本日、富士フイルムから新型デジタルカメラが発表になりました。
3Dカメラの方はとりあえず置いておいて、自分が注目したのはF70EXRです。
かなり掟破りな2回撮りや4回撮りで新機能を実現しています。
一つ目は主要被写体にピントを合わせて1回撮影し、さらに画面全体のピントをはずして撮影した画像を合成することで主要被写体以外の背景をぼかすというぼかしコントロール機能。
技術的には主要被写体を撮影した画像からコントラスト検出によってピントが合っている主要被写体部分を取り出し、ピントをはずして撮影した画像の上に合成するだけですが、普通のレンズでは撮影距離によって撮影倍率が変化するので、1枚目の画像と2枚目の画像の間のサイズ合わせが必要になりますし、いくら高速で撮影するといっても、1枚目と2枚目の撮影の間にはタイムラグが出ますので、ぶれの影響をキャンセルするための位置あわせも必要になると思います。
そうやって考えると、画像処理技術的には結構大変なことをやっていると思います。
どのくらい違和感のない写真になるのか、ちょっと興味のあるところです。
もうひとつは4コマの写真を撮って合成することで、ノイズ低減を行う連写重ね撮り機能。
画像のノイズはランダムに出るわけですから、複数の画像を撮って足し算してやればノイズ分は平均化され、結果としてノイズ低減になるという非常に簡単な原理で、なぜ今ままで実用化されなかったのか、不思議なくらいの機能です。
たぶん、撮影間でのぶれに対応した位置あわせが難しかったのでしょうけど。
ただ不思議なのは、2回撮り、3回撮りを行う際の定番機能であるダイナミックレンジ拡張が入っていないことです。
やはりダイナミックレンジに対する要望というのは少ないのでしょうかねぇ。
それともうひとつ、キヤノンが角度ぶれとシフトぶれの両方に対応したハイブリッドISを開発したと発表していました。
これまでは回転系のぶれである角度ぶれにしか対応できていなかったのを、移動系のぶれであるシフトぶれにも対応できるようにしたものということだそうです。
このニュースでおどろいたのは、今までそうじゃなかったということです。
初期のように、大きくて思い望遠系のレンズだけに搭載するのであれば、カメラとレンズの重量バランスからいっても、回転系のブレが大部分を占めるというのはわかるのですが、最近は小型軽量な標準ズームにも手ぶれ補正機能が搭載されているので、移動系のブレの影響が大きくなっているのではないかと思います。
特に軽量な入門機との組み合わせでは移動系のぶれの傾向が大きいような気がします。
# 検証はしていませんので、単なる憶測です。
あと、同じ回転ぶれであっても、どこを回転中心としてぶれるかによって補正量が異なるでしょうし、回転中心に応じてぶれ量を補正するには移動系の補正も必要だったはずです。
そうやって考えると、今までの手ぶれ補正は完全に止まらなくても仕方ないものなのかなあと、ちょっと思わないでもありません。
どちらも自分が買うとかいうのとは関係ないけど、ちょっと気になったので。
3Dカメラの方はとりあえず置いておいて、自分が注目したのはF70EXRです。
かなり掟破りな2回撮りや4回撮りで新機能を実現しています。
一つ目は主要被写体にピントを合わせて1回撮影し、さらに画面全体のピントをはずして撮影した画像を合成することで主要被写体以外の背景をぼかすというぼかしコントロール機能。
技術的には主要被写体を撮影した画像からコントラスト検出によってピントが合っている主要被写体部分を取り出し、ピントをはずして撮影した画像の上に合成するだけですが、普通のレンズでは撮影距離によって撮影倍率が変化するので、1枚目の画像と2枚目の画像の間のサイズ合わせが必要になりますし、いくら高速で撮影するといっても、1枚目と2枚目の撮影の間にはタイムラグが出ますので、ぶれの影響をキャンセルするための位置あわせも必要になると思います。
そうやって考えると、画像処理技術的には結構大変なことをやっていると思います。
どのくらい違和感のない写真になるのか、ちょっと興味のあるところです。
もうひとつは4コマの写真を撮って合成することで、ノイズ低減を行う連写重ね撮り機能。
画像のノイズはランダムに出るわけですから、複数の画像を撮って足し算してやればノイズ分は平均化され、結果としてノイズ低減になるという非常に簡単な原理で、なぜ今ままで実用化されなかったのか、不思議なくらいの機能です。
たぶん、撮影間でのぶれに対応した位置あわせが難しかったのでしょうけど。
ただ不思議なのは、2回撮り、3回撮りを行う際の定番機能であるダイナミックレンジ拡張が入っていないことです。
やはりダイナミックレンジに対する要望というのは少ないのでしょうかねぇ。
それともうひとつ、キヤノンが角度ぶれとシフトぶれの両方に対応したハイブリッドISを開発したと発表していました。
これまでは回転系のぶれである角度ぶれにしか対応できていなかったのを、移動系のぶれであるシフトぶれにも対応できるようにしたものということだそうです。
このニュースでおどろいたのは、今までそうじゃなかったということです。
初期のように、大きくて思い望遠系のレンズだけに搭載するのであれば、カメラとレンズの重量バランスからいっても、回転系のブレが大部分を占めるというのはわかるのですが、最近は小型軽量な標準ズームにも手ぶれ補正機能が搭載されているので、移動系のブレの影響が大きくなっているのではないかと思います。
特に軽量な入門機との組み合わせでは移動系のぶれの傾向が大きいような気がします。
# 検証はしていませんので、単なる憶測です。
あと、同じ回転ぶれであっても、どこを回転中心としてぶれるかによって補正量が異なるでしょうし、回転中心に応じてぶれ量を補正するには移動系の補正も必要だったはずです。
そうやって考えると、今までの手ぶれ補正は完全に止まらなくても仕方ないものなのかなあと、ちょっと思わないでもありません。
どちらも自分が買うとかいうのとは関係ないけど、ちょっと気になったので。
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