太った中年

日本男児たるもの

B級グルメの傑作

2011-05-16 | weblog

最近、近所のカレーハウス”ソースマテ”に垂れ幕が掛り、店名がソースマテではなくソースメイトであることが判明した。しかし、ソースマテでないとフィリピン人には通じない。まあ、そういう国なのだ。

ソースメイトのシェフ。シェフがニックネーム。シェフは台湾系のフィリピン人で10年間マニラのホテル、10年間台湾のホテルに勤めたプロフェッショナルな料理人。それにしても食っている賄いメシが旨そうだ。

霜が降りキンキンに冷えたサンミゲルライト。グラスに氷を入れたフィリピンスタイルのビールの飲み方がダメでこれしかないのである。ここのところマカロニバーから足が遠のきソースメイトで飲んでいる。

新作のチキンウイング。レモングラスとチリを使ったピリカラソースがターメリックライスに合う。

ビーフタコス。ピリカラのサルサソースでビールが旨い。

台湾ビーフカレーのテイクアウト。エアコンの効いたマイルームで食うと最高。

台湾ビーフカレーのパスタ。シェフの台湾ホテル時代、賄いメシで食っていたそうだ。シェフがとにかく旨いから食ってみろつーことで試してみたら病みつきになった。筆舌に尽くしがたいB級グルメの傑作である。

B級グルメの番外編。玄米が底をついたのでヘルシー豆ごはんを食っている。別名クリちゃんご飯と申す。

番外編その2。マニラはマラテ某所、日本人の爺さんがやっている食堂の醤油ラーメン。ラーメン自体が下世話なB級料理。何の変哲もない鳥ガラスープの醤油ラーメンに涙する。メンマがあるとさらによかった。残念賞。

そんじゃまた。


ドラエモンの巻き

2011-05-15 | weblog

トンボイ(レズビアン)のドラエモン

ドラエモンのガールフレンド、T9。

さて奥さん、トンボイのドラエモンとはマカロニバーで知り合ったワケだが、なんたってレズとまともに話したことなんてなかったから興味深かった。レズプレイの経験がないつードラエモンにブロッチャー(訳禁止)をしたら股間は濡れるのか、から始まり、次はウェンシャのサウナ・スパへ一緒に行こうと誘ったらそれを拒否。マッサージはOKなんだけど裸になってサウナには入れない、とても恥ずかしいつーことだった。

しかし、女の裸には興味があるらしくBinibiniつーストリップ・バーへ一緒に飲みに行った。そこでドラエモンを観察するとやはり裸の踊り子を凝視していた。ドラエモンはドライアイの近視でフラッシュを焚くと目を閉じる。その魅力的な目でつぶさにストリップを見ていた。そして酔った勢いでドラエモンはある娘を指名した。肩を抱いてなにやら話し込む。で、その娘を連れ出してドラエモンとのレズプレイを鑑賞するのも悪かねーなと思い、その娘に話したら拒否された。プリンスだけならOKだと言った。惜しいことをした。

そしたらドラエモンは突然帰る、と言い出した。商売女とはいえノーマルな娘にはレズのハートが通じないと悟ったらしい。店を出るとドラエモンは「二度とこんなとこ来ない」と捨てゼリフを残したのだった。そして酔っ払うと女が欲しくなるタイプだと判明した。これは酔うと女とヤリたくなるワンちゃんと同じである。

それからドラエモンは車を持っていてそれを売りたいという。女房がカーライセンスを取得したので買ってもいいな、と考えた。車はマツダの94年式の中古で女房が試乗したらエンストした。それで売買の話は消えた。ドラエモンはトンボイである以上にフィリピン人でとにかく時間にルーズだ。待ち合わせの時間は必ず遅れる、スッポかすことだって平気。遅れて来ると謝りもしないで言い訳をする。これは国民性だから仕方がない。

でもってガールフレンドのT9とはどうやって知り合ったのか、と聞いたところレズ仲間の紹介だと答えた。T9は自称19歳で4年前にドラエモンと知り合いになった。彼女は元々ノーマルだったけど、男とヤッテは捨てられての繰り返しで男嫌いになりトンボイの世界に入ったそうだ。ドラエモンとT9は今年になってそれぞれのガールフレンドと別れて付き合い始めたという。ではレズプレイをしたのかと聞けば、それは未だ、お互いフィンガー(訳禁止)をするから欲求不満にならないつーのだ。なーんだドラエモン、フィンガーしてたのか。

このようにしてトンボイへの理解を深めていくのであった。ではまた。


クレイジーガーリック

2011-05-14 | weblog

「パパ、フィッシュ、フィッシュ」

娘のリゾートワールド・リクエストである。毎度同じパターンが繰り返され、唯一違うのが食事。娘のリクエストがあるとまず何を食うのかを考える。風邪の治りかけ状態がズーと続いてタチが悪いので滋養強壮のためクレイジーガーリックつー店のガーリックライスを食することを決意した。日本男児たるもの後戻りは出来ない。

ここがクレイジーガーリック。怖ろしく陳腐な店名とインテリアに抵抗があって避けてきた。

ところがメニューのデザインはセンスがいい。メニューは食い物屋の命であることを改めて実感する。

デカイグラスのお冷。たぶんHOTな料理が多いのだろう、このセンスもいい。

ナイフ、フォーク、スプーンの3点セット。リゾートワールドへ来る度の外食だと出費が嵩む。しかし、外食は娘の躾も兼ねている。日本で言うところの母親が教える箸の使い方である。おむつが取れた娘もいつか自分でスプーンを使ってご飯を食べなければならない。もちろん娘はまだうまく出来ないが根気よく教えるのでる。

上海ライス(チャーハン)。ターメリックのバターライスでガーリックは気にならないほど抑制されている。ガーリックライスとしてはモノ足りないけど、予想外の上品な味わいである。これはヒットだった。

ポークリブのアドボ。これは大ホームランだった。メニューの写真が旨そうでアドボと知らずに指差してオーダーした。アドボはフィリピンの伝統料理で肉を酢醤油で煮たもの。酸っぱい肉料理なんて食えたものではない。ところが妻が一口食ってマサラップ(おいしい)と言うではなか。で、一口食ってみると衝撃が走った。

まずアドボの酸味だが、ビネガーとカラマンシーの清涼感が感じられた。そして骨からスプーンでサクッ切れる程よいやわらかさに仕上がった肉の食感は抜群。ガーリックで脂質の臭みはない。味も上品で最高だった。

最初、初めて見る黄色いご飯に難色したが、娘は上海ライスもポークリブのアドボもよく食べた。エライぞ。

満足して歓喜に咽ぶ娘。このままハッピーエンドで終わると思いきや、そうは問屋が卸さない。壁に記されたクレイジーガーリックのコンセプト「ガーリックを使った最良のレシピ」だからまた食べに来よう、そう妻に話すとネネの癇に障った。「アドボは私のレシピのほうがおいしい。私はクリスピーパタを食べたかった。スチームライスを食べたかった」と言い始めた。数分前までおいしい、おいしいと言っていた妻は突如ネネに変身したのだ。

普段ならネネは無視するのだがポークリブのアドボが余りに旨かったので欲が出て翌日またクレイジーガーリックへ行った。このようなパターンの場合、大体ハマる。奇跡のホームランの後は空振り三振を喫するのだ。

店の看板メニュー、harakiri。著しくバランス欠いた醤油味のバターライス。辛いだけの料理。

問題のクリスピーパタ(豚の丸揚げ)。揚げ方でミスしたのであろう、脂質の臭みが少しだけ残り嫌らしい。クリスピーパタは外の皮がパリパリで中の肉はジューシーに仕上げるのが旨さの本質で、中の肉は中途半端に硬くこれまた嫌らしい。あのポークリブのアドボを作ったシェフの料理とは思えないほどの失敗作である。

スチームライス(白いご飯)。クリスピーパタがダメなため妻の食は進まない。まったくもう。

結局、クリスピーパタとスチームライスは多くを食べ残してテイクアウト。これを機にリゾートワールドの外食を控えようと思う。しかし、ポークリブのアドボは美味しく、これだけはまた食べようと思ったのだ。

そんなワケで食い物の恨みは複雑だった。それから妻はこれから女房と記す。ではまた。 


絶品バーガー

2011-05-13 | weblog

「パパ、フィッシュ、フィッシュ」

フィッシュつーのはリゾートワールドの前にある公園の池にいる金魚のことで、娘にとっての関心が水+生き物のダブルパンチだからタマンネェ。公園の金魚を暫し鑑賞してからリゾートワールドで遊ぶのである。

リゾートワールドでは行く時間によってランチ、ミリエンダ(午後のおやつ)、ディナーを食する。今回は4Fにあるスタッカーズ・バーガーでミリエンダ。このお店は2Fクロサワの釣鐘型Eカップ美人、リガちゃんから教えて貰った。彼女たちもよくテイクアウトするそうだ。そして毎回、マクドのミリエンダに飽きていた。

席に着くや娘はスプーン、フォーク、ナイフのセットを手にする。手に取れるものは何でも手にする。

メニューを見入る妻。野菜抜きチーズバーガーセットと決まっているのに逐一メニューを見る。娘はスプーンで遊ぶがこのあと床に落とす。条件反射で妻が大声を上げる。ネネの癇に障ったのだ。娘は泣き出す。夫プリンスは妻を注意する。妻は大声を上げたことに後悔し落ち込む。毎度のパターンでいい加減にしろ、つーの。

夫プリンスは娘をダッコしてあやす。泣きやんだあと怯えながら妻の機嫌を伺う娘。歪んだ母子関係。

娘の心を落ち着かせるには何か飲ませるか食わせるのが一番の薬なのだ。

「グトム カ ナ(お腹すいた)」と聞けば不敵な笑みを浮かべお腹を出すポーズで返事をする娘。

スタッカーズのハウスバーガー。とにかくソースが抜群に旨い。パンもパテの焼き具合も申し分ない。

娘の好物フレンチフライ。ケチャップで食する。

娘に「マサラップ(おいしい)」と聞けば、おいしいよ、と目の合図をする。かわいい。

お腹がいっぱいになって平和が訪れる。このあと食後の運動で階段を上り下りするのだ。

次回もリゾートワールドの食い物ネタ。ではまた。


娘の関心空間

2011-05-12 | weblog

娘が妻を連れて父プリンスに会いに来ると3人で遊びに行くところがリゾートワールド。館内は冷房が効いていて快適に過ごせる。子供の頃、親に連れられて行くデパートの感覚だ。そして言葉を話し始めた娘は様々なものに関心を寄せる。娘が関心を示すものに父プリンスは多大な関心を払う。それはとても楽しいことなのだ。

館内に入るとまず娘は入口正面にあるブロンズ像に関心を示す。像に近寄りバブイ(デブ)を連発する。

この部分については関心を示さない。妻が関心を示す。

1Fにあるブテックやジュエリーショップにはまったく関心を示さずカジノ前にある噴水目掛けひた走る。そしてトゥビッグ(水)を連発する。娘は水に関心を示す。水に触り飽きることなく噴水を眺める。水なら雨上がりの水溜りだって指差してトゥビッグと言う。妻の実家の目の前にある海が好きなことに起因すると思われる。

アウディに関心を示すつーよりアウディに関心のある人に関心を示す。娘は他人の関心に関心を示す。

アースデイに寄せられた卵をモチーフにしたアートワークに関心を示す。数多い作品の中でこの作品にしか娘は関心を示さないから不思議。そしてプラスチック模型のヘリコプターに特別な関心を示す、何故かな。

娘はエスカレーターの昇降に関心を示す。飽きることなく繰り返し上り下りする。

娘は階段の昇降にも関心を示す。飽きることなく繰り返し上り下りする。よい運動になる。

娘は空いている椅子に関心を示す。空いている椅子があると必ず座る。

2F吹き抜けの天井に飾られたオブジェに関心を示す。娘は指差してガンダ(綺麗)と言う。

娘は2Fの噴水にも当然関心を示す。最近、デジカメを意識するようになりポーズを習得してポーズを取る。

3Fにあるシアター前で呼び込みをするレオのぬいぐるみに関心を示す。娘はレオのぬいぐるみだけでなく身近なところでは犬、猫など動物に関心を示すが怖くて近づけない。そこで妻にダッコしてもらって記念撮影。

恐る恐るレオのぬいぐるみにダッコしてもらって記念撮影。しかし怖がっているため関心は失せている。

4Fマクドナルドの人形に関心を示す。娘はいつもマクド人形に座ってからでないと中に入らない。

娘はマクドのフレンチフライにだけ関心を示す。他のメニューには関心を示さない。

4F映画館前のサインボードのお猿に関心を示す。娘はお猿を見るのが初めて。

お猿に触っても反応しないため関心は失せて憮然とする。このとき単語モンキーを習得。

お猿でござる。この他、娘は館内で流れる音楽に関心を示す。お気に入りの曲だとダンスしたりする。

そんなワケで奥さん、リゾートワールドのネタはまだまだある。ではまた。


華僑のビジネス

2011-05-11 | weblog

リゾートワールド4Fにある中華料理店オールドペナン。

妻、娘とランチ。

絶品、海鮮チャーハン。

思わず「おまえは陳健一か」と言ってしまうほど旨い。

海老のダシが利いた本場のラーメン。スープに唸る。

但し、きしめんのような太麺が馴染めない。細麺なら完璧。

海老の餡かけ。既にチャーハンとラーメンで3人は満腹。

テイクアウトで晩メシにした。化学調味料を使わないマイルドな味に感激。

中華風デザート。ドンブリ一杯分の量を妻と娘は平らげた。

聞けばこのお店のオーナーは中国系フィリピン人。スタッフも全員中国系フィリピン人。彼らは中国からの渡来人の血を引く華僑である。別に中華料理に限らずリゾートワールドに出店している飲食店の多数は華僑の経営による。またリゾートワールドにあるカジノへ来るお客も華僑が多い。近所のカレーハウスのソースマテ、ホーリーウィーク中、行ったサウナスパのウエンシャだって華僑だ。さらにフィリピンの有名企業、ジョリビー、SM(シューマート)、フィリピン航空etc.も華僑による。フィリピンのみならず東南アジア各国は人口比3~5%の華僑がその国の経済の80%を支配すると言われる。華僑とは東洋のユダヤ人なのだ。

フィリピン人はビジネスで成功する華僑、中国系フィリピン人に対してクリポット(ケチ)つー評価を与えて嫉妬する。ケチとは経済観念が発達しないとケチにならない。また、ビジネスで成功するための努力やアイデアは見過ごされる。ナマケモのフィリピン人らしい。オールドペナンの絶品、海鮮チャーハンだって努力とアイデアの結晶なのである。ただ華僑の努力やアイデアにもっと積極的な評価を与えていいと思う反面、フィリピン人のものぐさをまったく否定するワケではない。栄華を極める華僑だって「驕る平家は久しからず」なのだから。


風邪にギョーザ

2011-05-10 | weblog

別に隠していたワケじゃないけどまたまた風邪を引いてしまった。

酔っ払ってエアコンを消し忘れ、寝たせいだ。

ピークは過ぎたもののもう1週間以上、咳が止まらない。

jet師範から教えてもらったうがい薬も今回は効き目がない。

こうしたときは食で治すのがいい、つーことでギョーザを食べにクロサワへ行った。

彼女が釣鐘型Eカップ美人のRIGA嬢。

リガ:「ハイ、プリンス、今日はナニ?」

プリ:「スチームギョーザのポークとサンミゲルライト」

プリ:「実は風邪を引いている、ギョーザのガーリックが薬なんだ」

リガ:「へーそうなの」

プリ:「もうひとつ日本人が風邪を引いたときすることがある」

リガ:「なーに、それ」

プリ:「ブロッチャー(訳禁止)ダウ」

リガ:「ヤダ、プリンス、キャハハハ」

足湯と言ったつもりだが、うまく伝わらなかったようだ。

でもってクロサワのギョーザとビール。

しかし、風邪は治らない、フィリピンの風邪はシツコイのだ。

そんなワケで奥さん、風邪には注意しよう。タワワ、タワワ。ではまた。


闇絵と言霊

2011-05-09 | weblog

恋は桃色 (細野晴臣)

ここがどこなのか どうでもいいことさ
どうやって来たのか 忘れられるから
土の香り このペンキの臭い
壁は象牙色 空は硝子の色

夜を使って辿り着くまで
陽気な歌を吐き出しながら
闇絵とつっぱしる火の車
赤いお月様と鬼ごっこ

ここは前に来た道
川沿いの道
雲の切れ目からのぞいた
見覚えのある街

おまえのなかで雨が降れば
僕は傘を閉じて濡れていけるかな
雨の香り この黴の臭み
空は鼠色 恋は桃色

娘は今、圧倒的な勢いで言語を学習し始めている。彼女の母国語はタガログ語。しかし半分は日本人の血が流れている。だから将来は日本語を少しづつ教えるつもりだ。そして出来れば上記の素敵な詞を楽しめるくらいになって欲しい。また日本語の特性、言葉に霊が宿ると考える言霊も理解して欲しい、なーんて思う。

それから娘は恋をして結婚するだろうけど、父のようなできちゃった結婚はして欲しくないゾ。で、娘が結婚するまで生きているかどうか定かでないが、酒を控え、煙草をヤメて長生きしようとは考えない我侭な父だった。


ブルーエンジェル

2011-05-08 | weblog

床屋の2階、マイルーム。

引っ越しをしたときエアコン上部にある小さな窓にカーテンを付けなければ、と思った。午後になると直接日射しが指し込んで部屋の中がサウナのように暑くなるからだ。しかしフィリピンで小さなカーテンを取り付けようとすれば規格品などなく、業者に依頼するしかない。うまいこと業者に発注したところでいつカーテンを取り付けるなんてわからない。だから放っておいた。それから引っ越しをしたときはエアコンがなくて穴の空いた壁を塞ぐ板が1枚打付けられている状態だった。建物を管理している叔父さんとはエアコン設置を条件に部屋を借りるはずだったが大家の爺さんが渋ったため約束は反古された。扇風機1台で生活する日々が続いた。

但し、そんなことをこといちいち気にしていたらフィリピンで暮らしていけない。気の強い妻は引っ越しをした直後から別のところへ引っ越しをしたいと言い始めた。当時、何か商売を始めるため空き店舗を探すついでに空き家を探したが店舗同様なかった。空き部屋ならにあったがどうせ気に入らないと言うに決まっているから妻の希望する引っ越しも放っておいた。それに最初、床屋2階の部屋は壁が白く汚れていたけど契約を終えると大家の爺さんが何故か青色で壁を塗り替えてくれた。たぶんエアコン設置をする代わりの措置だと思うけど不思議な青い部屋が気に入った。そうこうして妻の日本行きが決まり、妻が高層コンドミニウム借りて部屋を出て行ったので、独身生活を楽しんだ後、エアコンを設置するプランを練った。妻が家出して1ヶ月が過ぎていた。

エアコンを設置する際、穴の空いた壁を塞ぐ板を取り外さなければならないが、その青い板をそのまま上部にある小さな窓に打付けて遮光しようと考えていた。ただイメージすると貧乏臭くてカッコ悪い。そこで前出のストリート・アーティスト、ジョンにその板に何か描いて貰うことを思いついた。窓を塞ぐ板が壁に飾られた絵画へと変わるアイデアだ。早速ジョンにそのアイデアを話し、部屋に呼んでミーティングをした。まずジョンは板がヒビ割れて使いもにならないから新しい板を買ってそこに描くことをアドバイスした。ジョンは採寸してマカロロバーの工房へ戻り壁と同色の青いカラーベンキを持ってきて下地の色合わせをした。そして最大の難関、何を描くかを話し合ったが行き詰った。ジョンはアートデザインを考えていたがプリンスはジョンのドローイング、アブストラクト(抽象画)を高く評価していた。結局、コンセプトはプリンスが考えそれをテーマにして青と白の2色でジョンがアブストラクトを描くことで合意した。ジョンとプリンスはミーティングからエキサイトした。

 

At the sound of the

trumpet,all the

dead will arise and

see the glory of god

- ARISE AND SEE -

ジョンとのミィーティングを終えたプリンスは翌朝からコンセプトワークに勤しんだ。が、50のおっさんにこれといったいいアイデアは浮かばない。どうしたものか。不思議な青色の部屋に飾る画だから「ブルー」から考えた。そして思い浮かんだのが「ブルーハーツ」。日本男児のこの単純な発想に我ながら恥ずかしくなった。

ブルーハーツはねぇよな。フィリピン人のジョンにブルーハーツと言っても誤解するだけだろーが。

それから「ブルー、ブルー、ブルー」と連発して考えていたら本当に気分がブルーになり滅入ってしまった。

そして昼メシ食べ終えたワンちゃんにナニかいいアイデアがないか尋ねたところ

「プリちゃんゴメン、よくわからない、アイデアない」

「ワンちゃん、君はアンジェロ(天使)だろ、ヘルプミー、助けてちょ」

と言ってゴネたあと、イケルアイデアが思い浮かんだ。それがブルーアンジェロ(エンジェル)。

なんだブルーハーツと同じじゃねぇか、なーんて思うなかれ。ブルーエンジェルはニューヨークにある有名な老舗のナイト・クラブ。天使がラッパを吹くデザインが店のロゴマーク。このロゴは大天使ガブリエルを表す。聖書には大天使ガブリエルがラッパを鳴らすと最後の審判が行われ光と闇の闘いに光が勝利すると記されている。青い部屋に飾る画も遮光して闇の世界を作るからブルーエンジェルのコンセプトはピッタリだった。

ジョンにブルーエンジェル、大天使ガブリエルが鳴らすラッパをテーマにしたアブストラクトを依頼した。

フィリピンはアジア唯一のキリスト教国家。ジョンはクリスチャン。心の底から描くと約束して制作に入った。

 

Blue Angel  JOHN 3/23 2011

ジョンは3日3晩掛けてブルーエンジェルを制作し、完成させた。といっても最後は、満足できないが筆が入らない膠着状態が続いて、それはもう作品は完成しているのだからサインしてブルーエンジェルから離れたほうがいいとアドバイスしてワンちゃんとマカロニバーで待つこと2時間、ようやく引き渡されたのだった。

で、作品を床屋2階宴会場の壁に立てかけ、ワンちゃんと2人でブルーエンジェルを鑑賞しながらワインを飲んだ。作品の左側には天使のウイングが描かれ光が勝利するためのエコーが表現されていた。さすが、ジョンだ。そしてプリンスは大天使ガブリエルのラッパの経験はこれで生涯、2度目となることを思い出した。

最初はピーター・ガブリエルの代表作BIKOだった。ビコは南アのアパルトヘイト黒人解放運動家スティーヴ・ビコの拷問死を歌った名曲で国際人権擁護団体アムネスティのキャンペーンソングとして使われた。

BIKO  (ピーター・ガブリエル 1980)

1977年9月
ポート・エリザベスは晴天なり
警察の619号室ではいつもの仕事

ビコ、ビコであるがゆえ
魂は降臨する
ビコは死んだから

夜、眠ろうとすると
赤く染まった夢だけを見る
外の世界は黒人と白人がいて
片方の色だけが死んでいる

ビコ、ビコであるがゆえ
魂は降臨する
ビコは死んだから

ろうそくの火を消すことが出来るが
大きくなった炎は消すことは出来ない
一旦燃え上がったら
風がその炎をさらに高く舞いあげる

ビコ、ビコであるがゆえ
魂は降臨する
ビコは死んだから

そして今、世界中の目が注目している
注目している

(訳詞プリンス)

ビコは人間の内面を描いたサードアルバムに収められ、次のアルバム”SO”が大ヒットした。ピーター・ガブリエルはコンサートで必ずビコを歌った。そして世界中で反アパルトヘイトの気運が高まるなかある英音楽雑誌が反アパルトヘイトの特集をした。きっかけとなったピーター・ガブリエルへは様々なミュージシャンが賛辞を呈したが、そのなかで鬼才フランク・ザッパは「大天使ガブリエル、ラッパを鳴らせ」とだけ異様なメッセージを送った。ガブリエルに掛けただけでなく、つまりビコの歌詞は聖書の物語、神の言葉と言うワケだ。

果たしてザッパのメッセージ通り大天使ガブリエルのラッパが鳴り、南アに最後の審判が下り、白人政権は崩壊してアパルトヘイトは終焉した。大天使ガブリエルのラッパはピーター・ガブリエルのビコが耳の経験とするならジョンのブルーエンジェルは目の経験だった。酔いながらブルーエンジェルを壁に掛けて眠りについた。

翌朝目覚めると、ブルーエンジェルの両脇からから光が漏れていた。これはジョンのアイデアでボードの上下に圧を加えソリを作った。自然光によってブルーエンジェルはライトアップされる。画家バルテュスのアトリエに入るとき十字を切るU2のボーノって気分。バルテュスのアトリエは光の教えを学ぶ聖堂なのだ。プリンスの何もない青い部屋もジョンのイコン(聖画)によって聖堂になった。但し、プリンスはクリスチャンではない。

そんなワケで罪深き奥さん、大天使ガブリエルのラッパが鳴って最後の審判が下ると天国か地獄へ行く。

天国へ行きたければ罪を悔い改めなければならない。今すぐ教会に行って懺悔しなさい。ではまた。


ストリート・アーティスト

2011-05-07 | weblog

今宵もマカロニバーで酔っ払うハッピー・ワンちゃん。

ワンちゃんの横でアートワークのボードを持つのがマカロニの彼氏、ジョン。

ジョンはストリート・アーティストでドローイング、アートデザインが得意。それからローカル・ロックバンドのボーカルもこなすマルチタレント。マカロニのヒモでもある。普段、マカロニ・バーでアートワークに勤しむ。

この日、ジョンのアートワークをハス向かいにあるゲイバー”レバーツ”へ納入した。

左のポギー(男前)はレバーツのスタッフ。もちろんゲイである。

 ネコのアートワークはマカロニのお気に入り。このときはまだ未完成。

マカロニ・バーの壁と天井にはジョンのドローイングが描かれている。

コイツはジョンの愛犬、ロイドロイド。ミコちゃんの親友、タキューさんそっくりのフィリピン俳優ジャン・ロイドに似ているのでそうネーミングされた。つーことはロイドロイドはタキューさんとも似ているのだ。ただタキューさんはブロッチャー(訳禁止)名人で愛人がいるけどロイドロイドは彼女がいない。モテないつー点ではワンちゃんと同じ。ワンちゃんはセンズリライフだけど犬のロイドロイドにはそれができない。従って時々、他犬の目も憚らず自分で自分の股間をナメる自分尺八で自らを慰める孤独で寂しい犬なのである。ワンちゃんとは親友だ。

さて奥さん、ロイドロイドはさておきアートに造詣の深いプリンスはジョンのドローイング・アーティストとしての力量を見取り、ジョンにあるアートワークをお願いするのであった。それは次回、ではまた。


なんちゃって日本食

2011-05-06 | weblog

床屋の2階から徒歩10数分にある複合テナントビル、リゾート・ワールド。

5つ星ホテル・マキシムに併設されている。

ニコラス・ケイジが妻を食べようとするの図。

2Fレストラン街にあるなんちゃって日本食店のMR.KUROSAWA。

徒歩圏内でありつける日本食つーことでクロサワを利用する。

すしの盛り合わせ。後悔することがわかっていてもついついオーダー。

食えたのはサーモンだけでゴム草履のようなうなぎにギブアップ。

添え付けのレモンからしてなんちゃって日本食は「誤解された日本」への修行なのだ。

クロサワで唯一イケルのがギョーザとチャーハン。ビールの御供ですな。

そしてなんちゃって日本食を極めるのが野菜ラーメン(しょうゆ味)。

スープがそばつゆで日本男児は死にたくなった。

その反動で死ぬ前にマカティはパソンタモ、まるちゃんの塩ラーメンを食いに行った。

この後まるちゃんは閉店、本当に最後の塩ラーメンとなったのだ。

それからクロサワには3人の美人ウエイトレスがいる。

そのなかでもRIGA嬢(彼氏なし)は釣鐘型の巨乳で目立つ。

タワワなチチを揺さぶらせる姿はそれだけでビールのつまみになる。

これからも食と美女の探訪は続けよう。ではまた。


近所のカレーハウス

2011-05-05 | weblog

今年のはじめ近所にオープンしたカレーハウス”ソースマテ”

ほぼ毎日ここでメシを食うかビールを飲んでいる。

この店の売りは店名通りカレーソースを中心に織りなす各種ソース。

シェフはプロフェッショナル、とにかく安くて旨いのだ。

メニューでござる

シーフードカレー

ビーフカレー

 シーフードのカレーパスタ

シーフードのクリームソースパスタ

 トマトソースのペンネ

ビーフバーガー

ムール貝のベイク 

カレー風味のチキンバーベキュー

フレッシュサラダ

フレンチフライとグレイビーソース

最近は新メニューの台湾ビーフカレーがお気に入り。

カレー好きにはタマンねぇお店なのである。

さて奥さん、満腹したところで最後にタガログ語を学習しよう。人生、食ってヤッテ寝るのだ。

「カントゥータン タヨ」 (SEXしよう)

上記はまずフィリピンパブで夜のタガログ語として日本男児が最初に覚える語句である。ところが現地では「カントゥータン タヨ」はタブーなのである。フィリピンはアジア唯一のキリスト教国としてアジアで最初に女性人権宣言したほど女性の人権意識が強く、プライドが高い。したがって女性を侮辱する禁句であるから「カントゥータン タヨ」と言った瞬間、永遠にその女性とはSEXできないことになるばかりかキ印扱いされる。

そしてある日のこと、マカロニバーの仲間、母親がメトロポリタン劇場の舞台女優で埼玉県在住の女性とヤリ逃げして日本人女性との間に子供がいるカルキ君から聞いてもいないのに「カントゥータン タヨ」について

「カンスゥーサン タヨ」

そう言えばいい、と教わった。タブー(禁忌)とは心的抑圧であり、逃げ道があったのだ。ではまた。


玄米健康食

2011-05-04 | weblog

 米屋をやったおかげで食事は玄米メシ+野菜おかずのヘルシー食に変化した。

玄米メシはステンレス皿がなぜか合う。これで食すとより健康的な気分になる。

これはワンちゃん作。レモングラスを使った魚のスープ。美味。

パンシット(フィリピンの焼きそば)は醤油味で辛いためオイスターソースで食う。

野菜おかず+ツナ缶で食べることが多い。以下、前エントリー同様、玄米メシの数々。

さて奥さん、久しぶりに池田信夫blogを見たら相も変わらず電波を飛ばしていて面白かった。

池田センセは最近の記事で原子力発電は火力発電に比べて安全性が高いをことをデータを示して指摘。なるほどそうだろうけど、ちょっと気になった。プリンスは静岡県出身で小学生のとき先生に引率されて浜岡原子力発電所を見学。そこで係員が原子力発電の必要性について「あと25年で石油は枯渇するから」と言ったのをハッキリ記憶している。40年前のことだ。今となってはそれがウソであるが、当時は本当だった。

どういうことかつーと科学技術は日進月歩進化する。お猿のセンズリと同じで人類が死滅するまで進化をヤメない。つまり、当時の石油探査技術による未来予測では「あと25年で石油は枯渇する」のだった。ところが石油探査技術は日々進化、発展するからその後世界各地で次々と油田が発見された。さらには原子力へエネルギー転化を推進したため現在では「あと何年で石油は枯渇する」つー命題そのものが成立しないのである。

今回、震災による原発の放射性物質漏出で原子力発電の安全性神話が揺らいだことについて池田センセはブログでシニカルな記事を寄せている。しかし、科学技術が進化をヤメない以上、火力発電の危険性神話だって日々揺らいでいる。原子力発電と火力発電を比較すること自体がナンセンスのように思えたがどうだろう。

でもって石油と科学技術に関連して石油探査技術は米国が世界一、掘削技術(映画アルマゲドンですな)も世界一、そして原油精製技術もブッチギリで世界一なのだ。OPECが原油価格を決定するけどオイルマネーはその入り口と出口を技術力で支配する米国メジャーセブンが牛耳る。火力発電=石油、原子力発電=ウランとして考えれば原子力ビジネスだって米国が入り口と出口を支配しているだろう。プルトニウム再処理なんて汚れ仕事は属国日本にやらせればいいつー米国の戦略がミエミエ。いつまで日本は米国の属国に甘んじるのか。

それから池田センセは放射性物質漏出の健康被害について「そんなことより野菜不足と塩分過多が問題」と主張する。それはその通りで太った中年のブログテーマとも合致する。ただし、放射性物質と発癌は「酒とタバコのの方が危険」という。まあそうではあるが、プリンスは玄米健康食ながら酒もタバコもヤル。禅僧のように酒もタバコも、女もヤラずに百まで生きたところでそれが一体なんになる、つーことを言いたかった。


基本のメシ

2011-05-03 | weblog

さて奥さん、床屋2階の簡易キッチン。ここでご飯を炊いておかずを作る。引っ越してきた当初は物珍しさとチャレンジ精神で近くのパレンケ(市場)で食材を買い料理したものだが、1人分のためどうしても無駄が出る。結局、ご飯だけ炊いて、おかずは叔母さんの食堂で買うことにした。おかずは野菜中心で1食分P15(30円)と格安。ご飯を5PとすればP20(40円)。朝、昼2回P40(80円)。これが食生活の基本になる。夜はどこかへ飲みに行くかビールを買い、おかずを作って部屋で飲む。これがアル中ライフの基本である。

そんなワケで以下、基本のメシ。ローテーションを組んで日々食している。


ネネ妻、その後

2011-05-02 | weblog

まったく気分はローリングストーン。

米屋閉店後、ネネ妻がどうなったか、についてエントリーする前に今一度、ネネ(我儘な幼い女の子の意)を復習すれば、それは家族のために働き、家族のボスとして君臨し、唯我独尊、傍若無人に振る舞うことである。

さて、米屋開業の後、妻は過剰仕入れのミスを犯して失敗、カラオケ店に勤めたが、そこでホステスとしてのピークを過ぎ、子持ちのオバサンであること実感する。そして再度、日本のフィリピンパブで働くことを画策するワケだが、この間、米屋は実家から母親を呼んで手伝わせる。このときからネネ妻として暴走したのだ。

わがまま勝手な振る舞いの例を上げればキリがないが、まず、ネネ妻は床屋の2階が気に入らず引っ越ししたいと申し出た。リビングとトイレは共有であるためそれが嫌だという。そんなことは相手にしなかった。そしてジャパゆきが決まり、米屋閉店した後、何処ぞの高層コンドミウムの一室を借りて床屋の2階を出て行った。

妻の家出とジャパゆきに夫プリンスは歓迎した。トチ狂ったネネを相手にしたくない、つーよりも相手にすればネネは増長するだけで、それは結局ネネ自身のためにならい。ネネは相手にせず、放って置く、無視することがネネにとってよいことなのである。ネネ妻の家出にホッとしたのは隣人のミコちゃん、ドームス、さらには叔母さんだってそうだ。それだけネネはフィリピン社会にとって訝しく、疎ましい存在なのである。

そうして妻は2月、日本へ旅立った。ところが3月末に突然帰国した。震災の影響かな、と思いきや妻曰く、ホステスではなくお店のマネージャーに昇格、タレントをスカウトする仕事で来たそうだ。凱旋帰国なのだ。

今更、タレントのスカウトもネーだろ、つーことはさておき、妻は実家から母親と娘を呼び寄せた。

でまあ、パサイにあるウェンシャ・スパつーサウナへ妻、母、娘の4人で行って来た。

母親が帰省したあとのホーリーウィークもほぼ毎日、妻と娘を連れてウェンシャへ行った。

それは家出した妻との関係改善を諮ったつーことではない。ネネはそんな生易しいものではない。

以前にも記したがネネ妻による最大の被害者は無抵抗な娘である。娘が何か気に入らないことをする、例えばあやしてもなつかない、そのときネネ妻は娘を怒鳴るのである。日本で一緒にいるときはまだ1歳数ヶ月の言葉もわからないわが子に対してである。恐怖に怯える娘は泣き叫ぶ。そんなことを時として繰り返すのだ。

母親は妻が娘をいじめることに対して何も注意できない。これは家族のボスであるネネの逆立した家族関係によるもので、傲慢不遜なネネを認める限り母親もネネの被害者であって加害者、共犯関係なのである。

ネネは精神的に病んでいる。娘へのいじめもそれが愛情だと思っているから注意しても自覚出来ない。

現在、別居している妻と娘とはほぼ毎日会っている。娘が会いたがる。それはネネによって傷ついた心がそうさせる、不憫でならない。娘へのいじめを幾度となく注意しているが、妻はいじめを認めようとはしない。しかしなつかない娘つー自覚があるから注意する都度、妻は泣いて後悔する。疲れますよ、ホント。

娘は2歳を過ぎて言葉を話し始め、とてもかわいいのだ。妻も普段は母子関係に注意を払い愛情を持って子育てをしているが、それでも時折ネネの顔を覘かせる。そのときはとにかく相手にしてはイケナイのだ。

それから今年になってブログの更新が途絶えたのは妻の家出によって久々の独身生活を堪能していたからだ。そのことについてはもちろんエントリーなんかしない。楽しみは心の中に閉まっておくものだ。

次回から少し食い物のエントリーをする。食う、寝る、ヤルは人生の基本なのだ。