何でも発言

作っては破壊される世の中、世の為人の為の人生より自分が一番好きな事をやるのが一番では?(笑) 

エジソンの作った会社

2011-03-26 09:52:59 | Weblog

今の派遣先
去年11月から初めてもう直ぐ5ヶ月目。

US Reportingをする為の仕事で
私の仕事は部分的なこと。
減価償却調整仕訳や他の人が入力した仕訳を翌月振替る等の極簡単な事。
他に雑務としてデータ加工やファイリングなどなどをしています。

派遣なんだから言われた事を忠実に。 
事業内容的に今までの経験で充分なので私にとって仕事は簡単。
ましてやUS Reportingとは日本基準で作成した財務諸表をUSの会計基準に調整すればいいのだからそれ程難しい事ではない。

それなのにいったい何人この部署にいるのか?
ゴールドマンなら1人が作成しそれを上司が検証するくらいのボリューム。
それは言いすぎと思う人もいるだろうけど
ゴールドマンでは1人が十数件のSPC会社を担当し総資産数千億なんて普通。
だからいかに効率良く仕事をするか個人個人に問われるし
大きな案件を任せられているという期待感はやる気度もUp。
私の上司であったコントローラーは尊敬するほど経理センスもマネージメント能力も抜群だった。 
(私はリストラされましたがそこで働いて得たものは沢山ありました。 何処で働いても自分を認めてくれる人に出会える事は一生の宝ですよ。)

なのでこちらの会社はよっぽどお金に余裕がある会社では?
雇用貢献しているのだから日本政府にとってはありがたい。

私の仕事は言われたとおり数字をただ入力するだけだったので
財務諸表と確認しなくていいのかA社員に質問してみた。
そうすると、四半期決算で確認しているから大丈夫と回答。

ところが通常すると思われる決算処理をいつしたのか気づく事なく
年度末の帳簿が締まっていた。
唯一勘定科目照合という作業があり、私もその作業の一部に関わったのだけど、
それがまた変な作業で、前期の数字に増減した数字を加えただけの照合のみ。
入力した数字とあわせているのだから当然一致するに決まっている。
もちろんこれを一般的に決算処理というはずがない。

通常の照合は
固定資産なら取得価格に償却累計額と簿価が固定資産台帳と一致と言ったように、
現金なら小口現金は手持ち金合計と、普通預金等は銀行残とといった具合、
貸付金は貸し付けた金額と利息、そして回収金と未収金の合計が貸付金帳簿と一致、
その他未収金は入金予定者、会社名と金額がリスト状になりそれらと帳簿残と一致、
親子間取引は双方の帳簿の貸し借りが一致
こんな具合で帳簿残の根拠を紐付けするドキュメントをそろえるようになっている。
もう少し進んだ作業をすれば前期比較で異常な増減がないか、
キャッシュフローに問題が無いかを見る事ができる。
経営者のマネージメントをサポートする重要な仕事。
しかし、現場あっての経理。 
現場で働く人がいなければ経理なんて必要ない。

ま、それはいいとして、
派遣後3ヶ月もするとおおよそ想像がつく。
ファイリングをしながら集まってきた仕訳に目を通していたので
自分が承認者の立場なら当然承認しないようなものばかり。

とりあえず通常の決算処理をこの会社がしないとわかり
独自に減価償却表を作成し帳簿と一致しているかを調査。
その結果、約5千万円の計上漏れがでてきた。
その他に電話加入権のマイナス残(通常ゼロ以下になりえない数字)
建物の勘定の中にはコンピューター資産が含まれ
そのコンピューターをUS上だけで資産化計上されたはいいが
その棚卸については熟知されていなかった。

自分が関わっているものだけもでそれだけのことが発見されるのだから
他にも何かあると推測できる。 

問題はまだある。
今回減価償却表を改めて作成したはいいけど
今度はそれを理解できる人がいない。
US上調整されるべきものを順序よく羅列したにも関わらず、
『思っていた数字ではない』と拒絶される。。。
思っていた数字で帳簿をあわせる程度。
この会社の悪いところ。
システムでできないからという理由でシステムにあわせると聞いた事があった。
それが会計原則の一脱。。。

学歴優秀、リーダーシッププログラムを経た人達。
論理的な展開やアプローチに優れた人達として採用された人間の
仕事能力はエントリーレベル。
その上、あいさつもできなければ時間厳守もできない。
会計基準からそれていることに無頓着で
損益として計上される数字の大小で重要か否かを判断する。
問題提示しても話にならないのが現状なので
人の入れ替わりが多いのが理解できる。

楽に言われただけの仕事をすればいいと思うでしょうが、
この会社の悪いところは問題があれば部下のせいにする。
本来、正しく教えられなかった事をA部下に謝るべきが
A部下を叱るという大馬鹿者。
そんな状況を目にして

「決算処理がちゃんとできていればこんな差異は直ぐわかります。。。Sさんのせいではないですよ。 コントローラーがその数字の照合の承認をしているんですからコントローラーに責任があると思います。」と言ったら。。。

上司から私が上司を責めている言い方に聞こえるといわれました。。。
こんなことを言うくらいだから私も無言をKeep。

世の中どこへ行っても変な奴がいて、そういう奴が権力握っているところも少なくない。
そういう中で正直者が馬鹿をみるようなことはあってはならない。
そんな事を考えるとどうやってみんなが正々堂々といられるよう自分が見本を示せるのか。。。。

企業のTopには人間性を無視した人間ばかりになれば
当然優れた商品をつくれるはずがないと言いたいです。。。。
どうせそういう人は私の言う事を聞く耳なんて持ってないでしょうが。。。

コメント
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