の23日から5日間開催され、まだ3か月も先の話でしたので、病気が悪くなれば、航空券のキャンセルも手数料だけで済むので、その時点で考えればいいと、思っていました。病気の方は、よくも悪くもならず、結局キャンセルのタイミングを逃したような出発になりました。



3年前に行ったときは、ハンブルグまで12時間ほどかかったので、今度はシンガポールで乗り換え、6時間程休んで、ロンドンに行こうと思っていました。長時間のフライトに懲りて、次回はそうしようと決めていたので、躊躇なくこのフライトスケジュールをたてました。それが大間違いでした。

3年前に考えたことは、名古屋~シンガポール間が6時間、シンガポールからロンドンまでが6時間。つまり名古屋~ヨーロッパ間が,12時間なので、残りは半分の6時間と勝手に決めてしまい、それを3年間すっと信じこんでいたので、それが倍の13時間もかかるということに気が付いたのは、シンガポールを発った飛行機の中でした。6時間のつもりで乗った飛行機が、13時間もかかったということです。

最近友人や、知人がそうしはじめたように、ビジネスクラスや、ファーストクラスという手もあるのでしょうが、今後はもう遠くへは行かないと決めたので、私にはもう縁がない話です。

ロンドンでの滞在は、病気のこともあり、欲を出してあちこち行かず、ホテルの部屋に店で買ってきた食料とワインを持ち込み、少しでも多く寝るようにしていました。

よく寝たあとは、近くの公園や、住宅地を散歩したり、通りがかったバスに乗って、例のごとく二階席から街の景色を眺めるのでした。

(ホテルの近くの公園。昔バイキングが侵略してきたと看板に説明があった。)


8日間のロンドン滞在のうち、どうしても行かなくてはならないのが、チェルシー・フラワーショウと、コッツウオルズ村のツアーでした。残りの6日間は、キューガーデン(王立植物園)、自然科学館の恐竜特別展、大英博物館、それに友人のエリオットさん一家に案内してもらったケント城と、カンタベリー大聖堂、あとは電車やバスに乗りに行っただけの日が2日です。

今回は、そんなのんびりした旅でした。

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北海道の庭 あとがき

2023年05月06日 | 日記
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北海道の旅 あとがき

昨年の夏に行った「北海道ガーデニングの旅」がまだ完成していません。

ガーデニングは、苫小牧の「イコロの森」、アイヌ文化施設は、「北海道博物館」、「ウポポイ」、「二風谷」は、ぜひ書き残したいと思っています。次の旅行がもう目の前に来ていますので、とりあえず、メインの写真だけでも掲載しておきます。

それ以外にも、「帯広野草園」、「ピリカコタン」、「旭山三浦庭園」、「旭山動物園」など、ブログで紹介する予定でしたが、省略して、ここに写真だけ載せました。

帯広野草園


旭山動物園


旭山三浦庭園


ハイウエイガーデン/上野ファーム監修


北海道博物館




ピリカコタン/美しい・部落



夏の暑さを避けるために、北海道行きを計画したのでしたが、行ってみると、訪れた庭園は、どこも広く雄大な景色を背景にした施設で、素晴らしかったです。真似はできないけれど、ガーデニングのいい勉強になりました。

時間はたくさんあったので、できればオープンガーデンのお庭を訪問して、北海道ならではの苦労や楽しみなどを、お聴きしたかったけれど、残念ながら、今回は事前の準備が足りず、伺えませんでした。

次回北海道に行く機会があれば、ぜひオープンガーデンに焦点を絞って、ガーデニング好きの北海道のみなさんから、いろいろ教えていただきたいと思っているところです。



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