教授がいいひとかどうかわかんなくなっちゃったので、
最後にいいこと言われてもなんかあやしい。
個々の症例とは、まっっったく関係なく裏ストーリーが進むので、
ちょっと唐突な印象は否めない。
シーズン1もこんな感じだったけど、
ジヌ君の謎自体には、あまり大勢の人がかかわってなかったじゃない?
ハユンとの対決、って感じだったでしょ。
今回は、いろんな組織が介入していて、教授までグルっぽくて、惑わせすぎだ!(私を!)
「耳の中の爆弾」
知的障害のあるソン・ワンギュは、自分の耳をドライバーで突いて自殺した。
「僕の頭に爆弾があります!」
そう言ってテレビニュースに乱入した晩のことだった。
心血管や腎臓に問題もあり、死因との関連を調べてほしいという依頼。
希少疾患の可能性はあるのか?
また、自分の耳を突いて自死するの非常に難しい。
他殺の可能性も捨てきれないのだ
ドランクドラゴン塚地似のワンギュさん。
奥さんも知的障害者で、ひとり残されて大変そう。
息子がひとりいるが、両親がバカだから目が悪くなったと
家を出て、もどっていない。
旦那さんのことを、「ナムピョン、ナムピョン」と呼んでいます。
韓国語で「夫」の意味ね。
ワンギュは常に全身の痛みを訴えていたが、主治医は問題ないという。
検査データもパソコンの異常で消えてしまったらしい。
犯行現場である会社の倉庫には防犯カメラがあったはずだが、
ちょうど修理に出していて、画像は撮れていない。
ワンギュをはじめ、知的障害者ばかりを雇っている社長は
表彰もされている立派な人物のようだが、どこかおかしい。
社長はあやしいよなー。見るからに。
パク刑事は早計だっていうけど……当たりでしょう、この人で。
しかし、警察も丁寧な仕事をしますよね。
被害者は知的障害者で、雇い主は表彰までされた模範的な市民で、
自殺の可能性が高くて、だったら、もう自殺でいいよな、って適当に
流しちゃいそうですけど。
日本の法医学者 上野正彦先生とか、作家の海堂尊さんとかが書いていますけれども、
もう絶対数が足りないそうなんですね、法医学者の。
不審死を遂げた方でも、とにかく人手がなくて解剖にまわせない。
よっぽど事件性がないと、無理だということで、
韓国での事情は知りませんが、よくこの場合は法医学事務所に解剖依頼が来たな、と
感じた次第です。
息子は、両親が障害をもっているせいで、片目に障害を負ったという。
カン刑事とジヌが抜き打ちで会社を訪ねると、
前回とは全く違った障害者たちのすがたがあった。
「疑うなら令状を持ってこい!」
社長の態度も、180度違う。やはり何かを隠している……。
あやしいのはわかっているが、はっきり証拠がない。
そして、事件の全容もはっきりしない。
希少疾患がどう絡んでくるのか、皆目見当もつかない。
こーゆーの好きですよ。
なんか、こないだまでの話はわりとさっさと疾患自体が診断されてませんでした?
病気自体を突き止める過程が描かれてる話の方が、わたしは好みですね。
で、彼は実はファブリー病という病気だったんですよ。
細胞の中にある、ライソゾームに存在する酵素の欠損でおこる、
スフィンゴ糖脂質代謝異常症。
スフィンゴ糖脂質がいっぱい溜まっちゃって臓器が壊れちゃう。
この病気の痛みは、想像を絶するものらしい。そんなつらい病気だったんですね。
ワンギュは、会社の同僚に、頭の爆弾を取り出してくれるよう頼んでいたのだ。
作業のせいで指紋の消えた同僚は、素直にワンギュの耳にドライバーを突き立てた。
社長が提出した防犯カメラの映像が動かぬ証拠だ。
社長は態度が一変、すべてを認めて社員の情状酌量を懇願した。
「爆弾を仕掛けたのは誰なの?」
カン刑事は、やはり納得がいかない。
社長はまだ何か、隠している。
爆弾というのは、あまりの痛みにワンギュさんが考え出した妄想なのかな、と
思っていたのですが、カン刑事の見立ては違うね。
誰かが、彼の頭に爆弾を仕掛けたと言ったのだ、と考えている。
日本語だとね、「爆発させられる」みたいな言葉遣いを一度でもしたら、
アレ?ってなりますけど、いかんせん韓国語なのでわかりません。
カン刑事はどこから、そう考えたのかな。直勘?
社長は障害者たちを搾取していた。
ワンギュは、息子を大学に行かせるために給料の支払いを要求したが、
突っぱねられて怒ったのだ。
そんなワンギュにいうことを聞かせるために、頭に爆弾を仕掛けたと嘘をつく社長。
すべては、善を装った悪の仕業だった。
しかも!あの息子さん、ワンギュさんの実の息子じゃなかったの!
ファブリー病が遺伝的疾患だと言ってたから、
息子さんは平気なのかなーと心配してたのよ~。
ジヌ君も同じように心配して調べてくれたのかな?
その過程で、息子さんが捨て子だったとわかりました。
片目が見えないのは、その時に高熱を出していたからだったの。
ワンギュさんたちには、なんの落ち度もない。
ただただ、心優しい人たちだったのよ~!
息子もそれを聞いて、家に戻り、お母さんを支えて生きていくことにします。
よかった、よかった。
もちろん、障がいを抱えた人々が、みな善良であるとは限りません。
ずるいことを考えたりする人もいるだろうし、みんな天使じゃない。
でもそれって、フツーの人と同じ、ってことだよね。
社会が不安定になり、経済も逼迫してくると、弱いものにしわ寄せが来ます。
誰もが、高潔には生きられない。
しかし、そこで弱者へのいたわりを捨ててしまったら、
私たちは人間だといえるでしょうか?
いたわりというのが悪ければ、相手の尊厳を守ること、といってもいいです。
そんな重たくなくても、人には親切に!でもいいです。
弱いものっていう言い方されるのは、嫌かもしれないね。
ワンギュさん夫婦はすごく優しくて強いもん。
ジヌ君の元カノ、腕に傷がありましたが、どうもバーコードを消した痕みたい。
SDCのおっさんが、ハッキングに文句言いにきたのですが、冷たい態度です。
元カノをまるでモノのようにいうおっさんに、切れたジヌ君。
宣戦布告してますが、その様子をカン刑事が見てました。
最後は一緒に戦うことになるのかな。
タナトスことハユンは、なぜ生きているのでしょうか?
教授はどんな役割を?
ジヌの元に、不思議なメールが届いた。
元カノのヨンウンが、誰かと話している音声。
ディーマ計画とはなんなのか?彼女が志願した被験者実験とはどんな内容なのか?
あ……ヨンウンの死は了承済みの結果だったのか……。
ディーマって何?
「ホワイト」
白皮症の女性が、飛び降り自殺をはかり、昏睡状態に陥っている。
彼女は飛ぶ前に、小学校時代の担任を刺殺していた。
ふーん、この場合、犯人が希少疾患の持ち主で、今は脳死状態。
しかし犯行自体は本人のしわざだとはっきりしていますね。
なんで被害者の遺体が法医官事務所の解剖にまわされたかよくわかりません。
動機の解明は刑事課の仕事じゃん?
白い髪、白い肌、まるで人形のようだったソユン。
天涯孤独のソユンを尋ねてきたパク弁護士は、彼女から相談を受けていたという。
17年前に担任から受けた性的暴行について……。
パク弁護士の父親は、殺された担任が勤めていた学校の理事長だ。
脱税の容疑で追及されている最中でもあり、理事長はぴりぴりしているようだ。
ソユンと同級生のパク弁護士。女性よ。
彼女はお父さんが理事長してる学校に通ってたわけね。
で、今はお父さんのための弁護士をしているわけだ。
そしてソユンには、小学校時代から密かに想いを寄せてくれてる
郵便配達の男性がいたのね。
病気のせいで、奇異な目で見られ、人とふれあうことが怖い。
10歳の頃両親を亡くし、育ててくれた祖母も死んでひとりぼっちの27歳。
この病気の人は、皮膚がんのリスクも高いし、目に障害が出る。
彼女は寂しく、つらい想いを日記に綴っているの。
ジヌ君はそれを読んで、彼女の哀しみに寄り添うのね。
ジヌは、ソユンが子どもの頃に受けた性的暴行について着目する。
子ども時代、彼女が頼っていた養護教諭を訪ねるが、教諭は癌で急逝していた。
しかし、その数日前にソユンが教諭に会いに来ていたことがわかる。
暴行事件の直後、大金をもらって退職していた養護教諭。
ソユンは教諭に会った翌日犯行に及び、
その翌日に教諭は容態が悪化し、死亡した。
末期ガンの養護教諭が抱えていた秘密とは何か?
え?秘密?そんなのバレバレじゃん。
ソユンが担任に暴行されたのを知っていたくせに、
それを口止め料もらって表沙汰にしなかったんでしょ。
お金のために、口をつぐんだんでしょ。教師なのに。
それが養護教諭の抱えていた秘密だよ。
性的暴行の件が立証されないと、ソユンの犯行の動機が定まらないから、
いろいろ調べているのかな?
でもいまさら証拠なんか出てこないよね。
養護教諭は死んじゃったわけだし、証言も取れないよね。
実は、ソユンに性的暴行を加えたのは、担任ではなく、理事長だった。
彼もソユンに刺されていたのだが、それを隠していたのだ。
刺されたショックで失神した理事長が死んだものと思ったソユンは、
そのあと、隠蔽に荷担した担任教師を刺し殺したのだった。
養護教諭もソユンを裏切ったんだけど、
彼女が手をくだすまでもなく、もうすぐ死ぬ運命だった。
それに死んでもあなたに謝り続ける、と一応涙の謝罪をしてたよね。
だからソユンは直接手を下すことなく、去ったのかな。
それまでは彼女をかばってくれていたであろう先生には、
恨みより、なぜなの?という哀しみしか抱いてなかったのかもしれないね。
養護教諭とソユンの様子を病院内カメラの映像で見て、
読心術で会話を読み取ったら、その暴行隠蔽事件の話をしていたので、
事件の真相がわかったんだね。
なぜ養護の先生が声優を目指していたなんて言うのか?と思っていましたが、
声優を目指すくらいだから、発音も正確で、口の動きも読み取りやすいのだ、と
いうことなんですかね。
さすがにショッキングな出来事なので、映像的にも音声的にも何があったかは
はっきり語られないのですが、
「彼女の下着に犯人の体液が残っている」というセリフから、
まったくもってひどい暴行だったと推測されます。
事実を知ったカン刑事は、それでも理事長を逮捕できない。
証拠はないし、あったって時効だし。
しかし、我慢ができないカン刑事は、悪党をぶん殴りに出かけちゃうのでした。
いや~、男前だ!
止めに行くジヌ君も、彼女の性格よくわかってるよね。
カン刑事は昏睡状態のソユンに話しかける。
彼女の苦しみの重さを知った。たぶん全部は理解できていないけれど。
彼女の哀しみに、寄り添ってあげたい。
できるかどうかはわからないけど。後はわたしに任せてほしい。
あなたは空の上で永遠に生きるのよ。
カン刑事が話し終えた途端、ソユンは逝った。
まるで彼らを信じて、現実の苦しみから解放されたかのように。
前の回でもそうですけど、カン刑事は感じやすい人になってますね。
もともとバリバリの正義感あふれる人でしたけど、
シーズン1に比べて、人間的というか、情緒的というか、
被害者への共感度が高くなっている気がします。
人の痛みに寄り添う気持ちが自然に出てきてて、
ただ荒々しく犯人を追い詰めていたのとは違う感じになってきたな、と。
それが、様々な事情を抱えて生きてきた人の死を見つめることで
生まれてきた感情なら、彼女もまた死者によって育てられているのでしょう。
力なき人々の声なき声を聞くことができる刑事になっていくんだね。
いけ好かない小娘弁護士のパクちゃんも、
さすがに父親が少女を暴行したとあっては、その汚い真実に耐えられません。
しかも自分の娘と同い年の女の子ですよ?
理事長はしかも少しも反省してない。
おもちゃで遊んで何が悪い、くらいにしか思っていない。
わたしなら、実の親でも入滅させるね。
彼女も人間らしい感情を取り戻してくれたようで、よかったです。
ふたりで映画館の前にいるジヌとカン刑事。
その後ろを、ふらふらと、ハユンが通り過ぎる。
ふと気になって、彼の背中に目線をやるジヌ。
ハユンは、何者かに遠隔操作されているようだ。
人間に、そんなことができるのだろうか?
彼の脳に埋め込まれたディーマとはなんなのか?
オブジェ1とは一体……?
オブジェ1って、ハユンのことでしょう?
パソコンで遠隔操作される人間、なんてすごくこわいですね。
教授は、何か無理に協力させられてるんですね。
きっとジヌ君を助けたい一心で、そういうことになっているんでしょう。
あと4話ですので、最後にまたハユンとの決闘があるんでしょうか。
今回はどうもハユンすら被害者っぽいですけど。
さて、今回の7・8話ですが、どちらもひとひねりがよかったですね。
知的障がい者夫婦の実子かと思いきや、捨て子だった。
配達人が、彼女宛のラブレターかと思っていた手紙は、実は彼女自身か書いたもので、
彼女もまた郵便配達の元同級生を好きだった。
謎解きの本筋とは直接関係ないものの、
被害者の人となりや心情が、よくわかるエピソードでした。
白皮症の彼女のファンだと言う人は、意地悪をしているつもりはないでしょう。
むしろステキだと思っているに違いない。
そう言われることで、彼女が傷つくなんて思いもよらないでしょう。
人の痛みに、鈍感になってはいけないと自戒しました。
面白かったですが、爆弾の話も、白皮病の話も、
希少疾患が関係している事件の再解剖をする法医官事務所、という設定が
ちょっとなし崩しになっているような気がしたんですけど、どうですかね?
結果的には希少疾患が、事件に関係しているわけで、
そんなにうるさく言わなくてもいいのかな。
でも基本は再解剖の依頼なわけでしょ?
こだわると毎回似たような感じになっちゃうから、そこはいいのかな。
希少疾患の縛りが、ドラマ作りを難しくもしているし、面白くもしているんだね。
前も書いたかもしれませんが、
「きらきらひかる」という郷田マモラさんが描いた漫画があるのですが、
これが法医学をテーマにした作品なんですよ。
新米の女性監察医の物語で、舞台は大阪。
とても面白いので、神クファンの人には読んでほしいなー。
こちらは警察の依頼で、普通の変死体(こんな表現も変ですが)の解剖を毎回やってます。
最後にいいこと言われてもなんかあやしい。
個々の症例とは、まっっったく関係なく裏ストーリーが進むので、
ちょっと唐突な印象は否めない。
シーズン1もこんな感じだったけど、
ジヌ君の謎自体には、あまり大勢の人がかかわってなかったじゃない?
ハユンとの対決、って感じだったでしょ。
今回は、いろんな組織が介入していて、教授までグルっぽくて、惑わせすぎだ!(私を!)
「耳の中の爆弾」
知的障害のあるソン・ワンギュは、自分の耳をドライバーで突いて自殺した。
「僕の頭に爆弾があります!」
そう言ってテレビニュースに乱入した晩のことだった。
心血管や腎臓に問題もあり、死因との関連を調べてほしいという依頼。
希少疾患の可能性はあるのか?
また、自分の耳を突いて自死するの非常に難しい。
他殺の可能性も捨てきれないのだ
ドランクドラゴン塚地似のワンギュさん。
奥さんも知的障害者で、ひとり残されて大変そう。
息子がひとりいるが、両親がバカだから目が悪くなったと
家を出て、もどっていない。
旦那さんのことを、「ナムピョン、ナムピョン」と呼んでいます。
韓国語で「夫」の意味ね。
ワンギュは常に全身の痛みを訴えていたが、主治医は問題ないという。
検査データもパソコンの異常で消えてしまったらしい。
犯行現場である会社の倉庫には防犯カメラがあったはずだが、
ちょうど修理に出していて、画像は撮れていない。
ワンギュをはじめ、知的障害者ばかりを雇っている社長は
表彰もされている立派な人物のようだが、どこかおかしい。
社長はあやしいよなー。見るからに。
パク刑事は早計だっていうけど……当たりでしょう、この人で。
しかし、警察も丁寧な仕事をしますよね。
被害者は知的障害者で、雇い主は表彰までされた模範的な市民で、
自殺の可能性が高くて、だったら、もう自殺でいいよな、って適当に
流しちゃいそうですけど。
日本の法医学者 上野正彦先生とか、作家の海堂尊さんとかが書いていますけれども、
もう絶対数が足りないそうなんですね、法医学者の。
不審死を遂げた方でも、とにかく人手がなくて解剖にまわせない。
よっぽど事件性がないと、無理だということで、
韓国での事情は知りませんが、よくこの場合は法医学事務所に解剖依頼が来たな、と
感じた次第です。
息子は、両親が障害をもっているせいで、片目に障害を負ったという。
カン刑事とジヌが抜き打ちで会社を訪ねると、
前回とは全く違った障害者たちのすがたがあった。
「疑うなら令状を持ってこい!」
社長の態度も、180度違う。やはり何かを隠している……。
あやしいのはわかっているが、はっきり証拠がない。
そして、事件の全容もはっきりしない。
希少疾患がどう絡んでくるのか、皆目見当もつかない。
こーゆーの好きですよ。
なんか、こないだまでの話はわりとさっさと疾患自体が診断されてませんでした?
病気自体を突き止める過程が描かれてる話の方が、わたしは好みですね。
で、彼は実はファブリー病という病気だったんですよ。
細胞の中にある、ライソゾームに存在する酵素の欠損でおこる、
スフィンゴ糖脂質代謝異常症。
スフィンゴ糖脂質がいっぱい溜まっちゃって臓器が壊れちゃう。
この病気の痛みは、想像を絶するものらしい。そんなつらい病気だったんですね。
ワンギュは、会社の同僚に、頭の爆弾を取り出してくれるよう頼んでいたのだ。
作業のせいで指紋の消えた同僚は、素直にワンギュの耳にドライバーを突き立てた。
社長が提出した防犯カメラの映像が動かぬ証拠だ。
社長は態度が一変、すべてを認めて社員の情状酌量を懇願した。
「爆弾を仕掛けたのは誰なの?」
カン刑事は、やはり納得がいかない。
社長はまだ何か、隠している。
爆弾というのは、あまりの痛みにワンギュさんが考え出した妄想なのかな、と
思っていたのですが、カン刑事の見立ては違うね。
誰かが、彼の頭に爆弾を仕掛けたと言ったのだ、と考えている。
日本語だとね、「爆発させられる」みたいな言葉遣いを一度でもしたら、
アレ?ってなりますけど、いかんせん韓国語なのでわかりません。
カン刑事はどこから、そう考えたのかな。直勘?
社長は障害者たちを搾取していた。
ワンギュは、息子を大学に行かせるために給料の支払いを要求したが、
突っぱねられて怒ったのだ。
そんなワンギュにいうことを聞かせるために、頭に爆弾を仕掛けたと嘘をつく社長。
すべては、善を装った悪の仕業だった。
しかも!あの息子さん、ワンギュさんの実の息子じゃなかったの!
ファブリー病が遺伝的疾患だと言ってたから、
息子さんは平気なのかなーと心配してたのよ~。
ジヌ君も同じように心配して調べてくれたのかな?
その過程で、息子さんが捨て子だったとわかりました。
片目が見えないのは、その時に高熱を出していたからだったの。
ワンギュさんたちには、なんの落ち度もない。
ただただ、心優しい人たちだったのよ~!
息子もそれを聞いて、家に戻り、お母さんを支えて生きていくことにします。
よかった、よかった。
もちろん、障がいを抱えた人々が、みな善良であるとは限りません。
ずるいことを考えたりする人もいるだろうし、みんな天使じゃない。
でもそれって、フツーの人と同じ、ってことだよね。
社会が不安定になり、経済も逼迫してくると、弱いものにしわ寄せが来ます。
誰もが、高潔には生きられない。
しかし、そこで弱者へのいたわりを捨ててしまったら、
私たちは人間だといえるでしょうか?
いたわりというのが悪ければ、相手の尊厳を守ること、といってもいいです。
そんな重たくなくても、人には親切に!でもいいです。
弱いものっていう言い方されるのは、嫌かもしれないね。
ワンギュさん夫婦はすごく優しくて強いもん。
ジヌ君の元カノ、腕に傷がありましたが、どうもバーコードを消した痕みたい。
SDCのおっさんが、ハッキングに文句言いにきたのですが、冷たい態度です。
元カノをまるでモノのようにいうおっさんに、切れたジヌ君。
宣戦布告してますが、その様子をカン刑事が見てました。
最後は一緒に戦うことになるのかな。
タナトスことハユンは、なぜ生きているのでしょうか?
教授はどんな役割を?
ジヌの元に、不思議なメールが届いた。
元カノのヨンウンが、誰かと話している音声。
ディーマ計画とはなんなのか?彼女が志願した被験者実験とはどんな内容なのか?
あ……ヨンウンの死は了承済みの結果だったのか……。
ディーマって何?
「ホワイト」
白皮症の女性が、飛び降り自殺をはかり、昏睡状態に陥っている。
彼女は飛ぶ前に、小学校時代の担任を刺殺していた。
ふーん、この場合、犯人が希少疾患の持ち主で、今は脳死状態。
しかし犯行自体は本人のしわざだとはっきりしていますね。
なんで被害者の遺体が法医官事務所の解剖にまわされたかよくわかりません。
動機の解明は刑事課の仕事じゃん?
白い髪、白い肌、まるで人形のようだったソユン。
天涯孤独のソユンを尋ねてきたパク弁護士は、彼女から相談を受けていたという。
17年前に担任から受けた性的暴行について……。
パク弁護士の父親は、殺された担任が勤めていた学校の理事長だ。
脱税の容疑で追及されている最中でもあり、理事長はぴりぴりしているようだ。
ソユンと同級生のパク弁護士。女性よ。
彼女はお父さんが理事長してる学校に通ってたわけね。
で、今はお父さんのための弁護士をしているわけだ。
そしてソユンには、小学校時代から密かに想いを寄せてくれてる
郵便配達の男性がいたのね。
病気のせいで、奇異な目で見られ、人とふれあうことが怖い。
10歳の頃両親を亡くし、育ててくれた祖母も死んでひとりぼっちの27歳。
この病気の人は、皮膚がんのリスクも高いし、目に障害が出る。
彼女は寂しく、つらい想いを日記に綴っているの。
ジヌ君はそれを読んで、彼女の哀しみに寄り添うのね。
ジヌは、ソユンが子どもの頃に受けた性的暴行について着目する。
子ども時代、彼女が頼っていた養護教諭を訪ねるが、教諭は癌で急逝していた。
しかし、その数日前にソユンが教諭に会いに来ていたことがわかる。
暴行事件の直後、大金をもらって退職していた養護教諭。
ソユンは教諭に会った翌日犯行に及び、
その翌日に教諭は容態が悪化し、死亡した。
末期ガンの養護教諭が抱えていた秘密とは何か?
え?秘密?そんなのバレバレじゃん。
ソユンが担任に暴行されたのを知っていたくせに、
それを口止め料もらって表沙汰にしなかったんでしょ。
お金のために、口をつぐんだんでしょ。教師なのに。
それが養護教諭の抱えていた秘密だよ。
性的暴行の件が立証されないと、ソユンの犯行の動機が定まらないから、
いろいろ調べているのかな?
でもいまさら証拠なんか出てこないよね。
養護教諭は死んじゃったわけだし、証言も取れないよね。
実は、ソユンに性的暴行を加えたのは、担任ではなく、理事長だった。
彼もソユンに刺されていたのだが、それを隠していたのだ。
刺されたショックで失神した理事長が死んだものと思ったソユンは、
そのあと、隠蔽に荷担した担任教師を刺し殺したのだった。
養護教諭もソユンを裏切ったんだけど、
彼女が手をくだすまでもなく、もうすぐ死ぬ運命だった。
それに死んでもあなたに謝り続ける、と一応涙の謝罪をしてたよね。
だからソユンは直接手を下すことなく、去ったのかな。
それまでは彼女をかばってくれていたであろう先生には、
恨みより、なぜなの?という哀しみしか抱いてなかったのかもしれないね。
養護教諭とソユンの様子を病院内カメラの映像で見て、
読心術で会話を読み取ったら、その暴行隠蔽事件の話をしていたので、
事件の真相がわかったんだね。
なぜ養護の先生が声優を目指していたなんて言うのか?と思っていましたが、
声優を目指すくらいだから、発音も正確で、口の動きも読み取りやすいのだ、と
いうことなんですかね。
さすがにショッキングな出来事なので、映像的にも音声的にも何があったかは
はっきり語られないのですが、
「彼女の下着に犯人の体液が残っている」というセリフから、
まったくもってひどい暴行だったと推測されます。
事実を知ったカン刑事は、それでも理事長を逮捕できない。
証拠はないし、あったって時効だし。
しかし、我慢ができないカン刑事は、悪党をぶん殴りに出かけちゃうのでした。
いや~、男前だ!
止めに行くジヌ君も、彼女の性格よくわかってるよね。
カン刑事は昏睡状態のソユンに話しかける。
彼女の苦しみの重さを知った。たぶん全部は理解できていないけれど。
彼女の哀しみに、寄り添ってあげたい。
できるかどうかはわからないけど。後はわたしに任せてほしい。
あなたは空の上で永遠に生きるのよ。
カン刑事が話し終えた途端、ソユンは逝った。
まるで彼らを信じて、現実の苦しみから解放されたかのように。
前の回でもそうですけど、カン刑事は感じやすい人になってますね。
もともとバリバリの正義感あふれる人でしたけど、
シーズン1に比べて、人間的というか、情緒的というか、
被害者への共感度が高くなっている気がします。
人の痛みに寄り添う気持ちが自然に出てきてて、
ただ荒々しく犯人を追い詰めていたのとは違う感じになってきたな、と。
それが、様々な事情を抱えて生きてきた人の死を見つめることで
生まれてきた感情なら、彼女もまた死者によって育てられているのでしょう。
力なき人々の声なき声を聞くことができる刑事になっていくんだね。
いけ好かない小娘弁護士のパクちゃんも、
さすがに父親が少女を暴行したとあっては、その汚い真実に耐えられません。
しかも自分の娘と同い年の女の子ですよ?
理事長はしかも少しも反省してない。
おもちゃで遊んで何が悪い、くらいにしか思っていない。
わたしなら、実の親でも入滅させるね。
彼女も人間らしい感情を取り戻してくれたようで、よかったです。
ふたりで映画館の前にいるジヌとカン刑事。
その後ろを、ふらふらと、ハユンが通り過ぎる。
ふと気になって、彼の背中に目線をやるジヌ。
ハユンは、何者かに遠隔操作されているようだ。
人間に、そんなことができるのだろうか?
彼の脳に埋め込まれたディーマとはなんなのか?
オブジェ1とは一体……?
オブジェ1って、ハユンのことでしょう?
パソコンで遠隔操作される人間、なんてすごくこわいですね。
教授は、何か無理に協力させられてるんですね。
きっとジヌ君を助けたい一心で、そういうことになっているんでしょう。
あと4話ですので、最後にまたハユンとの決闘があるんでしょうか。
今回はどうもハユンすら被害者っぽいですけど。
さて、今回の7・8話ですが、どちらもひとひねりがよかったですね。
知的障がい者夫婦の実子かと思いきや、捨て子だった。
配達人が、彼女宛のラブレターかと思っていた手紙は、実は彼女自身か書いたもので、
彼女もまた郵便配達の元同級生を好きだった。
謎解きの本筋とは直接関係ないものの、
被害者の人となりや心情が、よくわかるエピソードでした。
白皮症の彼女のファンだと言う人は、意地悪をしているつもりはないでしょう。
むしろステキだと思っているに違いない。
そう言われることで、彼女が傷つくなんて思いもよらないでしょう。
人の痛みに、鈍感になってはいけないと自戒しました。
面白かったですが、爆弾の話も、白皮病の話も、
希少疾患が関係している事件の再解剖をする法医官事務所、という設定が
ちょっとなし崩しになっているような気がしたんですけど、どうですかね?
結果的には希少疾患が、事件に関係しているわけで、
そんなにうるさく言わなくてもいいのかな。
でも基本は再解剖の依頼なわけでしょ?
こだわると毎回似たような感じになっちゃうから、そこはいいのかな。
希少疾患の縛りが、ドラマ作りを難しくもしているし、面白くもしているんだね。
前も書いたかもしれませんが、
「きらきらひかる」という郷田マモラさんが描いた漫画があるのですが、
これが法医学をテーマにした作品なんですよ。
新米の女性監察医の物語で、舞台は大阪。
とても面白いので、神クファンの人には読んでほしいなー。
こちらは警察の依頼で、普通の変死体(こんな表現も変ですが)の解剖を毎回やってます。
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