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名古屋 東山植物園

2018年03月10日 | 日記
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東山植物園

ブログに登場するのは初めてですが、東山植物園は、動物園ほどではありませんが、それでも、これまでにおそらく20回くらい訪れています。


現在は、温室改築中で、ここ2.3年、足は遠のいていましたが、天気がいいので久しぶりに、でかけました。サンディエゴで、サボテンや、アガベなど多肉植物の庭をたくさんみたので、それらが名古屋の温室ではどのように扱われているか見たかったのです。


私の記憶では、戦前に建てられたこの温室は、建築学上たいへん有名なものらしく、素人目にもその巨大な雄姿には、圧倒されたものです。

今は、残された半数の植物が、改築されない方の温室に詰め込まれて見学できるようになっています。背の高いヤシ類など大半は、別の温室に保管されているみたいです。

敷地内で、以前にはなかった珍しい木を見ました。ジェラシックツリーと言って、最近オーストラリアで発見された新種だそうです。一見、モミの木のようですが、幹からまっすぐソテツの葉を細くしたような葉が伸びており、見たことのない木でした。ソテツと同じく、生きた化石とよばれています。


弁慶サボテンは、アメリカ南部や、メキシコの砂漠に生えている、背の高いサボテンです。成長すると10メートル以上にもなるそうです。あんなに背が高くて、重たいと、途中でポキッと折れるのではないかと思いますが、維束管というパイプが何本も合わさって、更に太いパイプをつくり、それが円筒状に上に伸びて、体重を支える構造になっているそうです。高層ビルの鉄骨組は、これを参考にしたと言われています。


人間が飛行機を発明する前から、トンボは空を飛んでいたように、自然から教えてもらうことは、まだまだいっぱいあるようです。

温室を出て、万葉の道を歩きました。

道沿いに、万葉集に登場する植物がたくさん植えてあって、それに因む歌が紹介されていました。植物になぞらえて自分の気持ちを詠んだ昔の人は、よく植物を観察していたのだなと感心しました。


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