にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

ちいさな石

2010年10月09日 | 日々のこと
ひとそれぞれ、山をのぼっているとすると。

山の大きさも、傾斜の角度も、歩く速さも、ひとそれぞれちがう。

おなじ高さまでのぼるのに、3年でのぼれるひともいれば、20年かかるひともいる。

それは、どちらがいいということではなくて。

3年でのぼるひとには見えない、同じ風景が、朝もやと夕闇のなかで色をかえるのを、20年かけてみているひとがいるかもしれないし、ゆっくり歩いているひとには感じることのできない、涼しい向かい風を、3年でのぼるひとは感じているのかもしれない。

ずっと、ひとと同じ速さで歩けないことに苦しんできたけど、わたしはわたしのペースで、わたしにしかみつけることのできない風景をみつけていこう。

風のいろ、光る空、雲のかたち、水の音を、すこしずつこころとからだに刻んでいこう。

そう決めてから、一歩一歩がいとおしく感じられるようになってきた。

生まれてから33年目にして、またひとつ、じぶんのなかの大切な宝物を発見しました。

波にさらわれて、鈍く、やさしい光を放つようになった、ガラス瓶のかけらみたいな、ちいさな夢。

***

The little stone

Everyone's climbing their own mountain.
Everyone's climbing each different mountain by their foot.

It takes 3 years for someone to climb the mountain, or it takes 20 years for another one to climb it.

It doesn't matter whether it takes short or long.

Someone can see the senery has been changing in a dawnlight and twilight for 20 years, which is not seen by the one who climb the mountain for 3 years.

Someone can feel the cool wind which face to the one for 3 years, which is not felt by the one who climb the mountain for 20 years.

Oneday, I found out that all I can do is to find the senery by myself,which could be seen by only me, after the long suffering.

I would carve the colors of wind, the lights of sky, the shape of clouds,the tunes of water, into my body and soul.

Now I feel each step is lovely for me.

On 33th years, I found one treasure in my heart.

The little dream which shines like a piece of broken bottle, has dull gentle lights, shaved by wave.

***

英語で文章を書くのは、昔から好きです。話すのも好き。

たぶん、細かい文法は違っているとおもいますが(もし詳しい方いたら教えてください)、この言葉を英語ではなんていうんだろうって辞書でさがす作業はいつもわくわくする。

直訳じゃなくて、意味をおおまかに訳すには、どの言葉がいいか、もとの日本語を直しながら、考えていく作業は、ふたつの言語を合わせ鏡にして、じぶんの世界を磨いていくことに似ている。

原作者と翻訳者がおなじだから誰も文句言わないし(笑)

日本語も、英語も、どちらかがどちらかの翻訳ではなくて、両方ともが自分の足でちゃんと立っている。

そういう文章が書けるようになりたいなあ。