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M嬢にご登場頂いたので、この際もう一枚検証してみましょう。
整地での滑りです。
バックからが分かりやすいと思いましたので、パラレルターンの一部を抜粋してみました。
実質滑走日数50日程度と言えば、ふつうはSAJ3級とかSIAセミシルバーです。
でもM嬢は、最初からコブ指向だったので相当外向傾の練習は一般スキーヤーに比べて積んでいます。
コブではまだ不足気味のスキーへの前圧や外向傾も整地となると充分です。
1コマ目:右ターンマキシマム。ターン弧にあった適切な外向傾と全体的にリラックスしたフォーム。
ちなみに板は基礎板ではなく、モーグル板です。
現在殆どのスキーヤーはカーブの強い基礎板を履いていますが、モーグル板は整地では基礎板の倍以上は回しにくい、と言うか基本をしっかりしておかないと、うまくターンを描くのが難しい。
2コマ目:ターンの切り替え。やや踏み換え動作が見られるものの、ニュートラルポジションをうまく作り出しています。
3コマ目:谷まわり。いいですね。ここがM嬢の強みだと思います。さんざんコブで重心を斜面下に落とす(プロジェクシオン・アバン)ように煩く言われているので(笑)、整地ではほぼ理想的な上体の向きです。
そのおかげでしっかり早めにターン前半からスキーに圧がかかっています(この場合は右足)。
コブを練習している成果でしょう。ふつうはこの滑走日数ではこのフォームは見られません。
4コマ目:3コマ目のおかげで難なく山回りでターンを仕上げています。スネ角もいいですね。
このスネ角はこの斜面では強過ぎるのではないか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、それがスキー板の特性の違いです。
モーグル板のようなカーブのない板では、まっすぐ前に(ブーツのタンに)荷重することにより板をしならせて曲がる必要があります。
基礎板は、板がそれをやってくれるのでスネ角はここまでは必要ないのです。
私も基礎板のフィッシャーAMC700と、モーグル板のF-17では板の踏み方を少し変えます。
F-17のようにAMC700を強く踏むと、曲がり過ぎてしまいます。
ここでちょっと以前書いたことを思い出しました。
スキーは、先で競技に行くにせよ、モーグルに行くにせよ、基礎スキー技術を高めるにせよ、とにかくはSAJ二級又は、SIAシルバー程度の基礎力をつけた方が早道であるといいましたが、M嬢を見て、そうでもないかと思いました。
と言うのは彼女は大した基礎スキーレッスンを受けている訳ではなく(失礼)、いきなりモーグル指向だったのでそちらからのアプローチからしか練習していない筈です。
しかし結果的には整地もうまくなっている。
勿論、その基本は同じですからそれはそれでいいのですがコブから練習というのは普通は難しすぎる。
当然モーグルの練習もはじめは整地からするのでそれはいいのですが、基礎スキーの入り方、教わり方とはやや違う。
これに関しましてはいずれまた他のスキーヤーの話を聞いたり見たりしながら、長い目で検証していきたいと思います。
とにかくM嬢に関しては成功している。但しこれが全てのスキー入門者に当て嵌まるかは別の話です。
整地での滑りです。
バックからが分かりやすいと思いましたので、パラレルターンの一部を抜粋してみました。
実質滑走日数50日程度と言えば、ふつうはSAJ3級とかSIAセミシルバーです。
でもM嬢は、最初からコブ指向だったので相当外向傾の練習は一般スキーヤーに比べて積んでいます。
コブではまだ不足気味のスキーへの前圧や外向傾も整地となると充分です。
1コマ目:右ターンマキシマム。ターン弧にあった適切な外向傾と全体的にリラックスしたフォーム。
ちなみに板は基礎板ではなく、モーグル板です。
現在殆どのスキーヤーはカーブの強い基礎板を履いていますが、モーグル板は整地では基礎板の倍以上は回しにくい、と言うか基本をしっかりしておかないと、うまくターンを描くのが難しい。
2コマ目:ターンの切り替え。やや踏み換え動作が見られるものの、ニュートラルポジションをうまく作り出しています。
3コマ目:谷まわり。いいですね。ここがM嬢の強みだと思います。さんざんコブで重心を斜面下に落とす(プロジェクシオン・アバン)ように煩く言われているので(笑)、整地ではほぼ理想的な上体の向きです。
そのおかげでしっかり早めにターン前半からスキーに圧がかかっています(この場合は右足)。
コブを練習している成果でしょう。ふつうはこの滑走日数ではこのフォームは見られません。
4コマ目:3コマ目のおかげで難なく山回りでターンを仕上げています。スネ角もいいですね。
このスネ角はこの斜面では強過ぎるのではないか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、それがスキー板の特性の違いです。
モーグル板のようなカーブのない板では、まっすぐ前に(ブーツのタンに)荷重することにより板をしならせて曲がる必要があります。
基礎板は、板がそれをやってくれるのでスネ角はここまでは必要ないのです。
私も基礎板のフィッシャーAMC700と、モーグル板のF-17では板の踏み方を少し変えます。
F-17のようにAMC700を強く踏むと、曲がり過ぎてしまいます。
ここでちょっと以前書いたことを思い出しました。
スキーは、先で競技に行くにせよ、モーグルに行くにせよ、基礎スキー技術を高めるにせよ、とにかくはSAJ二級又は、SIAシルバー程度の基礎力をつけた方が早道であるといいましたが、M嬢を見て、そうでもないかと思いました。
と言うのは彼女は大した基礎スキーレッスンを受けている訳ではなく(失礼)、いきなりモーグル指向だったのでそちらからのアプローチからしか練習していない筈です。
しかし結果的には整地もうまくなっている。
勿論、その基本は同じですからそれはそれでいいのですがコブから練習というのは普通は難しすぎる。
当然モーグルの練習もはじめは整地からするのでそれはいいのですが、基礎スキーの入り方、教わり方とはやや違う。
これに関しましてはいずれまた他のスキーヤーの話を聞いたり見たりしながら、長い目で検証していきたいと思います。
とにかくM嬢に関しては成功している。但しこれが全てのスキー入門者に当て嵌まるかは別の話です。