太った中年

日本男児たるもの

人間模様

2011-05-24 | weblog

ソースメイトのフレンチフライ。カットしたポテトを一旦水に晒してから揚げる。このひと手間によって根菜の持つエグミが取れて味わいがよくなる。また添え付けのグレイビーソースは鶏の肉汁から作られ、しつこさはなくマイルドに仕上がっている。フレンチフライとよく合い、サンミゲルライトのつまみとして最高なのだ。

さて奥さん、ソースメイトでもマカロニバー同様、日本に関係する少なからぬ人と出会った。その代表がドラエモン宴会のときゲイだったことを告白した大学生のKAZU。ソースメイトには2人の日本人客がいるつー日本人ブランドが作用しているのだろうな、このまえはオーバーステイのフィリピーナが話しかけてきた。

彼女の名はジェニィ。お姉さんが日本人と結婚したので3ヶ月間親族訪問で日本へ滞在した。元ジャパゆきではない。滞在中、日本人のおっさんと交際してそのまま同棲、3年目にオーバーステイが発覚して強制送還されたそうだ。発覚したのは彼氏のおっさんがジェニィをママにしてスナックをオープンしたらすぐに警察がやって来た。詳細は分からないがフィリピン人のママはどう考えても不自然でジェニィもそれを自覚していた。

警察が踏み込んでから彼氏のおっさんは態度が豹変、知らぬ存ぜぬで帰国の手助けは一切なく、ジェニィはそれがくやしいと言う。そのとき一緒にいた17年のオーバーステイ、ラリーのオッチャンも共感したらしくジーンとしてジェニィの話を聞いていた。ただまあ、オーバーステイならいつかそうなる運命だからな。ジェニィは現在、リゾートワールドで日本人相手の通訳の仕事をしている。ご近所さんなのでまた再会することを約束した。

元ジャパゆき以外で日本語を話すフィリピ-ナでは床屋のお客さんでグレンダおばちゃんがいる。グレンダは9年前、教員として赴任していた旦那さんと知り合い、プリンス同様できちゃった結婚したそうだ。日本では3ヶ月間だけ滞在して日本食が馴染めず帰国、現在に至る。旦那さんとは3年間会っていないといい、つまりは3年間ノンセックスだとボヤく。離婚を考えているという。イキナリそんなこと言われたってねぇ、困った。

グレンダから友達のJつーフィリピン人を紹介された。胡散臭いヤツだった。Jは30年日本にいて東京の小岩で焼肉店を経営していたが狂牛病で閉店、プロモーター業を経て現在、日本から海産物を輸入販売する会社をヤッテいる。初めて会ったき、会社に出資してくれ、金を貸してくれ、と言われた。もちろん即座に断った。

そしてJからはフィリピンでアムウェイを始めた日本人の50過ぎのおばちゃんを紹介された。このときは50過ぎてマルチ商法に手を出すババアがいるものだな、と少々驚いた。おばちゃんには「間違いなく失敗するからそのとき話を聞かせてくれ」とアドバイスした。Jつーのはマルチ商法レベルのフィリピン人でしかない。

フィリピン人には日本人金持ち幻想つーのがあって、Jもそれに支配されている。日本人と付き合えば天から金が降ってくるとでも思っているのだろう、平気で金をタカってくる。言葉を返せば乞食の思想に他ならない。大学生KAZUもこの被害に遭っている。誰彼となくフィリピン人の学生仲間から金を貸せと言われるそうだ。

しかしながら金持ち幻想には功罪がある。功についてはプリンスの場合、女房が家出して日本へ出稼ぎに行ったことは狭い街で忽ちチスミス(噂話)が広がる。で、マカロニバーで飲んでいるとフィリピーナから話しかけられ、交際を申し込まれるのだ。果報はマカロニバーで飲んで待て。なにもしなくて向こうから寄ってくる。

「プリンス、ポギー(色男)、グスト(好き)」なーんて若い娘から言われれば50のオッサンは鼻の下を思いっ切り伸ばしたりする。でも所詮は金目当て、そう冷静に考えると萎える。やはり金持ち幻想は罪悪だけだな。

そんなワケで下記をクリックして萎えたプリンスを応援しよう、ではまた。

フィリピン情報ランキング