札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

函館市の建築探訪 末広町編②

2022-07-06 10:42:20 | 函館市
つづきです
 
 

「函館市末広町分庁舎」 旧今井百貨店函館支店 *函館の建築探訪NO47

所在地 末広町4-19
建築年 大正12(1923)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 9:00~21:00
    休館日  12/31~1/3
 
 
デパートとして建てられたこの建物は、電車通りに面しており
曲面を正面にした姿が実に美しい。
 
電車通り側の3階までが大正12年の建築で
4階と塔屋のある山側の5階建て部分は昭和5年の増築である。
 
デパート時代の名残りとして客用エレベーターが現役だ
これは1階の係の方に乗車を依頼したら快く乗せてくれる
戻りは階段を使って各フロアを見学しながら降りてくる。
 
階段も当時のもので、札幌の丸井今井一条館にある階段の滑り止めと
同様の物があるので確認を。
 
 
 
 
 
 
2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「山田家住宅」 旧北洋相互銀行 *函館の建築探訪NO

解体済

所在地 末広町18-11
建築年 大正12(1923)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 なし
 
 
 
 

「(株)エスイーシー電算センター」 旧百十三銀行本店 *函館の建築探訪NO50

所在地 末広町18-15
建築年 昭和元(1926)年
指定等 市景観形成指定建築物、歴風文化賞
開館時 なし
 
 
第百十三銀行は、明治11年創設の北海道で最初の地場銀行である。
 
建物は本店として電車通りに建てられ、現在にいたる
外観は古典建築と、近代建築の様式が組み合わされているそうだ。

円柱や屋上の手すり壁などがそのまま創建時からのもの
㈱エスイーシーは地元の企業で、このような建物を大事に使っている。
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「ホテルニュー函館」 旧安田銀行函館支店 *函館の建築探訪NO51

所在地 末広町23-9
建築年 昭和7(1932)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 現在は「HakoBA THE SHARE HOTELS」が営業中
 
 
安田銀行の営繕係は大正末期から昭和10年代にかけて、全国各地に同じ形態の支店を設計した。
 
円形の柱、縦長窓などを設けている
施工は清水組で小樽市の支店も清水組が手掛けた。
 
昭和23年に「富士銀行」に改称、その後はホテルへと改装され、現在はホテルとして2代目の企業が運営しており、都度改装をしている。

しかし旧銀行の良いところを残し、かつお洒落なホテルになっていたので
一度宿泊されることをお勧めします。
 
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「カリフォルニアベイビー」 旧特定郵便局 *函館の建築探訪NO53

所在地 末広町23-15
建築年 大正6(1917)年
指定等 歴風文化賞
開館時 〔月~水・金〕11:00~22:00
    〔土・日・祝〕10:00~22:00 日曜営業
    定休日木曜日 
    営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください
 
 
大正時代に簡易郵便局として使われていたそうだ
特徴のある正面からは郵便局もモダンな建物であったと彷彿させる。
 
現在はカリフォルニアベイビーが活用、営業しているが
開業は昭和52(1977)年で、もはやこの建物といえばこのお店になるのでは?
メニューでは「シスコライス」が名物に。
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「金森美術館」 旧金森船具店 *函館の建築探訪NO54

所在地 末広町22-17
建築年 明治44(1911)年
指定等 市景観形成指定建築物、歴風文化賞
開館時 現在は「函館大学ベイエリアサテライト」
 
 
旧金森船具店は桟橋と道路を1本隔てた場所に店を建てた
目の前がすぐ海であり、当時の港の状態はわからぬが、いい場所に建てたと推察する。
 
ルネッサンス風の重厚なデザインであった。
その後、第二次大戦後に北海道船具用品㈱が使用し、社長さんにより
平成元(1989)年にバカラコレクションを展示する「金森美術館」を立ち上げた。
 
現在は函館大学のサテライトとして活用され、地元で活用し建物を活かす
そういう気概が函館人にはあるのではないか。
 
 
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 
 

「尼崎製罐函館工場」 旧金森洋服店 *函館の建築探訪NO55

解体済

所在地 末広町22-9
建築年 大正10(1921)年
指定等 なし
開館時 なし
 
 
 
 

「函館市文学館」 旧第一銀行函館支店 *函館の建築探訪NO56

所在地 末広町22-5
建築年 大正10(1921)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 【4月~10月】 午前9時~午後7時【11月~3月】 午前9時~午後5時
    休館日 カレンダーにて確認
    入館料 一般300円
 
 
堂々とした重厚な姿は花崗岩と茶色のタイルのおかげか
元は銀行の支店だ。
 
平成5年に改装されているので外壁はその時からかも知れない。
構造は鉄筋コンクリートで壁をレンガで積んでいた
鉄筋コンクリートが導入された初期の技術である。

銀行だけあって内部にも見るべきものがある
1階の吹き抜けは竣工時はもっと広かったそうだし
元金庫室を展示室にしていたりと、歴史的建物は建物自体が展示物なので
このような使い方は見学者にとってはベストかと思う。
 
 
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「市立函館博物館郷土資料館」 旧金森洋物店 *函館の建築探訪NO57

所在地 末広町19-15
建築年 明治13(1880)年
指定等 道指定有形文化財、市景観形成指定建築物
開館時 4月~10月 9:00~16:30 11月~3月 9:00~16:00
    休館日 月曜日、毎月最終金曜日、祝日、年末年始
    入館料 一般100円
 
 
明治11.12年の大火後に豪商の渡辺熊四郎が小物洋品店として建てた。
壁は漆喰だが、側面の一部に製造年数が入ったレンガを見ることが出来るそうだ(未確認)
 
大火後の建物らしく防火に意識した造りとなっている
現在は博物館郷土資料館として内部見学も出来る。
 
 
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 
 

「魚長食品所有建物」 旧平和石油(株)船舶事務所 *函館の建築探訪NO58

解体済

所在地 末広町22-16
建築年 明治40(1907)年
指定等 市歴史的景観賞、歴風文化賞
開館時 なし
 
 
 
 

「函館市北方民族資料館」 旧日本銀行函館支店 *函館の建築探訪NO59

所在地 末広町21-7
建築年 大正15(1926)年
指定等 なし
開館時 4月〜10月 午前9時〜午後7時 11月〜3月午前9時〜午後5時
    休館日 年末年始 ほかに整理日あり
    入館料 一般300円
 
 
この資料館も旧銀行跡なので内部に銀行時代の面影がいくつもあるそうだ。
今回は数をこなすのが第一だったので、多くの施設内部は見れなかった。
 
旧函館支店は関東以北で初めての支店であり函館市の重要性が伺える
当初は明治44年に竣工するが、大正13年の大火で焼失した。

今度は鉄筋コンクリートで建てられたが昭和9年の大火で再び危険にさらされたが風向きの変化で焼失を免れたという。
やはり函館の歴史に大火は切っても切れない。
 
日本銀行はこの建物を境に近代建築へ移行したとある。
 
 
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 
 

「銀座通火防線」 *函館の建築探訪NO88

所在地 末広町、宝来町、豊川町
建築年 大正10(1921)年
指定等 なし
開館時 なし
 
 
銀座通りは大正10年の大火で一帯を燃えつくした後、不燃建築帯として誕生している。
場所は宝来町から豊川町までの海から海まで。
 
まだ黎明期にあった鉄筋コンクリート造りやブロック造りのモダンなカフェや商店などが
建ち並び大正ロマンを表現していた。
 
現在もいくつかの古い建物が健在しており見て歩く通りとして重要だ。
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 

「梅津商店」 *函館の建築探訪NO89

所在地 末広町8-8
建築年 昭和9(1934)年
指定等 歴風文化賞
開館時 10:00~18:00 ※12/31~1/2は10:00~16:00
    年中無休
 
 
梅津商店は酒類・食料品で大きな財をなした商店。
元の建物は昭和9年の大火で崩壊したとのことで、同年に新築したのがこの建物。
木造ではあるが重厚な感じに見えるのは前身の「木骨コンクリート造り」を
そのまま踏襲して建て直したからとのこと。
 
平成24年には解体される危機にあったが建物を守ろうとする個人の力で
内装工事をし、再活用された。
 
現在は「はこだて工芸社」として雑貨やアンティーク、カフェなどを営業していて
見た目の重厚さに惑わされずに覗いてみたら楽しいかも
内部の意匠も当時のものを見ることが出来るので次回はぜひ寄ってみたい。
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 
 

「ラッキーピエロ十字街銀座店」 旧対馬理容院 *函館の建築探訪NO91

所在地 末広町8-11
建築年 大正11(1922)年
指定等 歴風文化賞
開館時 10:00~21:00
 
銀座通りに面しているこの建物は3階建ての防火造り建築となっている。
当初は理容院としてオープンし、倉庫を経て、平成5年からラッキーピエロがオープンした
 
創建当時を考慮し外観をあまりいじらずに現在も銀座通りの街並みに貢献しているビルである。
ラッキーピエロは函館市を中心としたハンバーガーのチェーン店であり函館外食産業の
代名詞でもあるくらい有名な会社だ。
ちなみに全ラッキーピエロで2階に客席があるのは、この十字街銀座店だけ。
さらにレトロな雰囲気に浸れるかも。
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
つづく

函館市の建築探訪 末広町編①

2022-07-04 23:36:36 | 函館市

末広町は元町から坂を下りて海との間にある街。

港湾商業都市では港側に倉庫群と問屋街があり
次に大型の金融施設がある
その周りにも小売店舗や関係者の住宅などがある

末広町にはそのような建物があり、小樽市の「北のウォール街」に近いと思う

 

紹介の順番は北海道新聞社発行の「函館の建築探訪」1997年発行のNO順で行きます。
もはや20年以上前の本なので現存していない建物もあり。

 

「旧茶屋亭」 旧近藤商店 *函館の建築探訪NO31

所在地 末広町14-28
建築年 明治末期
指定等 伝統的建造物
開館時 7月~9月まで 11:00~17:00
    10月~6月まで 11:30~17:00
定休日 不定休
 

旧茶屋亭には2019年にカフェ利用をしている
家具調度品もそれに合わせたものを使用しており、メニューにも工夫がうかがえる。
 
2階も小物の展示室があるが、それを見ようと今回の旅行行程に入れたが
残念ながら定休のため見ることは出来なかった。

旧茶屋亭といえば建物左ハジにある1台分の駐車スペースと「うだつ」が創建時を表せている
ステンドグラスはカフェの開業時に入れたものらしい。

可能な限り様々な建物の屋内に入れるなら入りたいが、今回は数を増やすため
やむを得ず撤退した。
 
 
 
 
 
 

2019年5月、2022年6月撮影
 
 
 

 

「函館ヒストリープラザ(金森洋物館)」 旧金森倉庫1号2号 *函館の建築探訪NO32 

所在地 末広町13-8.16
建築年 明治42(1909)年
指定等 道指定有形文化財、伝統的建造物、歴風文化賞
開館時 【物販店】9:30~19:00
 

いわゆる「ベイエリア」の中心的建物として、波止場に向かい横一列に5棟並んだレンガ造りの倉庫が目に入る
これが旧金森倉庫で「函館の建築探訪」では2つに分けて掲載している。
 
歴史的建造物の一覧をみると「金森」と名がついたものが多いことに気が付く。

元々は「明治2年(1869年)初代・渡邉熊四郎、函館市大町に洋物店を開業。屋号を森屋、商標をとした。」と
金森倉庫HPに記されている。
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「函館ヒストリープラザ(金森ホール、金森亭、函館ビアホール)」 旧金森倉庫3号4号5号 *函館の建築探訪NO33

所在地 末広町14-16
建築年 明治42(1909)年
指定等 歴風文化賞、伝統的建造物
開館時 【物販店】9:30~19:00   
    【函館ビヤホール】平日11:30~21:30(ラストオーダー21:00)
             土日祝11:00~21:30(ラストオーダー21:00)       
    年中無休
 
5号のホール以外は各種テナントが多く入居し、ベイエリアのランドマークになっている
夜はライトアップされた姿が美しいが飲食店以外は19時で閉まるので注意を。
 
特にビアホールは観光客に人気がある。
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「金森商船(株)倉庫」 *函館の建築探訪NO34

所在地 末広町14-13
建築年 大正5(1916)年
指定等 歴風文化賞
開館時 なし
 

金森倉庫群と連なって建っており、同一の建物のように見えるが
こちらは鉄筋コンクリート造りである。
 
鉄筋コンクリート造りの倉庫としては市内で最も古く
倉庫にしては特徴があるファサードだった。

右隣に少し映っているタイル地の建物が事務所。
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「古稀庵」 旧渡辺商店 *函館の建築探訪NO35

所在地 末広町13-2
建築年 明治42(1909)年
指定等 伝統的建造物
開館時 2022年6月現在休業中
 
 
外観も綺麗でライトアップもされていたが、現在の活用は中止中のようだ。
以前は全17室のペンションとロビー奥にはカフェバーもあった。

向かって左隣にあったペンション棟は解体され和洋折衷の部分だけ残っている
元は海産商である「渡辺商店」の店舗として建築された。
 
能登半島から職人を呼び、ヒノキを贅沢に使った建物であるそうだ。
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「高田屋嘉兵衛資料館1号2号」 旧田中家コンブ倉庫 *函館の建築探訪NO36

所在地 末広町13-22
建築年 明治36(1903)年 大正12(1923)年
指定等 歴風文化賞、伝統的建造物
開館時 
9:00~17:00
木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、冬季休館の場合あり ※新型コロナウイルスの影響で、当面のあいだ休館
料金 大人(高校生以上)300円、小人(小・中学生)100円
 
 
北前船の高田屋嘉兵衛の業績と貴重な資料を展示している
 
元は江戸時代に高田屋の造船所があった跡地に明治になって田中家が
コンブ倉庫として建てた蔵。
 
有料ではあるが貴重な資料が多いようなので
次回は見学しようと思う。
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「ザ・グラススタジオイン函館1号2号」 旧宝興業・旧轟工業 *函館の建築探訪NO37

所在地 末広町14-2
建築年 明治43(1910)年 明治41年(1908)年
指定等 伝統的建造物
開館時 10:00~16:00(グラススタジオイン函館)10:00~17:00(いろは)
    定休日 不定休
 

レンガ造りの工房は、元は明治館(豊川町 旧郵便局)にあった古い倉庫を
移転して転用したものだ。
ここで製作したガラス工芸品を隣の店舗で販売していたが現在は未確認。
 
店舗は現在「いろは」になっており、和洋折衷建物は1階が和風、2階が洋風の函館に多い建物である
ささら子下見板や格子戸で和風を表現している。
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「箱館昆布館」 旧田中商店 *函館の建築探訪NO38

所在地 末広町12-8
建築年 昭和5(1930)年
指定等 歴風文化賞
開館時 2022年6月現在改装工事中
 

田中商店は海産商で、ここは店舗であった
鉄筋コンクリート造りで重厚な感じをうける。
 
その後はマンション業者に買い取られたが、地元市民によって買い戻され
函館らしい建物にと平成3年に昆布の資料館となった。
建物の左ハジに大きな昆布のオブジェがあるのはこの時に作ったのだろう。
 
現在は「街角new culture」としてイベントの開催などを手掛けているようだ。
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「深谷米穀店」 *函館の建築探訪NO39

所在地 末広町14-6
建築年 大正6(1917)年
指定等 伝統的建造物
開館時 現在はスペイン料理の飲食店「La Concha(ラ・コンチャ)」が入るが
    2022年6月現在休業中
 
 
この界隈はかつて問屋街であった
主に海産商が多いが、米穀店として問屋街を商売相手にしたのだろう
 
建物は典型的な函館の和洋折衷建物で、1階2階で違う下見板張りを使用している。
とても姿がよく背後の倉庫群と合わせると映えるのでは。
   
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「函館海産商同業組合事務所」 *函館の建築探訪NO40

所在地 末広町15-3
建築年 大正9(1920)年
指定等 市景観形成指定建築物、歴風文化賞
開館時 なし
 
 
大正から昭和期にかけて、この周辺は銀行や百貨店など函館経済の中心地であった。
この建物は当時でも現在でも目立つ存在ではと思う。
 
コンクリート造りに見えるが木造3階建てで、正面両側が緩いアーチになっており、中心は窓上に三角の装飾を。
一面に縦長窓を多用しており裏側も同様である
こうして裏側をみると中心部をくぼませているのが分かった。
 
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「北斗ビル」 旧目貫商店 *函館の建築探訪NO41

所在地 末広町17-15
建築年 大正10(1921)年
指定等 なし
開館時 テナントによる
 
 
ビルは二十間坂の最下部、角地に建ちピンク色の外壁からよく目立つ。
昭和初期には婦人洋装店、戦後はホテルにも活用された。
 
十字街に面した部分を丸く造り、美しさとコンクリート造りで重厚さも醸し出す。
 
現在はテナントが入っており、やはり女性関係のお店が似合いそうだ?
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「青森銀行末広支店」 旧第五十九銀行函館支店 *函館の建築探訪NO42

解体済

所在地 末広町4-14
建築年 大正12(1923)年
指定等 なし
開館時 なし
 
 
 

「LOFT」 旧日本製網船具倉庫 *函館の建築探訪NO43

所在地 末広町4-11
建築年 大正4(1915)年
指定等 歴風文化賞
開館時 テナントによる
 
 
見た目通り、倉庫として建てられたもの
レンガ造平屋で、倉庫全体を覆うツタには驚く。
 
二十間坂を挟んで北斗ビルと向かい合うので対比が面白い
坂にある長い倉庫というのも珍しいかも。
 
以前には美術館として使用されたが現在はインポートセレクトショップが
USA物を中心に販売している。
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「川越電化センター」 旧リューリ商会 *函館の建築探訪NO44

所在地 末広町18-23
建築年 明治40(1907)年
指定等 歴風文化賞
開館時 なし
 
 
川越電化センターのある場所は大三坂の上がり口にある
上部は元町に、上がり口は末広町の場合、歴史的建物が多いようだ。
 
一際目に付く3連の半円型アーチが素敵だ
坂を少し上ると横面と裏面も見え、特に1階の縦長窓の意匠が何とも言えない。
 
リューリ商会が建てた後に当時の川越電気商会が創建時のイメージで
復元した建物である。
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「五島軒本店旧館」 旧五島軒ホテル *函館の建築探訪NO45

所在地 末広町4-5
建築年 昭和9(1934)年
指定等 国登録有形文化財、市景観形成指定建築物
開館時 11:30~14:30 17:00~20:00
    ※火曜定休(一部期間を除く)。12月31日は14:00L.O、15:00閉店。1月1日・2日休店
 
 
五島軒は函館を代表する洋食レストランだ
創立当時は八幡坂の下にあり、その後現在の場所に落ち着く。
 
外観はシンプルだが内部の装飾が見事だそうだ
よく見ると軒蛇腹や玄関の意匠などに歴史を感じさせる
今回の旅行では五島軒の利用は計画していなかったので
次回に機会があれば一番に考えたい建物である。
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 

函館市の建築探訪 元町編③

2022-07-03 16:19:22 | 函館市

元町編つづきです
ここからは、何らかの指定、賞があるものと
他のブログ等で紹介されたもの、探索中にいいなと思った建物です。

 

「カムイイコロ」 旧山田・太田家邸

所在地 元町30-5
建築年 不明
指定等 歴風文化賞
開館時 不明

 

隣に印象的な洋館の「函館カールレイモン」がある

1階は和風、2階は洋風の函館に多い和洋折衷住宅であった
近くまで寄らなかったのでよく見えないが1階の壁は簓子下見板張りのようだ
やはり2階の縦長上げ下げ窓がいい感じだ。

現在はアイヌ民芸品店の「カムイイコロ」が営業している
右側には昭和映画好きのマスターがいる喫茶「やまじょう」だが現在は休業しているようだ。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「佐藤理容店・藤山家所有建物

所在地 元町30-10
建築年 大正10(1921)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

こちらは一棟二戸の建物である
外観の意匠は竣工時と変わっているとのこと。

パッと見はまったく別の住宅がくっついたかのようだが
元々は同じだったので理容院のほうが店舗に改修したときに一緒に2階まで変えたと推測する。

大きな建物ではないが坂の登り口の角地にあるため
目立つ建物である。


2022年6月撮影

 

 

 

「Y氏家住宅

所在地 元町7
建築年 昭和9(1934)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

横小路の入り口にある住宅で、壁は下見板張りで横長開口部、1階には連続した窓が続く
ここは和室のようだ。

2階に縦長窓で和洋折衷様式の建物である
綺麗に塗装して間もないのか赤屋根と相まってとても素敵な住宅だ。

 


2022年6月撮影

 

 

「T氏家住宅

所在地 元町10
建築年 大正11(1922)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

管理の行き届いた純和風住宅。

簓子下見板張り、軒裏化粧垂木、漆喰塗りの小壁などがまるで竣工時のようにきれいだった
隣の白亜の住宅、ピンクの住宅との対比が面白い。

前記したが、この横通りは歴史的建物の集中する重要な場所だ。

 


2022年6月撮影

 

 

「K氏家住宅

所在地 元町15
建築年 大正10(1921)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

1階は簓子下見板張りに漆喰塗りの小壁の和風、2階は縦長の上げ下げ窓、持ち送りを持った和洋折衷住宅の町家である。

2階がピンクに塗られており1階との違いが歴然としている
この1列に並ぶ住宅群は本当に素晴らしい。

 

 


2022年6月撮影

 

 

「レディメイド

所在地 元町29-10
建築年 昭和9(1934)年
指定等 なし
開館時 18:00~翌2:00 日曜営業    
    定休日月曜日

 

写真の通り正面玄関を挟んで左右対称になっている。
よく見ると2階縦長窓の下と四つ角軒下に装飾がある
これらから古くて趣のある洋館だが指定などは何も受けていないようだ。

現在は無国籍料理の「レディメイド」が営業をしているが
18時からなのでお酒を中心に考えて寄ってみては。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「OZIO」 旧精養軒

所在地 元町29-14
建築年 昭和9(1934)年
指定等 なし
開館時 4月29日(金・祝)〜5月31日(火)9:30〜19:00(通常営業)、   
    6月1日(水)〜9月30日(金)9:30〜19:00(通常営業)

 

正面と両横面にある縦長の窓が特徴だが、よく見ると壁に装飾がある
詳細のわからない建物だが古いものだろう。

以前はパン屋さんだったの情報もあり、だとすると函館らしいお洒落なパン屋さんかと思う。

現在はバッグや革小物のお店「OZIO」本店として営業している。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「S氏家住宅

所在地 元町31
建築年 明治44(1911)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

平成13年までは、1棟2戸建となっていたが、現在は、1階が和風、2階が洋風の和洋折衷様式となっており、持ち送り、隅柱、胴蛇腹など特徴部分を残している。

玄関の窓桟がモダンさを醸し出す。

 


2022年6月撮影

 

 

「O氏家住宅

所在地 元町17
建築年 大正2(1913)年
指定等 歴風文化賞
開館時 なし

 

おそらく1階が和風、2階は出窓などで洋風の和洋折衷住宅と思われる。

外壁は下見板張りであったものと思われるが、現在は人造石になっているとのこと
石張りだけなら古いかはわからぬが、軒下の持ち送りでそれとわかる。

木造住宅が多く残っている町で、なぜ石に変えたのだろう
すっきりさと重厚感が増している。


2022年6月撮影

 

「I氏家住宅

所在地 元町32
建築年 昭和9(1934)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

竪繁格子付出窓、簓子下見板張り、漆喰塗りの小壁が黒白ですっきり見える
〇枠がお洒落なイメージがあるが後付けかもしれない?

こちらの一角にも紹介した2軒の住宅がある
とてもきれいにされた1棟2戸建ての、和風の建物として貴重である。
    

 

 


2022年6月撮影

 

 

「まるたま小屋

所在地 元町2-3
建築年 明治45(1912)年
指定等 なし
開館時 11:00~18:00日曜営業
    定休日火曜日・水曜日

 

建築は明治45年の記録があったが、本当だとすると幾度の大火から逃れたことになる
そのまま現存していたとしても補修はかかせないだろう。

写真を見ると入り口が二つあり密接している
中ですっぱりと半分づつの2世帯住宅だったのだろうか?

現在はピロシキが美味しそうな、「まるたま小屋」が営業をしているので
中が見れるし、建物の歴史を聞けるかもしれない。


2022年6月撮影

 

 

 

「聖ヨハネ教会・牧師館

所在地 元町3-23
建築年 昭和59(1979)年
指定等 都市景観賞
開館時 5月2日~11月3日は見学可能(要事前予約)

 

ハリストス教会のすぐ横にあるので、目につく建物だ
竣工は昭和59年なので町内の建物では新しいほう。

ただ最初に建てられたのは明治11年で現在の教会は3代目だそうだ
4つの尖塔アーチがある変わった造りで上から見ると十字架になるとのこと。

牧師館は教会の横にありハーフティンバーが目立つきれいな建物だ。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「K氏家住宅

所在地 元町15
建築年 大正10(1921)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

ほかの住宅に比べてわかりづらいかもだが、1階和風2階洋風の和洋折衷住宅であり、
1棟2戸の建物であった。

下見板張りの塗装の剝げ具合が逆に古さを表して好きだ
シンプルに出窓が一つの造りもすっきり見える。

お隣も歴史的建物だが境にある木造の戸がすごく懐かしい。


2022年6月撮影



「日和坂の家

所在地 元町13
建築年 平成29(2017)年
指定等 都市景観賞
開館時 なし

 

この住宅はなんと平成29年の建築であった。

確かにストリートビューで古い風景を見てみると空き地になっていた。
この場所は縦の坂道も横の通りも歴史的建物が凝縮されている場所だ

おそらく建築主は周りの住環境に配慮し、和洋折衷住宅を建てたのだろう
そんな建築主に対して景観賞が贈られたものと推測する。

何も知らずに古い家を撮影しようとこの地に来たら
きっとこの住宅も撮影するのではないか。


 


2022年6月撮影

 

 

「アトリエfiole

所在地 元町17-4
建築年 不明
指定等 なし
開館時 1階展示室/不定期  日程詳細はTOPページにてご確認下さい
    時間 11:00~18:00 (時間変更あり)

 

元町はどこの小道に入っても歴史のある建物に出会える可能性が高い。
この建物は最初に隣に建つ蔵があまりに古く見えたので近寄ってみたら見つけた。

詳細は分からないが結構歴史のある建物のようだ
入り口と3つ並んだ出窓が面しているのは函館山側で
おそらくきれいに見えそうな海側はどんな造りなのだろうか。

現在はfioleさんがアクセサリーショップと展示をしている。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「函館元町郵便局となりの洋風住宅

所在地 元町28-13
建築年 不明
指定等 なし
開館時 なし

 

ここは確か、旅行前にストリートビューで見つけた建物だったと思う
広い通りに面しているので知る人ぞ知る建物であるだろう。

この時は生活感がなく空き家に見えた
塗装の剥げかかった白地の下見板張り、胴蛇腹、玄関上の小窓の連窓とモダンな模様の窓桟に歴史を感じる。

隣に郵便局があるが、1代前の局もきっとモダンだったのではないか。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「トランジスターカフェ

所在地 元町28-18
建築年 不明
指定等 なし
開館時 11:00〜完売次第終了。お食事最終は14:00、パフェは15:00
    定休日:月火水。

 

築80年を超える元歯科医院の記載があった
それ以外の情報はなかったが2階は住宅だったかもしれない。

外観からはかなりの年季を感じる
最初は失礼ながら空き家かと思ったが、入店しているカフェは
ピザやパフェで地元民にも人気のある店のようだ。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「旧安田火災海上保険事務所

所在地 元町29-16
建築年 不明
指定等 なし
開館時 なし


元町港ヶ丘教会の隣にある洋館
以前はカフェがテナントで営業し2022年の春までパン屋が営業していたが現在は空き家のようだ。

保険会社の事務所として建てられたとしか情報は得られなかった。
妻部のハーフティンバーとシンメトリーの縦長窓がすっきりしている
横面の補修はされているようだ。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「ブライダル プライム

所在地 元町30-12
建築年 不明
指定等 なし
開館時 不明

 

ここも以前はカフェが営業をしていた
函館に限らずだが、かつての古民家を再活用する場合、カフェが多い
だが、様々な理由で続かない場合も多い。

次に入居するなら別の職種がいいのかもしれない
ブライダルプライムは貸衣装やロケーションフォトなどで実績のある会社だ。


 


2022年6月撮影

 

 

 

「ピンクの洋館

所在地 元町29
建築年 不明
指定等 不明
開館時 なし

 

ストリートビューで偶然見つけた三角屋根、縦長窓、赤い玄関ドアとピンクの外装が
とても目立つ住宅だった。
古いか新しいかは、はっきりわからない。

現在は前面まで覆うツタに果たして住人は?

 

 

以上で元町編は終了です。

 


函館市の建築探訪 元町編②

2022-07-01 22:40:48 | 函館市

つづきです

 

 

「函館市水道局元町配水場管理事務所」 旧汐見町配水池番人詰所 *函館の建築探訪NO17

所在地 元町1-4
建築年 明治22(1889)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 なし

 

「元町配水場」は一見、芝生のある公園だけに見えるが奥に行くと
れんが造りの管理棟がある。

こじんまりとしているが何ともいえない趣がある
入口上部にある「水」のペディメントがまたいい感じだ。

函館に水道が出来たのは明治22(1889)年で横浜に次いで2番目である
ただ日本人が設計をした上水道としては、ここが最初のものだ。

さらに奥にトイレがあるが、これが素敵な外観だった
昔のものか、景観に合わせて新しく造ったものなのか未確認なので確認しよう。

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「N氏家住宅」 *函館の建築探訪NO18

所在地 元町17
建築年 大正2(1913)年
指定等 歴風文化賞
開館時 なし

 

坂の上にあるとても眺めのよい住宅

函館の和洋折衷の建物は1階が和風、2階が洋風となっているものを多く見る
こちらは横に洋風の応接室が付く「相馬家」と同じような造りだ。

ほぼ創建時の姿を維持しているようだが、治すべきところは
きちんと治しているでしょう。

それにしても洋風の応接室はとても素敵で
特に幾何学風の窓は田上氏のデザインを連想するがどうだろうか?

 

 


2022年6月撮影

 

 

「真壁家所有建物、幌村家所有建物、小形家住宅」 *函館の建築探訪NO19

所在地 元町17-9.10
建築年 明治41(1908)年
指定等 歴風文化賞、伝統的建造物
開館時 現在はハジの緑の建物が「手作りソフト 大三坂」として営業中
    
10:00~17:00(夏は18:00くらいまで)
定休日 11~4月くらいまで

 

カトリック教会前にきれいな建物が4棟並んで建っている。
これは竣工時の施主は同じで明治41年に藤野財閥が漁師の社宅として建てたとのこと。

綺麗に塗装された2棟は現在ソフトクリーム屋さんと写真屋さんとして営業をしている。
ちなみに外観は和洋折衷でも内部は和風だそうだ。

合間から奥にも建物があるのが見える
こちらは中華食堂である。

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「渡邉家住宅」 旧亀井家住宅 *函館の建築探訪NO20

所在地 元町15-28
建築年 大正10(1921)年
指定等 歴風文化賞、伝統的建造物
開館時 なし

 

旧亀井邸は現存する歴史的建物(住宅)の中でもひときわ個性がある。

旧勾配の屋根にうねりがある切妻、カーブを描いた窓に淡いピンク色の外観思わず足を止めて見る人も多いだろう。

設計は著名な建築家、関根要太郎氏で32歳ころの作品であった
建物は氏の影響でドイツ語圏で主に使われた作風とのこと。

施主の亀井喜一郎氏は呉服商、銀行支配人などを務め評論家の亀井勝一郎氏の父であった。

いずれにしろこの場所に居を構えるのだから地元の名士であることには間違いはないだろう。

ちなみに訪問時は玄関前が草ぼうぼうで見えないくらいだったのが残念。

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「I氏家住宅」 *函館の建築探訪NO21

所在地 元町15
建築年 大正13(1924)年
指定等 歴風文化賞
開館時 なし

 

角地に建つ見晴らしの良さそうな住宅
大きな台風の時などに屋根や壁、窓枠などを修繕しているようですが
基本的は創建時とそんなに変わっていないようだ。

元町全体としてこのような住宅を保存しようとする気概があるように思えてならない。

 

 


2022年6月撮影

 

 

「I氏家住宅」 旧寺坂家住宅 *函館の建築探訪NO22

所在地 元町15
建築年 昭和元年(1926)年
指定等 歴風文化賞、伝統的建造物
開館時 なし

 

この建物は昭和元年に純和風住宅として建築された
やがて老朽化が激しくなり平成5年に創建時のデザインそのままに
忠実に守り、材料は可能な限り解体材料を使用して再生建築された。

洋風の住宅を多く紹介する中で
丸窓や格子を多用した純和風な住宅もいいものだ。

 

 


2022年6月撮影

 

 

「旧伊藤家住宅・付属蔵」 *函館の建築探訪NO23

解体済

所在地 元町31-3
建築年 明治44(1911)年
指定等 伝統的建造物
開館時 

 

 

「大三坂」 旧村田家住宅 *函館の建築探訪NO24

所在地 元町30-7
建築年 大正14(1925)年
指定等 歴風文化賞、伝統的建造物
開館時 現在は「蕎麦彩彩 久留葉」が営業中
    営業時間{平日} 11:30~14:30{土日祝}11:30~15:00 17:00~20:30
    LO30分前(いずれも売切れ次第、終了)
    17:00~20:30(コース)
    ※夜の蕎麦会席・コースは前々日までに要予約
    日曜営業

 

この建物も純和風住宅として建築された。

長い間住居として利用されていたが、平成3年から飲食店として再活用をされた
外観で壁の下見板張りは新しいものと交換されたがデザインは忠実に維持しているとのこと。

内部は不明だがそば店のお客になればよい

お店は元町には珍しく向かいの空き地に駐車場があるので
個人の観光客には利用勝手が良いかも知れない。

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「旧カールレイモン居宅」 *函館の建築探訪NO25

所在地 元町30-3
建築年 昭和7(1932)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

ドイツ人である、カールレイモン氏は大正9年に来日し、ハム・ソーセージ作りに情熱を傾けたとある。

その時に居宅としていたのがこちらの住宅。
1.2階とも縦長の両開き窓であった また以前はツタが建物の半分を覆うくらい茂っていた。

カールレイモン氏は昭和59年に一度ドイツに帰国したが、同年に再び函館に戻った。

その後昭和63年に函館で亡くなっている
函館を愛した外国人の一人であろう。

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「真宗大谷派函館別院(東本願寺)」 *函館の建築探訪NO26

所在地 元町16-15
建築年 大正4(1915)年
指定等 国指定重要文化財、伝統的建造物
開館時 7:00~17:00

 

レトロモダンな元町の中で逆の意味で異彩を放っているのが寺院では?

この別院は敷地もそうだが門も建物も大きい
散策の中ではよく屋根が目に入る
とりあえず屋根だけ撮影して内部は後日と思っていたら
1日土砂降りの日があり、見損ねた物件の一つだった。

函館には他の町にも歴史的な寺院が多いので宿題としておこう。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「日本基督教団函館教会」 旧日本メソジスト函館教会 *函館の建築探訪NO27

所在地 元町31-19
建築年 昭和6(1931)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 礼拝のみ 午前10時30分 通常1時間15分~1時間30分ほど。


こちらの教会も大正10年の大火で焼失した。
新しい教会を設計したのは、札幌の北大理学部、旧北海道立文書館別館、杉野目邸などを設計した萩原惇正氏である。

教会らしくヨーロッパ中世のゴシック様式を意識したデザインは萩原氏の得意分野であった。

元町の中では平地に建てられた教会で、やはり塔部分が目立つが尖塔アーチも見事だ。


 


2022年6月撮影

 

 

「函館元町港ヶ丘教会」 旧日本基督教会函館相生教会 *函館の建築探訪NO46

所在地 元町29-15
建築年 昭和9(1934)年
指定等 市景観形成指定建築物、歴風文化賞
開館時 現在は「cafe wave snow」が営業中 
    水~日、祝日、祝前日: 11:30~16:30 (料理L.O. 16:00 ドリンクL.O. 16:00)
    [定休日]月曜日、火曜日(定休日が祝日の場合、代わりに代休の場合あり)


この教会も明治40年、大正10年の大火で2度にわたり焼失している
当時の大火がどれだけだったかは現代では推測のしようがない。

壁は下見板張りだがきれいに塗装されていた
他の有名な教会と比べると小ぶりであるが、素敵な建物だ。
現在はカフェが営業しており気楽に利用したい。




2022年6月撮影


 

 

「T氏家住宅」 旧吉田家住宅 *函館の建築探訪NO48

所在地 元町29
建築年 昭和10(1935)年
指定等 市景観形成指定建築物、歴風文化賞
開館時 なし


函館市の代表的な和洋折衷住宅で1階が和風、2階が洋風である。

3年間の空き家を経て昭和62年に改修した。
出窓の持ち送りや1階の格子など創建当初の趣をよく表しているとのこと。

改修ならこの建物のように周りとの調和を鑑み創建時を参考にしてもらいたいものだ。

 

 

 

ここからは2021年に発行された「北海道建築物大図鑑」に新たに収録された
建物を載せていきます。
※現役住宅はイニシャルにし地図は載せません

「H氏家住宅」 旧小島家住宅 *北海道建築物大図鑑

所在地 元町32
建築年 昭和3(1928)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし
 

坂の角地にあるため眺めがよい場所にあり、幾層にもなる寄棟屋根が美しい。
外壁はモルタル塗りで、この時期くらいから不燃のモルタル塗りが用いられるようになる。

やはり大火が多い函館では常に防火対策を考えていたようだ。
ファサードは玄関扉や丸窓などのデザインが個性的。

ちなみに建築家、田上義也氏の作品(旧佐田家)がすぐ近くにあるが
田上氏の建築年表に、同時期の作品で「函館 小島家」とある
もしかして田上氏の作品なのか。
 
 
 
 

2022年6月撮影
 
 
 

「茶房 菊泉」 旧花井家住宅 *北海道建築物大図鑑

所在地 元町14-5
建築年 大正10(1921)年
指定等 伝統的建造物
開館時 【営業時間】10時~17時
【定休日】木曜日(祝日の場合は営業)
 

この建物は銘酒「菊泉」を販売していた「花井商店」の別邸である。

大きな切妻屋根の妻側正面に玄関を設け外側には格子や下見板張りが使用されている。
内部は囲炉裏があったりの純和風で、現在の喫茶の客になるならば
靴を脱いで歴史的建物の和室を堪能できるかも。
 
 
 
 
2022年6月撮影

 
 
 
 

「茶房 無垢里」 旧下国家住宅 *北海道建築物大図鑑

所在地 元町13-14
建築年 昭和3(1928)年
指定等 なし
開館時 
営業時間 10:00~17:00
定休日 水・木曜日、冬期休業(12月26日~翌年3月末日まで)
 

下国家は松前藩家老の家柄で、明治中期にはこのあたりに広大な土地を所有し、邸宅は「下国御殿」と呼ばれたそうな。
昭和3年の大火で焼失し、規模を縮小して建てたのがこの建物のようだ。

門から玄関まで踏み石を敷き、土蔵は改修して茶房になった。
情緒ある純和風の空間として一度は見てみたいものだ。
 

 
 

2022年6月撮影
 
 
 
 
 
 

「天然酵母パン tombolo」 旧苧家店舗兼住宅 *北海道建築物大図鑑

所在地 元町30-6
建築年 大正10(1921)年
指定等 伝統的建造物
開館時 営業時間:11:00~17:00 
    定休日: 月・火(祝日は営業)
 
 
大三坂の急な坂道に面している住宅兼店舗で
函館に多い1階が和風住宅、2階が洋風住宅の外観。
 
2階の縦長の上げ下げ窓と外側の階層の境目になる胴蛇腹など
函館独特の和洋折衷住宅の特徴を持つ。
 
建築年が大正10年なので大火の後の建築だろう
現店主の父が陶芸のギャラリーを、店主が平成22年からパンのトンボロをオープンさせている
函館には数少ないハード系パンの専門店として人気がある。
 
 
 
 
2022年6月撮影
 
 
 
 
 

「M氏家住宅 *北海道建築物大図鑑

所在地 元町10
建築年 大正11(1922)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし
 
 
歴史的建物が建ち並ぶ通りにあり、隣が洋館なので和風住宅は目立つはず。

総二階建ての和風住宅で下見板張りと連続する木製連窓が特徴的
とてもすっきり見える住宅で、どこか懐かしさも思わせる。
二階窓の組子は大正モダンらしさがある。

この建物も大正10年の大火後に建てたものだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 

「K氏家住宅」  *北海道建築物大図鑑

所在地 元町13
建築年 昭和2(1927)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし
 
 
坂の途中、角地に建つお屋敷風の住宅。
瓦葺屋根の和風住宅と洋風も併せ持つ。

和風部分は下見板張りに小壁は漆喰を使用
洋風部分はスクラッチタイルと縦長窓でモダンさを出している。
 
洋風箇所が表に面しているのでそれとわかるが、門の中にあると屋根が瓦葺だけに区別がつかないかも知れない
いずれにしても見ごたえのある立派な住宅だ。
 
 
 
 
 
 
 
つづく
 
 

函館市の建築探訪 元町編①

2022-06-28 23:23:56 | 函館市

函館市は道内有数のレトロモダンな建築物が多い街
個人的には札幌よりも小樽市よりも多いと思う。

地理的な意味合いが強いと思うが、住人の意識もあるのではないか
さて「元町」はそんな函館市の中でも観光地化された建物が多い町だ。

町ぐるみで建物の景観を守っているし、大きな教会や寺院、公的な建物と民家が混雑しており散策だけでも十分に楽しめるはず。

 

紹介の順番は北海道新聞社発行の「函館の建築探訪」1997年発行のNO順で行きます。
もはや20年以上前の本なので現存していない建物もあり。

 

「旧函館区公会堂」 *函館の建築探訪NO1

所在地 元町11-13
建築年 明治43(1910)年
指定等 国指定重要文化財、伝統的建造物
開館時 
[夏季]4月1日~10月31日
火曜日から金曜日 午前9時から午後6時まで土曜日から月曜日 午前9時から午後7時まで
[冬季]11月1日~3月31日 午前9時から午後5時まで

[休館日]12/31~1/3
[入館料]一般300円 (2館~4館までの共通入館券もあり)

現在の公会堂の建設には地元の豪商である相馬氏の寄付が大きい
修復の度にカラーが変わったりしており常に綺麗でいるイメージがある。

内部は特に2階の大会場が素晴らしい
メダリオンがあるシャンデリアが諸所に使われており装備品にも見る価値がある。

函館市内では有数の観光名所であり、団体や修学旅行生も多い
近くの旧イギリス領事館ほかと合わせて1~4館までの入館料を選べるのはうれしい
時間があればライトアップされた夜も見ておきたいところ。

 

 

 

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「旧北海道庁函館支庁庁舎」 *函館の建築探訪NO2

所在地 元町12-18
建築年 明治42(1909)年
指定等 道指定有形文化財、伝統的建造物
開館時 2022年6月現在閉館中


公会堂の真下にある「元町公園」の中にあるので公会堂からも屋根から下が見える
建物は平成6年に復元工事(一部)で完成されたもの。

見晴らしの良い場所に堂々とした建物が立つ姿は、これらの建物を可能な限り
残すという函館市の心意気をみるようだ。

現在は「函館市歴史写真館」として活用されているが、どうやら飲食店が入居する予定で楽しみだ。

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「旧開拓使函館支庁書籍庫」  *函館の建築探訪NO3

所在地 元町12-1
建築年 明治13(1880)年
指定等 道指定有形文化財、伝統的建造物
開館時 なし


明治初期のれんが造りは貴重である
製造所は当時、旧上磯町の矢不来神社の境内裏にあったという。
れんがには製造所と年号を示す小さな刻印があるとのこと。

「元町公園」内にあり、公会堂と旧市庁舎とセットで見学されることが多い。

 


2022年6月撮影

 

 

 

「開港記念館」 旧イギリス領事館 *函館の建築探訪NO4

所在地 元町33-11
建築年 大正2(1913)年
指定等 市指定有形文化財、伝統的建造物
開館時 

午前9:00~午後7:00(4月1日~10月31日)※ショップ・カフェについては,午前10:00~午後4:00(LO.午後3:30)
午前9:00~午後5:00(11月1日~3月31日) 
[休館日]年末年始
[入館料]一般300円 (2館~4館までの共通入館券もあり)

 

旧イギリス領事館のほうが馴染みがありそうだ
場所は「元町公園」のすぐ下にあり、観光名所の中の一翼を担う。

白い壁に青い窓枠、そして屋根は瓦葺きで印象的な建物だ
見学は中庭とショップとカフェが無料、施設内は入館料が必要。

今回は公会堂との2館セット(500円)で内部を見学し
カフェも利用した。

外では観光客がバラをバックに写真撮影中であった。


 

 

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「相馬家住宅」 *函館の建築探訪NO5

所在地 元町33-2
建築年 明治41(1908)年
指定等 国指定重要文化財、市歴史的景観賞
開館時 
9:30~16:30(最終入館16:00)
[休館日]毎週水・木曜日・12月1日~3月31日 冬期閉館
[入館料]一般900円(カフェでのお茶代含む)

 

公会堂建設の多額な寄付など、相馬氏は函館市はもとより北海道を代表する豪商であり、その住宅が現存している。

広い敷地に建つ家を包むように黒堀で覆われており、内部はチラ見程度でしか見えない。

大きな正面玄関に洋風の応接間、大きな土蔵と見るべきものがたくさんありそうなお屋敷だ
今回の旅では見学の予定があったが土砂降りのため、他日に譲ることになった
まことに残念であった。

 

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「高橋病院天使寮」 旧海員ホーム *函館の建築探訪NO6

所在地 元町32-13
建築年 昭和3(1928)年
指定等 歴風文化賞、伝統的建造物
開館時 なし


竣工時は「海員ホーム」であったので社交場としての1階大広間などが
当時のままであるという。

建物は「日和坂」に面しており、この坂も建築物探索には重要な坂だ
すぐにそれとわかるチョコレート色の壁と白いハーフティンバー風の木骨がとても印象的。

現在は「高橋病院」が活用している。


 


2022年6月撮影

 

 

 

「小熊家住宅」 旧佐田家住宅 *函館の建築探訪NO7

所在地 元町32-10
建築年 昭和3(1928)年
指定等 国登録有形文化財、歴風文化賞、市景観形成指定建築物
開館時 なし

 

著名な建築家であり、旧帝国ホテルの設計でも有名なアメリカのF.Lライトの
弟子でもあり北海道における建築家の先駆けである田上義也氏の代表作のひとつ。

先の高橋病院天使寮を少し登ると左手に中小路があり、入っていくと奥に個性的な住宅がある。
幾何学モチーフのデザインはこの頃の田上氏の作品に多く見受けられる。
2階の柱の意匠などライトを彷彿とさせ、人目につく逸品と評される。

またこの邸宅を表現するのに、よく「プレーリースタイル」と言われることがあるが
これはF.Lライトによって作成された ‘水平線、広い軒が張り出した平らな屋根または寄棟屋根、水平方向の帯にグループ化された窓、景観との統合、堅固な構造、職人技、装飾の使用における規律によって特徴づけられる‘

数年前までは喫茶店が営業しており内部見学が出来た
ぜひとも復活してほしい。

 

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「八花倶楽部」 旧岡本家住宅 *函館の建築探訪NO8

所在地 元町32-5
建築年 昭和2(1927)年
指定等 歴風文化賞
開館時 以前は飲食店が数度活用していたが、現在は営業していないようだ

 

元々は「函館製網船具㈱」の社長であった岡本康太郎氏の自邸として建築された。

すっきりした三角屋根の正面も良いが、東向きのアーチ屋根と窓が印象的だ。
またステンドグラスを一部使用している。

その後、現在までにいくつかの飲食店が入居したりしており
利用するなら内部も見ることが出来る。

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「ペンションはちまん坂」 旧小林家住宅 *函館の建築探訪NO9

所在地 元町14-16
建築年 大正10(1921)年
指定等 市歴史的景観賞
開館時 現在は「もみの木ダイニング」が食堂として活用
    11:00~15:00(火曜日~土曜日)
    定休日:月曜日・日曜日・祝日

 

元は一般住宅で、隣の家も似たようなデザインだった
残念ながら隣家は解体され、以前を知っている人には1棟で寂しそうに見えるかも。

鋭角な切妻屋根と妻壁の意匠、向かって右側には上げ下げ窓が並ぶ
老朽化となり平成6年に改修しペンションとなった。

その後は1階を利用して食堂として営業している。

 

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「I氏家住宅」 *函館の建築探訪NO10

所在地 元町14
建築年 昭和2(1927)年
指定等 市景観形成指定建築物
開館時 なし

 

「函館の建築探訪」には現役住宅が数軒あり、名前は配慮し地図は載せていない。

この建物はお屋敷レベルの住宅に見える
表通りから中に入った場所にあり、洋風住宅が多く観光客の多い元町にこの場所は実に閑静に感じる。

表門、玄関、2階の窓桟などをじっくり見たいが、やはり長く留まらないようにしたい。


 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「花かんろ」 旧土沢商店 *函館の建築探訪NO11

所在地 元町14-6
建築年 大正10(1921)年
指定等 伝統的建造物
開館時 2022年6月現在休業中

 

角地にある建物は以前は商店であるが、現在も飲食店である。

隣の「菊泉」とともに地域の重要な観光施設であったが現在は休業中のようだ。

正面から見ると奥に鎮座する2階部分が気になるが、これは平成6年に
喫茶店として再活用する際に増築したものである
昔の「たばこ」の看板がいい味を出している。

 

 


2022年6月撮影

 

 

「日和館」 旧寺根家所有建物 *函館の建築探訪NO12

所在地 元町10-13
建築年 大正10(1921)年
指定等 伝統的建造物
開館時 雑貨店として営業中
    営業時間、火曜日~金曜日11時~3時   
         土、日曜日10時~4時
    定休日、月曜日その他不定休があり

 

函館市は函館山から派生する坂道が有名だが、それらをつなぐ「横の道」も
多くの歴史的建造物があり重要である。

日和館は日和坂と「港が丘通り」に面しており、館の前を通り公会堂へと向かう観光客も多い。

建物は幾度の改修や塗装を重ね、とても綺麗だった
洋風の個人住宅として現存しているだけでも素晴らしいこと。

 

 


22022年6月撮影

 

 

 

「K氏家住宅」 *函館の建築探訪NO13

所在地 元町10
建築年 大正11(1922)年
指定等 歴風文化賞、伝統的建造物
開館時 なし

 

枝番まで住所は出さないが、この住宅がある横に一列は
和、洋がバランスよく並んでいる場所だ。

住宅は見た通り白い壁がとても美しい洋風住宅
白い色は管理が大変なイメージがあり、汚れも目立つので
塗装の繰り返しになっているのだろうか
だとすると修繕費がかかると思うが…

大正年間に造られた洋風住宅だけピックアップしても面白いか。

 

 


2022年6月撮影

 

 

「遺愛幼稚園」  *函館の建築探訪NO14

所在地 元町4-1
建築年 大正2(1913)年
指定等 伝統的建造物
開館時 なし

 

この敷地にはかつて遺愛女学校があり発祥の地であった。
その後、明治40年の大火で焼失し、現在の杉並町に移転することになった。

幼稚園は大正2年に再設され現在に至る
幼稚園だけに敷地内部への進入は関係者以外は認められない
よって撮影された写真はほぼこの角度でしか見たことがない。

坂の上に上がっていくと別の角度で撮影を出来るが
やはり園の魅力はくし形ペディメントのある玄関部分であろう。

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「元町カトリック教会聖堂・司祭館」 *函館の建築探訪NO15

所在地 元町15-30
建築年 明治42(1909)年(聖堂)大正13(1924)年(司祭館)
指定等 伝統的建造物
開館時 
10:00~16:00(日曜日の午前中、礼拝時を除く)
休館日 年末年始12月30日~1月5日、聖堂使用時

 

函館を語る上では「大火」は外せないようだ
おそらく地元の方たちには語り継がれていることかと思う。

明治40年と大正10年の大火により2度焼失したのが、この教会であった。
古い建物の建築年を見てみると、大火の年や次年が多いことに気づく。

元町カトリック教会は景観を彩る中で外せない重要な建築物でもある。
高さ33mの大鐘楼と司祭館はぜひ撮影したいところ。

聖堂にはローマ法王から火事のお見舞いとして豪華な祭壇が送られ現在も置かれている。
聖堂内の見学はできるが「撮影禁止」である。

 

 

 

 


2022年6月撮影

 

 

 

「函館ハリストス正教会復活聖堂」 *函館の建築探訪NO16

所在地 元町3-13
建築年 大正5(1916)年
指定等 国指定重要文化財、伝統的建造物、歴風文化賞
開館時 2020年12月末から2022年12月中旬までの期間、聖堂本体の耐震化と保存修理のために
    聖堂は工事シートで全体が覆われ、内部の拝観も出来なくなります。


元町、函館の景観建物で「ハリストス正教会」は非常に重要な建物だ。

函館の観光案内ではほぼ100%近く、この教会の写真が掲載される
異国情緒を感じさせる最も有名な教会と思える。

それゆえに耐震工事や修復をしなければならない
もう約2年前から工事をはじめ今年の12月に終了する予定だ。

果たして以前と変わらない姿でいるのかとても関心がある。