
エミール・アレのフランススキー術から。
左の連続写真にはリュアードの説明が書いてあります。辞書を引く迄もなくテールジャンプだということが分かります。
一応辞書を…。
Ruade:(馬などが)後ろ脚で蹴ること。
「プチ・ロワイヤル仏和辞典」より。
ほらね。
それはいいとして、右のわたくしの下手くそなコブ滑りの写真と何故並べたのか、お分かりの方は、相当スキー好きな方です。
以前テールジャンプを練習することの重要性を書きましたが、このリュアードの写真が手に入ったのでもう一度。
テールジャンプは、ただ、スキーの方向を変えてやるだけのものではありません。
同時に斜面下の方向へ向かう動作も入っています。
まず、しっかりと足場を固める。そしていっきにジャンプ!
その要領は以下の通り。
1:自分が思っているよりも、そうとう重心が前にあること。
2:斜面下の方向へ、胸から飛び込むような意識を持つこと。
3:ジャンプと言うより、後足を蹴り上げる=バインディングのヒールピースで肛門部を打つような感じ。そうですね、縄跳びに近い感じでしょう!
4:このジャンプの時間のイメージは1/10秒くらい。
5:少し遠くを見る(近くを見ると腰が回ってしまう)。
こうすることにより、スキーのトップは強制的に下げられ、そこに圧がかかります。
ちょうどそこにコブがあれば、コブの裏側の斜面にスキーのトップを合わせることで、有効なエッジングが出来ます。
この右の写真も、次の左ターンに入るため、トップをコブの溝に落とし込んでいるのです。
運動要素は同じと言うことです。
モーグルスクールで、嫌と言うほど、整地でテールジャンプのゴディーユ(ウェーデルン)を練習させられるわけはこれで、お分かりでしょう。
逆にいいますと、整地でこれが出来ないと、まともなコブの滑り方は出来ない。
出来るとしても、当ブログでコブの滑り方の最初に書いたような、
デラパージュ(横滑り)
↓
ピボット(一点を支点にした方向変換)
↓
反対側のデラパージュ
と言う滑りしか出来ません。これはこれで有効な技術ですがスピーディーには滑れません。
いっけん時代遅れのように見えるリュアードですが、最近特に基礎スキー界で流行している、ドルフィンターンは、この重心の動きをダイナミックにしたものと言って良いでしょうし、アバルマンの原理も実はここに含まれているのです。
(それについては、また詳しく)
それにしてもリュアードとはよく言ったものです。テールジャンプと言う言葉よりも、数段イメージを与えてくれる。
シャス・ネージュしかり、ゴディーユしかり、フランス語のスキー用語は、なかなか要点を衝いていると思いませんか?
うさぎのメイデンのWeb Pageもよろしく。
ラパン・アジール(Lapin Asile)ウサギの隠れ家
日記才人投票ページ
左の連続写真にはリュアードの説明が書いてあります。辞書を引く迄もなくテールジャンプだということが分かります。
一応辞書を…。
Ruade:(馬などが)後ろ脚で蹴ること。
「プチ・ロワイヤル仏和辞典」より。
ほらね。
それはいいとして、右のわたくしの下手くそなコブ滑りの写真と何故並べたのか、お分かりの方は、相当スキー好きな方です。
以前テールジャンプを練習することの重要性を書きましたが、このリュアードの写真が手に入ったのでもう一度。
テールジャンプは、ただ、スキーの方向を変えてやるだけのものではありません。
同時に斜面下の方向へ向かう動作も入っています。
まず、しっかりと足場を固める。そしていっきにジャンプ!
その要領は以下の通り。
1:自分が思っているよりも、そうとう重心が前にあること。
2:斜面下の方向へ、胸から飛び込むような意識を持つこと。
3:ジャンプと言うより、後足を蹴り上げる=バインディングのヒールピースで肛門部を打つような感じ。そうですね、縄跳びに近い感じでしょう!
4:このジャンプの時間のイメージは1/10秒くらい。
5:少し遠くを見る(近くを見ると腰が回ってしまう)。
こうすることにより、スキーのトップは強制的に下げられ、そこに圧がかかります。
ちょうどそこにコブがあれば、コブの裏側の斜面にスキーのトップを合わせることで、有効なエッジングが出来ます。
この右の写真も、次の左ターンに入るため、トップをコブの溝に落とし込んでいるのです。
運動要素は同じと言うことです。
モーグルスクールで、嫌と言うほど、整地でテールジャンプのゴディーユ(ウェーデルン)を練習させられるわけはこれで、お分かりでしょう。
逆にいいますと、整地でこれが出来ないと、まともなコブの滑り方は出来ない。
出来るとしても、当ブログでコブの滑り方の最初に書いたような、
デラパージュ(横滑り)
↓
ピボット(一点を支点にした方向変換)
↓
反対側のデラパージュ
と言う滑りしか出来ません。これはこれで有効な技術ですがスピーディーには滑れません。
いっけん時代遅れのように見えるリュアードですが、最近特に基礎スキー界で流行している、ドルフィンターンは、この重心の動きをダイナミックにしたものと言って良いでしょうし、アバルマンの原理も実はここに含まれているのです。
(それについては、また詳しく)
それにしてもリュアードとはよく言ったものです。テールジャンプと言う言葉よりも、数段イメージを与えてくれる。
シャス・ネージュしかり、ゴディーユしかり、フランス語のスキー用語は、なかなか要点を衝いていると思いませんか?
うさぎのメイデンのWeb Pageもよろしく。
ラパン・アジール(Lapin Asile)ウサギの隠れ家
日記才人投票ページ