にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

マディソン滞在記6

2013年05月21日 | 2013 マディソン滞在記
2013年5月21日(火) 晴れ

今日もいい風。
半袖Tシャツと薄手のパーカーで過ごしました。
だんだん月が満ちてきて、夜はとても綺麗です。

リチャードさんが地下の書斎でお仕事をしている間、わたしは2階で練習しているのですが、階下から大声で呼ぶのは「メンドクサイ」と思ったようで、体育の時間に先生が使っている笛を使うことを思いついたようです。

ピピーッと笛の音がすると、「用事があるから降りてきて」や「そろそろ出かけるよ」の合図なので、素早く降ります( ̄▽ ̄)ゞ

夜は、リチャードさんのお友達が通っている瞑想の勉強会に連れて行ってもらいました。
仏教のお坊さんがご自宅で開いている会で、1時間半、静かに語られるお話を聴きながら瞑想しました。

終わったあと、お坊さん2名と、リチャードさん、リチャードさんのお友達が、リチャードさんが取り組んでおられる人種差別をなくしていくための活動についてのお話をされているのをお聞きしました。

ウィスコンシン大学では、いまでもまだアフリカンアメリカンやネイティブアメリカンに対する差別が根強く残っていること、それをなくしていくために、週に一回、誰でも参加できる勉強会を開いておられること、実際に大学の授業で遭遇した差別について、差別する側の学生は、相手を自分と同じ人間ではなく、別の生き物のように思っているお話、そのような偏見をなくすために、そのつど学生と話していることなどでした。

半分くらいしかききとれないので、自分にもっと英語力があればと思いますが、すこしずつお話をうかがいたいと思っています。
http://richarddavis.org/?page_id=84

マディソン滞在記5

2013年05月21日 | 2013 マディソン滞在記
2013年5月20日(月)晴れ

とても気持ちのいい風が吹いている一日。
半袖のTシャツで過ごしました。

リチャードさんのお宅の窓の外には、ウィンドチャイムが吊り下げられていて、風が吹くたびに柔らかい音が鳴ります。

耳を澄まさないと聴こえないくらいのかすかな音なのですが、この音を聴くと、いつも優しい気持ちになります。

夕方、リチャードさんの友人と3人で、ダライ・ラマと、ダライ・ラマの友人でウィスコンシン大学で教鞭をとっている神経科学者のリチャード・デビッドソン氏を特集したドキュメンタリー映画”Free the Mind”を観に行きました。

英語力の問題もあって、全部理解できたわけではないのですが、イラクやアフガニスタンからの帰還兵やこどもたちのPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、瞑想と呼吸法がどのように脳や精神状態に影響を与えるかについての研究結果をまとめたものでした。

結論としては、精神的に安定する傾向がみられ、効果があるということでした。

わたし自身、ヨガや呼吸法に関心を持っているので、瞑想や呼吸法の重要性を思うと同時に、一見のどかで平和に見えるウィスコンシンにも、戦争の記憶に苦しんでいる人がたくさんいることを思いました。

”Change your mind, Change the world(ひとりひとりの考えを変え、世界を変えよう)゛というパネルディスカッションのスローガンに共感しつつも、「瞑想や呼吸法が重要だ」という話だけにまとめてしまってはいけないように思いました。

その後食事をしながら、映画の感想や、わたしの修士論文のテーマだった隠れキリシタンのことなど、たくさんお話をして、ご一緒したリチャードさんの友人の方と仲良くなりました。

とても素敵な方で、いい友達ができて嬉しいです。