ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

のんびり・鹿児島紀行へのいざない ②

2007年09月05日 22時41分59秒 | Weblog
 ニッポン旅×旅ショーのロケ・メンバーが宿泊した笠沙恵比寿。宿の窓の前に広がるほぼ円形をした笠沙港はもともとは噴火口だったらしいですね。結果的にそれが天然の良港となっているわけです。
 さて、番組では「一どん」という焼酎が紹介されていました。鹿児島=焼酎王国のイメージ、それはそれでいいのですが、笠沙に宿泊して、「一どん」を飲んで、なぜ紹介されないのか?!・・・と思ったのが、笠沙杜氏の里。

 小さな町ですから、誰に聞いても知っているし、案内看板もあります。笠沙恵比寿から海岸伝いに坊津に向かっていく道の途中にあります。
 実は、焼酎の醸造にとって欠くことのできない職として「杜氏」と呼ばれる人々がいます。ここ、笠沙辺りの杜氏たちが鹿児島で、そして全国で愛飲されている焼酎づくりの先駆けとなったのです。鹿児島の焼酎はここの「黒瀬杜氏」の人々が作ったと言っても過言ではありません。鹿児島で最も飲まれている焼酎の一つに「島美人(長島研醸)」があります。これも黒瀬杜氏が関わっていました。
 その黒瀬杜氏の歴史や焼酎の醸造過程を見学できる施設として、「杜氏の里」があります。「一どん」はここで作られていますし、他に「すんくじら」や「いっどん」といった焼酎が販売されてもいます。
 
 そして、道をはさんで反対側には笠沙美術館もあります。入場料は無料ですが、私は入館したことはありません。やはり「杜氏の里」の展示館の方が好みですね。

 ということで、ここからが本論です。
 この笠沙美術館の辺りからならどこからでも見えるのが「沖秋目島」です。無人の小さな島ですが、これが全世界で大ヒットした「007は二度死ぬ」のロケ地になっていたということを知る人は少ないのではないでしょうか。
 日本を舞台にして、まだ若かりし頃の丹波哲郎さんらが、ショーン・コネリーと共演した007シリーズの作品です。島はスペクターの秘密基地として設定されていましたが、雰囲気としてはなるほど「秘密基地」にはうってつけでしょうね。この地は江戸時代には薩摩藩の密貿易の拠点でしたから。ただし、ロケット基地が作られるほどの大きさはありません(ロケット基地は霧島の新燃岳の火口です)。

 「007は二度死ぬ」については、地元民がたいへん目にあったとか、関係者の事故が最も多かったとか様々なエピソードがあるので、ぜひ検索して調べてみてください。今、この映画の撮影の跡としては、島を見下ろす丘の上に記念碑が建てられています。ショーン・コネリーと丹波哲郎のサインが彫られています。

 「笠沙恵比寿」に泊まった晩には、「一どん」を飲み、新鮮な魚料理に舌鼓を打ちながら、なぜかビデオ「007は二度死ぬ」を見るという設定がいいのでは? 
 ・・・ 作りすぎでしょうか(^^)

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