#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【上田現】森の掟

2009-04-27 | MUSIC
薄い水の色 空の色
こもる霧の奥の木々の色
影がのびて かすかにゆれた
日暮れになれば さらにわかるだろう
何もかも淡く それでいて確かなもの

森は一つの意志を持つ
それはまだ見知らぬ 森の掟さ

遊ぼう ボクと遊ぼう

ボクは敢えてその深みへと分け入ろう
森はボクをこらしめるだろうか まあ命までは
森をのぞく者はまた森にのぞかれ
投影された自分のすがたはみすぼらしいね

森は何も語らず 何も示さない
ただその勇姿を おしげもなくさらすだけ
なつかしいような こわいような風の中で
更に奥へ 更に奥へと入っていこう

遊ぼう ボクと遊ぼうよ

ボクは別に 何かをさがす者ではありません
ましてや決して 何かおしえを乞う者でもない
ただただ とぼとぼと歩き続け
この手で 森の掟にふれるまで

遊ぼう ボクと遊ぼうよ


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【上田現】ラルゴ

2009-04-27 | MUSIC
 十秒後の世界
 そんなことさえ ボクは知らない
 二メートル後ろの自転車にも慌てる

 風はことわりもなく
 君のカラダから体温を盗んで
 また彼方へと消えて行く
 全てを置き去りにして

 少し残酷で、優しい所
 残されたボクラの世界は
 何処か揺らいで見えたんだけど
 きっと「ゆれた」のはボクのほうさ

 もしも、この世界が幻で
 夢だったと科学者が証明しても
 そいつを蹴飛ばして君を抱きしめる

 誰かの悪戯さ…

 ボクがね、知ってるコトはこれだけさ、不思議なんだけど
 喜びも悲しみも たった一つの場所からやって来た

 風を売り暮らす人の声がどこかで聞こえる
 10ルピー払ってボクは風を待つ
 だましてもいいぜ ずっと待ってる

 ラルゴ ラルゴ ボクの知らない
 ラルゴ ラルゴ 風の歌を
 
 ずっとずっと ずっとずっと
 ボクは待ってるんだよ

 ラルゴ ラルゴ ボクの知らない
 ラルゴ ラルゴ 風の歌を
 
 ずっとずっと ずっとずっと
 ボクはずっと待ってるんだよ

 待ってるんだよ

      ●

ラルゴ【Largo】…幅広くゆるやかに。

ゆるやかに、風を待つ。
ラルゴ ラルゴ 風の歌を。
ずっとずっと ずっとずっと
ボクは待ってるんだよ。

たとえ10秒後の世界でも、
ボクラは待つしかないんだ。

確信なんて、どこにもない。
あるのは、「想い」だけさ。

喜びも悲しみも たった一つの場所から
やってくるんだっ。
…そう、自分自身さ。

      ●

その世界観は、FISHMANSの佐藤伸治に通じる。
上田現も「真のリアル」を追い求めた…んだと思う。

【上田現】ラルゴ
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする