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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

幸運の白鴨(はくおう)

2024年10月18日 | 宮城県_仙台市(大沼)
 10月12日の赤沼。

 白いカモがいた。

 『アルビノ』は,色素の欠乏が原因で,羽毛が真っ白で,目が血の色(赤)になる変異だが,この個体は,色素の一部が抜けた『白変種』。

 体は白っぽいものの,ベージュブラウン系の色は,薄く残っており,目は赤くない。
 アルビノではない。

 それでも,周りのカモとは全然違う「白さ」で,まさに白いカモ。

 これだけ目立つのに,1週間前に来たときまでは,全然気付かなかったので,ここには渡って来たばかりなのかもしれない。

 色が白いものの,ぱっと見で,マガモ。
 よく見ても,マガモ。

 くちばしを見ると,くちばしの上っ側が,なんとなくメスっぽい。

 この日は,マガモのメスと行動を一緒にしているようだった。

 カンチョー!

 うわっ,ちゃっ,ちゃっ。

 思いがけず,白い翼が見えた。

 左の子,グッジョブ!

 ハクチョウやハクガンの白い翼は,きれいはきれいなのだが,種特有の当たり前の白。

 でも,これは,すごい! 

 羽づくろいをしているときの羽ばたき。

 この翼,かなりの部分が白っぽい。

 翼の裏も白だ。

 飛ぶ姿は,きれいなんだろうなぁ。

 翼鏡は,青でも,緑でもなく,色が抜け落ちた感じのセピア色だった。

 翼鏡の構造色は,色素の色ではない,というが,色を出すには,色素が必要なのだろう。
 なんかよくわからないな。

 羽づくろい最中も,翼鏡が見えた。

 さて,以前に,『幸運の白いツメクサ』という記事(⇒記事)を書いたことがあるが,こちらは『幸運の白鴨(はくおう)』と呼んでおこう。

 おかげさまで,この日は,今季初めて,コハクチョウたちの群れを観察できたし,浜辺では,50羽ものシギチの混群を久しぶりに観察できた。

 また,田んぼでは,多数のタヒバリの群れや,ノビタキの群れなども観察でき,幸運が重なった日だった。

 重ねて,この日に見た,アオサギの大群が南方向に移動していく光景も,本当に素晴らしかった。

 幸運をこの子に頼る訳ではないが,できるだけ長い間,元気でいてほしい。

 この目立つ姿で生き延びているだけでも,超,幸運の白鴨

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 この5日後の昨日(10/17)は,大沼の方に移動していた。

 赤沼にいないときは,こちらかな。

 たぶん,今だったら,誰でも,ここに行けば,見ることができる。

(2024/10/12  マガモ)



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