パワーヨガ講座:
第1回目「アレキサンダーテクニックでやる賢者のポーズ」7月7日
ヨガというと体を柔軟にするのが目的で始める人が多いです。
通常のステップですと、まず太陽礼拝のポーズから始まって、開脚や前屈を使ったポーズ、
そして逆立ちのシールシャアサナをやることが多いです。
こうしたポーズと対極にあるのがパワーヨガで体操のアクロバット的なポーズを中心としたものです。
見るからに難しそうなので、初心者からすると「自分には無理」と思い敬遠してしまうことでしょう。
そうなるといつまでたってもパワースタイルのポーズには辿り着くことができなくなってしまいます。
そりゃ確かにポーズを完成させるとなると一筋縄ではいきません。
でも、ヨガの本当のだいご味はポーズを完成させることではなくて、
そこにいたるために頭を使いながら体を動かしていくプロセスにあります。
だから決して運動能力に優れた人たちだけがやるものではなくて、誰にでも道は開けているわけです。
でもなぜここでパワーヨガをわざわざ持ち出すのかというと、
体のコアからの解放、内部に働きかけて爆発的なエネルギーを増幅することが可能だからです。
こういうのは柔軟系のポーズではだせないんです。
そこで始める順番を変えて、柔軟系のポーズは後回しにして、まずパワー系のものから取り組むわけです。
初心者にはとても無理なポーズもありますが、中にはやり方をくふうすると割と簡単にできてしまうポーズもあるんです。
そもそも人の体の在り方はみな各個人で違いますから柔軟系のワークはうまくできないけど、
実際にやってみるとパワースタイルの方がエネルギッシュで楽しいという人もいるわけです。
そこでそうしたプロセス中の効果を最大限に引き出すために、アレキサンダーテクニックを使います。
やればいいんだろ的にヨガのポーズを作るのとは違って、体のメカニズム、連続性、繊細な動きを理解して取り組みます。
すると結果は大きく違うものになって、体のエネルギーを効果的に高めることが可能になります。
秘密は体の内部圧縮にあります。
内側から内臓が絞り込まれるかのような強烈な作用が起こると、体からエネルギーがほとばしります。
例えていうならちょうどキッチンのスポンジを手でにぎりしめて洗剤のあぶくが吹き出すようなものです。
(第2回に続く)
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司