#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

夜明け前の備瀬

2006-12-11 | Photo-diary
8日の金曜日、沖縄の12月にはめずらしい、晴れ渡った空が見られた。
撮影をひとつ抱えていたボクは、さっそく名護の先、本部町の備瀬まで急行した。

基地局の撮影だ。

携帯電話が日頃、何の苦労もなく受信発信できるのは、
実は方々に点在するこの基地局のおかげ。

サービスエリアを蜘蛛の巣のように
見えない伝播網で覆っているから、
ボクたちはケータイで相手とつながることができる。

英語の「cellular phone」はまさに、cellular=蜂の巣状の電波網を表現している。

携帯電話会社にしてみれば、サービスの要である基地局。
その美しい姿を、沖縄的な原風景と共に1枚の写真に収めて欲しい…というのが、今回のオーダー。
金曜日は思い立った時間が遅かったため、到着時の現場は雲に覆われていた。

これでは仕事が成立しない。

腹を括ったボクは、土曜日の夜明け前、朝方5時に家を出た。

その思いが実ったのか、夜明け前の備瀬は、誠に美しかった。
東から黄金色の光の塊が突如顕れ、地平に沿って空が引き裂かれた…。
横殴りの光に、銀の鉄塔が妖しく応える。
ウルトラマリンのグラデーションに輝く鉄塔。

見事な写真が獲得できた。

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする