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さて本格的にSGLT2阻害薬が使用出来るようになって二週間余過ぎました。
既に一回目の採血をされた方も多いのではないでしょうか?
当院でも6人ほどの結果が出ましたが、概ね非常に素直な血糖降下が認められています。
そこで問題になるのはSU剤を使用している場合、どうするかということ。
SU剤を減量するのか、カットするのか、はたまた上乗せするのか。
一応の結論はこうです。
その前に京都府立医大の福井道明先生の持つエビデンスの、SU剤(この場合グリメピリド)と低血糖の関係を紹介します。
果たして空腹時血糖がいくつmg/dL以上であれば低血糖は殆ど認められないか?と云う興味深いもので、結論から申しますと空腹時血糖120mg/dL以上あれば低血糖は非常に少ない。
なんでこういうことを紹介するかと申しますと、この1ヶ月半のSGLT2阻害薬の効果を見ていると、DPP-4阻害薬のようにSU剤との(増幅経路による)相乗効果はSGLT2阻害薬では認められない様子。
つまり現状の血糖から素直に空腹時血糖で30mg/dL、食後血糖で40-50mg/dL下がっているだけ。
これは相加効果ですね。
ですので空腹時血糖が30mg/dL下がるのであれば(ベースにグリメピリドを使って)空腹時血糖が150mg/dL以上であればそのまま上乗せしても大丈夫ということになります。
実際はセーフティマージンを見て、空腹時血糖170mg/dL以上あればスーグラをそのまま上乗せして良いことになります。
実際、低血糖リスクを心配してグリクラジド20mg×2使用している方を20mg×1と半減したところ効果が少ない。
低血糖を起こさない組合せの方(メトホルミン+DPP-4阻害薬)の方に今までのDoseそのままにスーグラを上乗せしたところ非常に素直に下がる。HbA1cも一ヶ月で1.0%低下、体重も約1kg低下しています。
なのでSU剤を使用して空腹時170mg/dL以上、食後230mg/dL以上(多分HbA1c8.0%前後)であればそのままスーグラを上乗せしても良いように感じました。
もちろん個々のケースは違うので必ず大丈夫というものではありませんので当初は慎重すぎる程で良いでしょう。スーグラであれば25mg錠の使用も考慮して。
ちなみに持効型インスリン(うちではデグルデクが殆どですが)との組合せでも同様でした。
もうひとつ。
DPP-4阻害薬とSU剤を組み合わせている場合は、SUを完全にカットしない方が良いでしょう。
このふたつは相乗効果で血糖を下げていますので、SUを抜くと、ぐっと血糖が上がってしまいSGLT2阻害薬の血糖降下作用効果以上に悪化してしまいます。
僅かでもSUは残した方がいいと思います。最低限で良いです。グリメピリドであれば0.25mg、グリクラジドであれば5mg又は10mg程度。
取りあえずの現状報告です。まとまれば又、糖尿病地方会あたりで発表したいと思いますが悩んでいる方も多い筈ですのでまずは分かった範囲でご報告まで。
喉は自然に渇くのですが、それでも飲水指導はしつこいほどすることはお忘れなきよう!
さ、て、と。ようやくGW突入。
われら京都グラインド&バンプス・モーグル部とびわ湖バレイローカルモーグルチーム、群馬ローカルモーグルチーム合同による毎年恒例「白馬五竜GW“Bad Piggies”KGBモーグルキャンプ」に明日から出発で~す♪
コーチは勿論、我らが白馬さのさかフリースタイルスクールの祓川貴広コーチ、有坂拓三コーチという豪華講師陣!
スキーシーズンの締めくくりを楽しんで来ま~~~~~~す。
帰ったら大阪の第57回:日本糖尿病学会学年次術総会の演題の用意をしなくちゃ。。。あぅ(~_~;)
既に一回目の採血をされた方も多いのではないでしょうか?
当院でも6人ほどの結果が出ましたが、概ね非常に素直な血糖降下が認められています。
そこで問題になるのはSU剤を使用している場合、どうするかということ。
SU剤を減量するのか、カットするのか、はたまた上乗せするのか。
一応の結論はこうです。
その前に京都府立医大の福井道明先生の持つエビデンスの、SU剤(この場合グリメピリド)と低血糖の関係を紹介します。
果たして空腹時血糖がいくつmg/dL以上であれば低血糖は殆ど認められないか?と云う興味深いもので、結論から申しますと空腹時血糖120mg/dL以上あれば低血糖は非常に少ない。
なんでこういうことを紹介するかと申しますと、この1ヶ月半のSGLT2阻害薬の効果を見ていると、DPP-4阻害薬のようにSU剤との(増幅経路による)相乗効果はSGLT2阻害薬では認められない様子。
つまり現状の血糖から素直に空腹時血糖で30mg/dL、食後血糖で40-50mg/dL下がっているだけ。
これは相加効果ですね。
ですので空腹時血糖が30mg/dL下がるのであれば(ベースにグリメピリドを使って)空腹時血糖が150mg/dL以上であればそのまま上乗せしても大丈夫ということになります。
実際はセーフティマージンを見て、空腹時血糖170mg/dL以上あればスーグラをそのまま上乗せして良いことになります。
実際、低血糖リスクを心配してグリクラジド20mg×2使用している方を20mg×1と半減したところ効果が少ない。
低血糖を起こさない組合せの方(メトホルミン+DPP-4阻害薬)の方に今までのDoseそのままにスーグラを上乗せしたところ非常に素直に下がる。HbA1cも一ヶ月で1.0%低下、体重も約1kg低下しています。
なのでSU剤を使用して空腹時170mg/dL以上、食後230mg/dL以上(多分HbA1c8.0%前後)であればそのままスーグラを上乗せしても良いように感じました。
もちろん個々のケースは違うので必ず大丈夫というものではありませんので当初は慎重すぎる程で良いでしょう。スーグラであれば25mg錠の使用も考慮して。
ちなみに持効型インスリン(うちではデグルデクが殆どですが)との組合せでも同様でした。
もうひとつ。
DPP-4阻害薬とSU剤を組み合わせている場合は、SUを完全にカットしない方が良いでしょう。
このふたつは相乗効果で血糖を下げていますので、SUを抜くと、ぐっと血糖が上がってしまいSGLT2阻害薬の血糖降下作用効果以上に悪化してしまいます。
僅かでもSUは残した方がいいと思います。最低限で良いです。グリメピリドであれば0.25mg、グリクラジドであれば5mg又は10mg程度。
取りあえずの現状報告です。まとまれば又、糖尿病地方会あたりで発表したいと思いますが悩んでいる方も多い筈ですのでまずは分かった範囲でご報告まで。
喉は自然に渇くのですが、それでも飲水指導はしつこいほどすることはお忘れなきよう!
さ、て、と。ようやくGW突入。
われら京都グラインド&バンプス・モーグル部とびわ湖バレイローカルモーグルチーム、群馬ローカルモーグルチーム合同による毎年恒例「白馬五竜GW“Bad Piggies”KGBモーグルキャンプ」に明日から出発で~す♪
コーチは勿論、我らが白馬さのさかフリースタイルスクールの祓川貴広コーチ、有坂拓三コーチという豪華講師陣!
スキーシーズンの締めくくりを楽しんで来ま~~~~~~す。
帰ったら大阪の第57回:日本糖尿病学会学年次術総会の演題の用意をしなくちゃ。。。あぅ(~_~;)