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ノシラン・1~種子

 長池公園の歩道脇で見られる「ノシラン(熨斗蘭)」。晩夏に純白の花を咲かせ秋に果実が稔る。写真は一見果実のように見えるが、果皮は発達せずに早くに破れてしまうので、これは種子になる。種子の長さは1センチほどで、若い種子は緑色だが、熟すと青紫色に変化していく。その頃、また見に来よう。ノシランは“蘭”の名が付くがラン科ではなく、キジカクシ科(←ユリ科)ジャノヒゲ属の多年草。
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サルトリイバラ・2~冬芽観察シーズン

 冬になり、花や果実の観察対象が少なくなると、冬芽や葉痕の観察が楽しみになる。さてこの冬にはどんな姿に出会えるだろうか。写真は冬芽観察の定番とも言える「サルトリイバラ(猿捕茨)」。シオデ科(←ユリ科)シオデ属のつる性落葉木本で、この冬芽の様子はドレスを纏ったご婦人のように見える。今回のドレスは茶色だが、時々『赤いドレスの女性』もいれば『指揮者』『走る人』なども見つかる。写真は長い蔓がまだ残っているので、新体操のリボンを振り回しているようでもある。
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ヌルデ・3~果実

 先週水曜日、何となく身体がだるく熱を測ってみると37度4分。風邪だと思って感冒薬を飲んだら翌日は元に戻った。ところが土曜日明け方に再び発熱しその時は39度2分。一日中起き上がれず体温は38度5分あたりをウロウロ。日曜日になっても下がらず、インフルエンザ予防接種を既に受けているものの新型ウイルスには効かないこともあり、意を決してタクシーを呼び駅前の診療所に行くことにした。念のための“インフルエンザ簡易検査”の結果が出るまで10分ほどヒヤヒヤしたが、判定は“陰性”で一安心。処方された解熱剤のお陰で、夕刻には37度程度まで下がった。結局、週末は2日間とも植物観察はできなかったが、今の季節は、開花のタイミングを逃せないというような花も無く、撮ろうと思っていたものは今週末に見に行こう。
 写真は別所実緑地の北端にある「ヌルデ(白膠木)」。ウルシ科ヌルデ属の落葉高木で、紅葉が美しく“ぬるでもみじ”という言葉があるほど。しかし多摩ニュータウンは暖地で、なかなか綺麗な紅葉を見ることはできず、たまに一部の葉がそれなりの紅葉を見せてくれる程度。やはり寒冷地や高地に行かなければハッとするような紅葉には出会えない。写真はすっかり枯れてしまった果実の様子。熟した果実の表面には白い粉のリンゴ酸カルシウムが付いており、食べると塩辛い。野鳥や小動物の貴重な塩分補給食になるようだ。
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ムサシアブミ・2~落果

 先日、まだ立っている状態の果実を見たところだが、ついに茎が折れてしまった。「ムサシアブミ(武蔵鐙)」はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。一粒の果実の長さは1センチほどで、この中に種子が数個入っている。赤い粒が立っている姿は正月の縁起物の小さな“だるま”が並んでいるようにも見える。
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ハチオウジアザミ

 長池公園姿池付近で見られる「ハチオウジアザミ(八王子薊)」。花が終わって綿毛が飛び始めていた。ハチオウジアザミは八王子市内の私有地で発見された新種のアザミで、国立科学博物館の門田裕一先生により命名された。しかしその自生地は私有地の1ヶ所だけで自由に観察することができないため、数年前にその一部の株を長池公園に移して一般来園者が見られるようになっている。ハチオウジアザミはキク科アザミ属の多年草。
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