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東京 ポンペイ展/東京国立博物館

2022年04月26日 | 日記
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ポンペイ展


八丈島、東京の庭園巡りの最終日前日の1月14日が、東京国立博物館で開催される「ポンペイ展」幕開け初日でした。

インターネットで予約を入れ、念のため、早めに出かけました。どうしても見たかったのです。ずっと昔に、名古屋でも「ポンペイ展」が開催され、みんなで見に行ったことがあります。今回は、名古屋の時よりもスケールが大きく、貴重な品々もたくさん展示されていました。

ポンペイは、今から2000年前に、ベスビオ火山の噴火で、消滅したローマ帝国時代の古代都市です。火山の大爆発で、噴火口から時速100キロのスピードで火砕流が押し寄せ、都市は一瞬にして、高熱の火山灰で覆われてしまいました。火山灰は10メートルの高さまで積り、すべてを埋め尽くしたそうです。

発掘調査が進むにつれ、都市は当時のままの姿で、現れてきました。

私は行ったことがないので、当時の遺物を見ながら、解説を読んでいる程度の知識ですが、2000年前のポンペイの人々は、こんなに優雅で、ぜいたくな暮らしをしていたのかと驚きました。

ベスビオ山の山麓に広がるブドウ畑から、葡萄酒をつくり、パンや、肉、海の幸も食卓に並んでいます。

ポンペイの人はまた、日本人みたいにお風呂が大好きだったらしく、スーパー銭湯のような施設で、温度の違う浴槽を楽しんでいました。そういう生活風景は、壁画にも色鮮やかに残されています。

高熱の火山灰なので、燃えるものは一瞬にした灰になりましたが、絵は、なんと、色石を細かく砕いて、壁に貼り付けて描いているので、そのままの色彩で保存できました。





一粒の石の大きさは5ミリくらいだそうで、それを、ピンセットンかなんかでつまんで貼り付けながら絵にしていきます。大きい絵だと、100万個くらいの小石を張り付けてあるそうです。

10年前、徳島県の大塚美術館に行ったことがありますが、世界の有名な画家の絵がすべて、焼いたタイルを貼り付けて再現されていました。あんな感じです。

さて、一番気になるガーデンは、どんな風だったかなと、思いながら見て回りましたが、住宅地跡には、そのような痕跡はありませんでした。

ところで、火山の噴火は紀元70年くらいといわれていますが、2000年前の日本はどんなだったかなと思って、どれどれと年表を照らしてみたら、ヤマトタケルノミコトが、クマソを征伐したという、神話なのか、本当の話なのかよく分からない時代でした。


水道管








当時の建物の模型。下の写真の敷石は、石の合わせ方がなんだか日本ぽいが、これも模型を作る時、当時の敷石を忠実に再現しているのだろうか。

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