札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

小樽市の建築探訪④ ※1軒再訪しました

2024-05-02 18:53:22 | 小樽市

 

 

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「北海道大学共同利用施設忍路臨海実験所 「再訪」 小樽市の建築探訪NO122

建築年 大正13(1924)年

 

昨年2023年の12月に再訪しました(前回は2020年10月)

ここは小樽市でも余市町に近い忍路の街
港は湾になっており漁港がある。

前回もハード系パンで有名な「エグヴィグ」とセットで訪問した。

忍路港の左端に建物がある

門からは研究施設でもあり一般人は立入禁止だ
遠方からの撮影になったが、どうもデジカメのズームが調子悪い
画像が粗くなり見るに堪えなくなって、長く世話になった相棒をあきらめた撮影になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから過去掲載

 

13日のお盆に小樽に行って来ました。

お墓参りが主目的なので、お寺とその近辺と

あとネットなどの情報で状況が変わった建物を中心に見てきた。

 

まずは

「龍徳寺」

こちらは菩提寺なのです

古くからあるお寺で明治9年の建築である本堂は小樽市の歴史的建造物に指定されています。

また中には「日本一の大木魚」があり、外には小樽市指定第一号の「保存樹木」である「夫婦銀杏」がそびえている。

 

 

 

 

 

 

 


2023年8月撮影

 



次に住之江町へ

ここは住吉神社の隣の一角で北は国道五号線に面している
ひと廻りに10分あれば足りるぐらいの狭い地域に古くからの建物が多く残っている。

 

まずは「カトリック住之江教会 旧佐々木静二氏邸」

明治30年建築の地区の代表的な建物
初訪問は中を見せていただき撮影をさせていただいた。

特に変わったところは無かったと思うが
この地区へ来たら撮影をしないとね。

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 


2020年10月撮影

 

 

 

この地区は国道五号線から坂上に駆け上るように延びている
したがって上から下の建物を見下ろすような場所もある。

この蔵は隣接した建物がなくポツンとしていた。

「佐野邸蔵」

後年に母屋が別所になってしまった
明治44年の建築である。

いくつか施主が変わっており
2代目の施主がニシン漁場の親方であり余市に鰊御殿も構えていた
その後も施主は変わったが蔵の中には
その当時の漁網などが現存しているようだ。


 


2023年8月撮影

 


より住吉神社よりに独特のファサードと、横から見ると驚くほど「薄い」洋館で有名な

「丸ヨ石橋家別邸洋館」

大正期に建てられたもの。

こちらも再訪だが、玄関に新しい木材が打ち付けられていた
ということで誰かが管理しているようだ。

丸ヨ石橋商店は明治期の小樽では有名な会社で主に醤油醸造が大当たりした。
その後、石橋氏は故郷の彦根に帰郷した。

この建物の後ろに本邸があったが解体され別邸だけが残ったとのこと。

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 


2020年9月撮影

 

 

次に玄関からも、裏側からも見事な和風建築の古い建物が目に入る

「旧佐藤銀平氏邸」

大正初期の建築である。

重厚な石段を上がり切ったところに玄関があり、北海道では珍しい瓦屋根である
しっかりと立入禁止の札があった。

裏側は高い位置から見ることになるが、地区的にも大きな屋敷であるので
高さの違いは感じない。

何とか保存を期待したいが……

 

 

 

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 


2022年2月撮影



「旧佐藤銀平氏邸」のように正面に盛り土で高くし、
中々全容が見えなかった洋館があった。

やはり高い所に構えた住宅で特に「古い洋館」は趣があった
その洋館がすっかり解体されていた。

とても残念だが自然に朽ちてしまうならきれいに解体したほうがいいだろう。

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 

 

 


2022年2月撮影

 

 

「小樽住ノ江火の見櫓」

前回と違うのは櫓の案内表示が取り付けてあった
それによると元々は昭和2年の建造物で、その後昭和61年に現在の場所に移築された。

令和4年に「小樽住ノ江火の見櫓をまもる会」が結成され
管理・保存・活用の取り組みを進めている。

 

 

 

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 

 


2020年10月撮影


 

 

この地区は高台にあるので入船町を挟んで花園町が見える
前回もここから「旧青木乙松氏宅はなれ」を見て現地まで行ったものだ。

この住宅は大正5年ごろの建築で、建築主は現在もはなれのすぐ下に住まれている。

はなれは病気療養用に建てられたとのこと。
その後、小樽市に寄贈され活用をNPO法人に任された。

内見会に出席し素敵な内部を拝見させていただいた(内部のSNS発信は禁止)

外見では変わったところは見られないが、借主が決まったのかも知れない。


 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 

 

 

 


2020年10月、2022年2月撮影

 

 

 

ここで花園町に移動する。

小樽市一番の情報発信である「小梅太郎の小樽日記」ブログ

にて掲載された建物を見に行く。

「旧上坂紙店」

昭和6~7年ごろの竣工だそうです。

実際はそれほど大きな建物ではないが、どっしりとしており
堂々としたファサードを持つ建物であった。

奥の蔵だけが残されたが再活用の可能性があればいいなと思う。

 

 

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 

 

 

 


2020年11月撮影

 

 

 

「旧上坂紙店」から数軒の並びにある、この建物は初撮影。

現在は「cafe chobicha」が営業しており分厚いホットケーキが有名だ。

この建物は昭和41年の竣工で「花園郵便局」であったが
その後、郵便局が移転し長い間空き家だったところ平成26年に「cafe chobicha」がリニューアルオープンした。

建物を気に入ったご夫妻が自らリフォームしたと前記の「小梅太郎の小樽日記」ブログ
さんに書いてあった。

我が家はまだ利用が無いが娘夫婦は数年前に利用している
遅れをとってしまったので早めに行ってみよう。


 

 

 


2023年8月撮影

 

 

 

次は、「cafe chobicha」
から徒歩圏内にあるテレビでも紹介された売家の状況を見てきた。

「旧原寛治宅兼事務所」 昭和4年の竣工

パチンコの「イーグルオー小樽店」の裏小路にある洋館だ
2棟が接続されたような住宅でどちらも趣きがある。

テレビで見たときは思ったより和室が多かった記憶がある
ただ外観は素敵な門構えと窓のデザインがとても印象的だ。

かなり古い建物なのでリフォームは必須かと思うし
何より目の前のパチンコ店の圧がすごい。

やはりまだ売家のままだった
ただこのままではお役目ごめんになる可能性が強いと思う。

 

 

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 

 

 


2020年11月撮影

 

 

前記の洋館前の細い小路を進むと突き当りに古い店舗がある
こちらも売店舗、貸店舗である。

古い資料では「花園貿食」その前は「たこ好」とあり飲食店として長く営業を継続していたのだろう。

こちらも昭和4年の建築である。

同じく買い手は現れていなかった。

 

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 

 


2022年2月撮影

 

 

 

小樽公園から水天宮までの道を公園通りと呼ぶが
前記の元料理店を公園通りに出ると同じ形の古い建物がある

これは、左が蕎麦の「信州屋支店」であり開業は昭和53年のようだ
だが建物自体はもう少し古いような気がする。
右は酒屋の「九年母」

公園通りに面した方は3本の円柱が印象的だ。

 



2023年8月撮影

 

前回撮影したもの


2020年8月撮影

 

 

公園通りをまっすぐ行くと左にローソンがあり「花銀通り」がある
この通りは緩やかな坂道にあり両側は以前の小樽では有数の商店街だった。
(花園銀座商店街)

現在は車道は中心部からの一方通行路とし、スピードが出ないように
湾曲させた道になっている。

古くからのお店が段々と少なくなっている中で 小樽の洋菓子と言えば「館」(現:館ブランシェ)が現存している。

同じ通りの「コロンビア」と同様に中はレトロ感満載だった。
喫茶へは今回初めて利用した。

昭和11年の創業である ファサードは大人しいが喫茶は素敵だ。

 

 

 

 

 

 


2023年8月撮影

 

 

 

場所を富岡町へ移します

富岡町には「小樽の蔵」でまだ未撮影があったので行ってみた

「H氏邸蔵」

なぜか撮影のタイミングが合わずいつも撮り逃がしていた。

大正15年の建築で正面軒下が左右ともカーブを描いているのが珍しく
印象的でもあります。

 

 


2023年8月撮影

 

 

この蔵のある一角は北海道建築設計の父と言われる田上義也氏の第一号設計作品の住宅が健在です 今回も綺麗に住まわれているのを確認できました。

そのほかにも昔のお屋敷風な住宅が多く健在しているので
古い建物が好きなひとにはうってつけの地域ですね。

 

解体された情報が2軒あり。

まず1軒目は「カトリック小樽教会富岡聖堂 司祭館」

聖堂は塗装など新しくなったが、裏に繋がっていた司祭館が解体された
司祭館は昭和4年ころの建築。
その後は更地で駐車場となっている。

その後に新築があるかは不明だが、日曜日の訪問では確かにミサの列席者の車が正面ではいっぱいだった
なのでそのために更地にしたのかも?


 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 

 


2020年11月撮影

 

 

上記のカトリック教会の隣に「小樽藤幼稚園」がある
その道のどんづまりに和洋折衷の住宅があった。

昭和11年建築の住宅で「旧橋本氏邸・蔵」であった

写真に撮ったのはまだ「売家」の看板があったとき。
その後に売れて解体し更地にしたのだろう。

住宅の裏手にあった蔵も個人住宅にしては大きなものだったが
全部なくなってしまった。

 

 

 

 


2023年8月撮影

 

前回撮影したもの

 

 

 


2020年11月、12月、2021年4月撮影

 

以上で今回の探訪は終了です。