#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

日没から海に入る

2006-01-08 | Philippine
日本全体が寒波に襲われ、
雪の事故が各地でおこって大変だった時、

ボク達はミンドロ島のホワイトビーチで、
海水浴を楽しんでいた。

…地球は広い。

沖縄から2時間でマニラに到着。
そこからさらに南下しているとはいえ、
この気候の違いには、驚かされる。

ダイビングスポットとして
はるばるヨーロッパから大勢の白人が
バカンスに来る場所だけあって、
海の透明度はバツグン…と思って潜ってみたら
海岸付近は、意外に濁っていた。

たなびく雲の燃えるような夕焼けを
ビーチにしゃがみこみ、ぼーっと眺める。

現地の子供たちが、海水浴を楽しんでいる。

フィリピン人も沖縄と同じく、日没から海に入る。

海岸線からの面光に浮かぶシルエット。
さざ波のフォルムもすべからく細部まで描写されている。

暮れる青紫の空が海に反射して、絶妙なハーモニーだ。
シンフォニックな情景が眼前に広がった。

…壮大な眺めだ。

露出も構わず、シャッターを切った。

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サバニ乗り合い船

2006-01-08 | Philippine
バタンガスからホワイトビーチまでの2時間、
バンカーボートと呼ばれる両舷に支えのついた舟で航海する。

幌はついているものの、両脇から波しぶきが
ビシャー、ビシャーと入ってくるから、たまらない。

波のうねりを直に受けるから、
乗り心地も最高に悪い。

おまけに2時間の長旅…。

まわりは異国の人ばかり。
この時は韓国人のツアー客が
ドドドドっと乗り込んできたので
飛び交う言葉はハングル語。

モーターの爆音と波しぶきで聴覚が完全に奪われて、
うねりで平衡感覚も危うい状態だから、
いつ吐いてもおかしくないな…と思っていたら、
突然、前方の中国人がゲエイゲエイやり始めた。

…おお。

視界をよそへ移して
平静を装う。

すると、右側に座っていたイスラム系の男の子も
…ゲエイゲエエイ。…なんと鮮やかなピンクの吐瀉物。
…何を食べたら、そんな色になるんだ…。

…うっ、おおっ。

これは効いた。胸倉を回遊する吐き気に襲われる。
…上空を仰ぐ。目をつぶってはいけない。一挙にうねりと同化してしまう。


…と、左を見ると、妻が顔面蒼白になっている。
言わんこっちゃない。…すぐさまビニール袋を口元に。
…ゲエイゲエエイ。背中をさすりながら、楽になることを願う。


…。

その後、うねりは収まり、
なんとか航海は乗り切った。

港に上がって感じるコンクリートの堅さが、うれしかった。

…なんだかんだ言っても、これも旅の醍醐味。
Comments (2)
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