Youtubeをみて思った。
https://www.youtube.com/watch?v=TLubV28PqpU
そういえば、小さいころに思い描いた私の望む未来とは、
お金がかからない生活。
ものが豊富で、住むために沢山のお金が無くても困らない程度。
普通の暮らしより少し上、そう思ってたのではないのかな。
このYoutubeは、
アメリカ公共放送Frontlineが1991年からミルウォーキー(工業地帯として発達してきたミシガン湖一帯地域の一つ)に住む白人(テリーの家族)と黒人家族(ジャッキーの家族)、2組を取材しているもの。
23年前、14年前、そして2年前ころのそれぞれの生活ぶり。
取材はこの2組の経済ショックから始まる。
それは工業生産発展から得た恩恵が市民に届くと同時に、企業戦略が人件費の安いメキシコに生産拠点を移し、多くの市民が突然職を失うというもの。
この2組の家族は突然直面した失業から、この一時の難を乗り越えるためにどうにか職を探しだす。 両組はアメリカンドリームである家を失わないために再度職を得るが、その職は低賃金、Noベネフィット、長時間労働を強いられ、身体を壊したり、そして家族の時間を犠牲にする。
そして、2012年の取材では、その生活ぶりがに改善されていないのがわかる。
テリーは24年間払い続けたローンの支払が再三の失業で残り9.6万ドル(1000万円)払えず競売にかけられ3万8千ドル(400万円)で売られてしまった。 ジャッキーももがいているが彼女の方がまだマシを感じる。 しかし、経済的には苦しいはず。
1991年当時、彼らが思い描いていた未来の姿とは、自分の家を持ち、家族と一緒に健康でそれなりの豊かさを味わうものだった。
割の良い収入を得たことから、結婚、高額ローンで家を持ち、子宝に恵まれる。
そして失業。
この失業は彼らにとっては一時的なものと思っただろう。
そして一時期をしのげばまた良い時代がくる、そう信じていた。
私が驚くのは2008年サブプライムローンやリーマンショックの前から、こういう現象があったこと。 1991年の失業からITショック、そして2008年を経験したにも関わらず何故良くなる、そう信じることができるのか? もっと早くあきらめていたらマイホームを手放し生活資金へまわすことができたのでは?
そう考えると、イラク戦争の事を思い出した。
あの時はアメリカにいたので、イラク戦争に突入する事を指示した。
指示したことは間違いだと後でわかるが、あの時、多くの人がアメリカにいたなら、きっと私と同じように指示したと思う。
何故ならマインドコントロール。
見るもの聞くもの話すもの全てがアメリカの行動を正当化させるもので、知らず知らず私たちの意識も誘導されていた。
マイホームに執着させることでどうにか経済活動がまわる。 これを推し進める政策をするにはフードスタンプなどを与える。
この時政府が対策手段をとるべきだったのは、人件費の安いメキシコへの移転やローン返済についてだったと思う。
また、この時の教訓が生かされていたらサブプライムローンなんて発生してなかったのだとも思う。
ではこれからの将来はどうか?
良くなるはずがない。
本当に良くなるには人々が少ない収入で満足できる生活を得る事だと思う。
家のローンがない、家賃生活ではない、貯蓄がある、定期的に現金収入がある、健康、
ある程度の自然が周りにあり、いざとなった時に水を確保でき、暖を取ることができる、
これらがそろってこそ豊かさがあると思う。。
これができれば、資金流動一極化をふせぐことにつながり、悪い環境は改善していく、そう思う。