前回は、自民党の中堅・若手議員に対するメッセージを書いた。今回は、与党のもう一方である公明党に対してメッセージを送る。公明党がもし連立を離脱すれば、参院で過半数を割り、衆院で三分の二を割るという条件はクリアできる。これもまた見込みは相当に薄い話ではあるが、わずかな可能性に賭けて本稿を書く。
公明党は、平和の党であるはずだ。これまでは、与党であるために自民党の保守反動的政策のいくつかをのんできた。そのために、第一次安倍政権のときには、自民党との確執も噂された。現在の第二次安倍政権は、第一次よりもさらにタカ派色を強めている。それでも公明党はずるずると自民党に引きずられていくのか。その先にはいったい何があるのか。
与党に協力して、あくまでも連立与党を維持する――いまはそれでいいかもしれない。だが、5年、10年という長いスパンで考えたときにどうなるのか。いまここで安保法案をのめば、公明党は重い十字架を背負うことになる。いまでもアンチ公明党という有権者は少なくないだろうが、戦争法案への協力は国民の大多数に決定的なマイナスイメージを焼きつけることになり、後々まで「公明党はあのとき戦争法案に賛成したからな」といわれ続ける。
はっきりいって、そもそも創価学会員以外で公明党を心情的に支持する人がいるとしたら、それは「平和」という党是に共感する人だろう(それ以外の理由があるだろうか?)。公明党自体は決して好きにはなれないけど、平和を掲げているから応援してもいい――といった人たちも、以前はそれなりにいたと思う。そのような微温的な支持も自民党と連立を組んだこの15年ほどでほとんど食いつぶしてきたが、今回の戦争法案によって世間のアンチ公明党有権者は爆発的に増加するだろう。「いろいろあるけど平和の党だからまあいいか」というような消極的な支持は完全に吹っ飛び、あいつらは許しがたいという強い反発だけが後に残る。すなわち、現在の与党の立場を維持するために、今後の公明党を衰亡の危機にさらすことになるのだ。いま与党であるという目先のことだけを考えて、将来世代にツケを回すことになっていいのか。逆に、いまここで戦争法案阻止のために動けば、一時的な不利益はこうむるかもしれないが、「公明党はあのとき戦争法案を身をもって阻止した」として、将来的にはプラスになる。
目先のことにとらわれて「平和」という党是を捨てるか、あるいは、戦争法案阻止のために立ち上がって“平和の党”の矜持を示すか――どちらを選ぶべきかはあきらかだろう。
また、未来と同時に過去にも目をむけてほしい。
公明党の支持母体である創価学会は、戦前の軍事独裁体制下で弾圧を受けた。創価学会の公式サイトには、次のように書かれている。
「第2次世界大戦中、戦争への動員強化のために国家神道を中心とする宗教・思想の統制を図った軍部政府に反対し、創価教育学会は牧口会長、戸田理事長をはじめ21人の幹部が捕らえられ、当時3000人だった組織は壊滅状態に陥りました。そして、牧口会長は1944(同19)年11月18日、最後までその信念を貫き獄中で殉教しました。」
これまでにこのブログでは、現在の安倍政権がかぎりなく“戦前レジーム”に近づきつつあることを指摘したが、公明党は、いまここで戦争法案に協力して、軍部の弾圧に遭った先人達に対して、申し訳が立つのか。
このように、過去をみても、未来をみても、公明党は安倍政権の戦争法案に協力することは許されない。
これまで、党の根幹に触れるような核心部分は避けながらだましだましで維持してきた自公連立だが、現在の状況は、もう臨界点を超えている。ここで安保法案をのめば、公明党は平和の党として踏み超えてはならない一線を超えることになる。もう、これ以上自分に嘘をつくのはやめよう。“平和の党”の原点に立ち返り、ありのままの姿をみせるときだ。
《拡散希望!》安倍政権の暴走を止めるために、公明党の議員に働きかけようというのが今回の記事の趣旨です。この趣旨に賛同していただける方は、ブログでもツイッターでもなんでもよいので本稿の内容を拡散してください。安倍政権の暴走を止めましょう。
公明党は、平和の党であるはずだ。これまでは、与党であるために自民党の保守反動的政策のいくつかをのんできた。そのために、第一次安倍政権のときには、自民党との確執も噂された。現在の第二次安倍政権は、第一次よりもさらにタカ派色を強めている。それでも公明党はずるずると自民党に引きずられていくのか。その先にはいったい何があるのか。
与党に協力して、あくまでも連立与党を維持する――いまはそれでいいかもしれない。だが、5年、10年という長いスパンで考えたときにどうなるのか。いまここで安保法案をのめば、公明党は重い十字架を背負うことになる。いまでもアンチ公明党という有権者は少なくないだろうが、戦争法案への協力は国民の大多数に決定的なマイナスイメージを焼きつけることになり、後々まで「公明党はあのとき戦争法案に賛成したからな」といわれ続ける。
はっきりいって、そもそも創価学会員以外で公明党を心情的に支持する人がいるとしたら、それは「平和」という党是に共感する人だろう(それ以外の理由があるだろうか?)。公明党自体は決して好きにはなれないけど、平和を掲げているから応援してもいい――といった人たちも、以前はそれなりにいたと思う。そのような微温的な支持も自民党と連立を組んだこの15年ほどでほとんど食いつぶしてきたが、今回の戦争法案によって世間のアンチ公明党有権者は爆発的に増加するだろう。「いろいろあるけど平和の党だからまあいいか」というような消極的な支持は完全に吹っ飛び、あいつらは許しがたいという強い反発だけが後に残る。すなわち、現在の与党の立場を維持するために、今後の公明党を衰亡の危機にさらすことになるのだ。いま与党であるという目先のことだけを考えて、将来世代にツケを回すことになっていいのか。逆に、いまここで戦争法案阻止のために動けば、一時的な不利益はこうむるかもしれないが、「公明党はあのとき戦争法案を身をもって阻止した」として、将来的にはプラスになる。
目先のことにとらわれて「平和」という党是を捨てるか、あるいは、戦争法案阻止のために立ち上がって“平和の党”の矜持を示すか――どちらを選ぶべきかはあきらかだろう。
また、未来と同時に過去にも目をむけてほしい。
公明党の支持母体である創価学会は、戦前の軍事独裁体制下で弾圧を受けた。創価学会の公式サイトには、次のように書かれている。
「第2次世界大戦中、戦争への動員強化のために国家神道を中心とする宗教・思想の統制を図った軍部政府に反対し、創価教育学会は牧口会長、戸田理事長をはじめ21人の幹部が捕らえられ、当時3000人だった組織は壊滅状態に陥りました。そして、牧口会長は1944(同19)年11月18日、最後までその信念を貫き獄中で殉教しました。」
これまでにこのブログでは、現在の安倍政権がかぎりなく“戦前レジーム”に近づきつつあることを指摘したが、公明党は、いまここで戦争法案に協力して、軍部の弾圧に遭った先人達に対して、申し訳が立つのか。
このように、過去をみても、未来をみても、公明党は安倍政権の戦争法案に協力することは許されない。
これまで、党の根幹に触れるような核心部分は避けながらだましだましで維持してきた自公連立だが、現在の状況は、もう臨界点を超えている。ここで安保法案をのめば、公明党は平和の党として踏み超えてはならない一線を超えることになる。もう、これ以上自分に嘘をつくのはやめよう。“平和の党”の原点に立ち返り、ありのままの姿をみせるときだ。
《拡散希望!》安倍政権の暴走を止めるために、公明党の議員に働きかけようというのが今回の記事の趣旨です。この趣旨に賛同していただける方は、ブログでもツイッターでもなんでもよいので本稿の内容を拡散してください。安倍政権の暴走を止めましょう。