㉔「旧永山武四郎邸」
所在地 中央区北2条東6丁目
建築年 明治10(1877)年
指定等 北海道指定有形文化財
開館時 9:00~22:00
休館日 毎月第2水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入館料 無料
旧永山武四郎邸は、明治10年代前半、屯田事務局長時代の永山武四郎が私邸として建築しました。その後1911(明治44)年、三菱合資会社が永山邸の土地・建物を買収、1937(昭和12)年頃に三菱鉱業寮部分を増築しました。旧永山武四郎邸と旧三菱鉱業寮は、明治前半期・昭和期の時代様式をそれぞれよく表しており、それらが共存している点でも建築的価値が高い建物です。二つの時代の建物が共存する空間で歴史の物語を体感してください。 <HPより>
前回のサッポロファクトリーの東隣に隣接しています。
周囲は建物だけではなく木々緑の多い公園となっており多くの市民が憩いの場として利用していますね
HPの説明にある通り、2棟は必然的に隣に共存しています。
住宅の玄関からは入れません
入口は隣の三菱鉱業寮から入ります。
つまり2棟は繋がっているんですね
三菱さんが永山邸を購入後に寮を立てるとき、永山邸の台所や風呂を解体して接続したとのこと。
中に入る前に一回りしました。
それでは邸内を
まずは和室です
縁側から見る庭園が和みますね
トイレも細工作りがあっていいですね
応接室は洋室になります。
天井のメダリオンはモミジ模様
永山さんは屯田兵事務局長からやがて第二代北海道庁長官を務めたほど北海道に貢献があった馴染みのある方ですね
その亡骸は遺言により札幌に埋葬され、今も里塚霊園に葬られています。
また旭川にある永山という地名は明治天皇が永山武四郎からつけた名前だそうです。
鹿児島出身で北海道から西南戦争に従軍されたとのことですが、郷土の英雄 西郷隆盛と戦った心情はいかほどか
改めて深堀してみたくなりました。
玄関を中側から
「旧三菱鉱業セメント寮」
所在地 中央区北2条東6丁目
建築年 昭和12(1937)年
指定等
開館時 9:00~22:00 *ナガヤマレスト11:00-22:00
休館日 毎月第2水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始 *ナガヤマレスト毎月第2水曜日休館日は定休日
入館料 無料(カフェは有料)
和の旧永山邸、洋の三菱鉱業寮と対比が面白いです
主に札幌への社員出張時に利用されたようですね
現在は1階に洋食・カフェのナガヤマレストがあり、多くのお客さんで賑わっています
こちらもぐるっと廻ってみたけど、どこも綺麗でしたよ
ではこちらも拝見
ナガヤマレストは残念ながら満席のため覗いただけです
昔はこんな電話室ってあったんですね
1階はナガヤマレストと永山邸への通路が中心で2階へ行きます。
階段がまたいいねぇ
こじんまりしているけど素敵なホール
丸窓は大きな個性
和室はレンタル出来るんですよ
天井裏へ?
寮の名残でしょう
トイレが、なんかかわいい
これノブの位置をわざと変えているんでしょうね
建物ほか一体を会社から譲り受けた北海道は、その後2年をかけ、庭園やその周辺地域の整備、並びに邸宅そのものの修復・修繕工事が行われ、記念公園が設立された。
以来、建物と公園双方の管理・保存が行われ、現在に至るということです。
今回は車をサッポロファクトリーの駐車場に入れて見学し、買い物をし帰宅しました。
他にも次回に記す教会など見どころが多い中央区東地区です
次回こそナガヤマレストで洋食や甘い物でも食べたいね
2020年 9月撮影
㉕「札幌カトリック司教座教会堂聖堂」 現カトリック北1条教会聖堂
所在地 中央区北1東6丁目
建築年 大正5(1916)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選 札幌景観資産
開館時 教会行事がなければ見学可
*許可を得てから観覧してください。
休館日
入館料 無料
車の場合は永山武四郎邸と同じファクトリー駐車場か、
私は教会隣のスーパーに駐車し見学後に買い物をして帰宅しました。
「札幌の建築探訪」㉕は教会聖堂と司祭館、それと本の発行当時には「司教館」昭和12年建築 も加えられていましたが2018年2月に札幌カトリックセンターとして新築されました。
聖堂に人が居ればいいのだけど、センターには人がいるのでそちらで見学の許可を取るのがいいですね
*写真右隣りが新しいセンターです。
特に教会のような塔があると青空が似合う気がします
それでは失礼します
私の場合ですが、教会、寺院、神社では入退場時に一礼をしています。
中はこのような感じですね
やはりステンドグラスがいいですね
あまり教会内は見たことがないけど他と大きく変わっているところはないと思います。
ピンク色のかわいい教会は横から見てもかわいい
こんなところもありました
隣接した幼稚園も今はオシャレな幼稚園ですが以前は教会と同じような感じだったようですよ
普通に外からも綺麗に見えます
「同司祭館」
所在地 中央区北1東6丁目
建築年 昭和12(1937)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選 札幌景観資産
*内部の見学は出来ません
聖堂の西隣にあります。
ちなみにセンターは聖堂を挟んで東側
幼稚園は裏側の北側に隣接しています。
こちらは残念ながら内部の見学は出来ません
わずか10年前なら4つの施設を見ることが出来ただけに私的には残念でした
ピンクの教会はホーチミンのどピンク教会を思い出しましたねぇ
北1条通りという札幌の一級国道から望める教会はいいものです
中央区東にこんな素敵な空間があることを改めて知った嬉しさがありますよ
2020年 9月撮影
㉖「T氏邸」
所在地
建築年 明治44(1911)年
指定等
開館時 個人宅のためありません
休館日 個人宅のためありません
入館料 個人宅のためありません
*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。
「札幌の建築探訪」には、個人宅も数軒載っていますがもちろん施主に了解を得てのことでしょう。
それだけ貴重な建築物ということでもありますね
T氏邸は平屋の和風建築と2階建ての洋館というよく見るタイプではありますが
手入れが素晴らしい
また奥には蔵もあります 玄関は西向きですが蔵は一角の南側から望めます
素敵なお宅ですね 雪が降ってからも行って見ました
2020年9月、12月撮影
㉗「北海道神宮頓宮」 旧札幌神社拝殿
所在地 中央区南2条東3丁目
建築年 明治43(1910)年
指定等
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無料
「頓宮」とは「仮の宮」を意味し「北海道神宮」の境外末社というそうです
北海道神宮より気軽に参拝できそうですね~
でも一歩敷地内に入るとやはり気が引き締まります
上部しか写っていませんがこちらの灯篭は北海道最古のものだそうです
また狛犬は札幌最古のものです
家が近くだったら早朝散歩のコースに入れたいですね
2020年9月撮影
㉘「喫茶GOOD HOUR」 旧金岩商店・蔵
(名称他は発刊当時の「札幌の建築探訪」に合わせます)
所在地 中央区南4条東3丁目
建築年 明治期
指定等
開館時 テナントに順ずる
休館日 テナントに順ずる
入館料 飲食店のため有料
現在は「リトルジュースバー」がテナント営業しています
こうして見ると違和感ないですね
建物に合わせたファサード創りかと思います
元々は金岩商店の衣装蔵
教会として利用していた時期もあったようです♰
札幌軟石を使用した蔵ですね
屋号が印象的
2階には金岩商店のゆかりの品が飾られているそうです!
これは見に行かなくちゃ
2020年9月撮影
*写真は「豊水小学校大典記念文庫」
㉙「天野家宅・蔵」
所在地 中央区南7条西1丁目
建築年 大正末期
指定等
*現存していません
現地に行って来ましたが、それらしき門と塀と空き地があるだけでおそらく
建物は取り壊したと推測します。中に菜園がありました
㉚「豊水小学校大典記念文庫」
所在地 中央区南8条西2丁目
建築年 大正5(1916)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 無し
休館日 無し
入館料 建物内部は見学出来ません
この建物は[豊水小学校]の敷地内にあります。(敷地外からも見ることが出来ます)
豊水小学校は平成15年に廃校となった学校です。建物は札幌市公文書館・豊水まちづくりセンターとして再利用されています。
私も以前にセンターに用があり訪れたことがありました
この写真右奥に駐車場があります
その駐車場の目の前に大典記念文庫が建っています。
再び活用されているようで、建物としても利用されるのは嬉しいんじゃないかな
大正当時は学校図書館も珍しく、このように特別に建築したようですね
ちなみに「大典」は大正天皇の即位に因んで名付けたそうです。
旧豊水小学校の建物が残っていることに意味があると思います
なんらかの形で校舎もずっと残してほしいですね。
㉛「成田山札幌別院新栄寺」
所在地 中央区南7条西3丁目
建築年 昭和9(1934)年
指定等
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
「札幌の建築探訪」にはいくつかの寺院、神社、教会が載っています。
やはり古く歴史のある建物ということになるとそうなるでしょう。
いわゆるススキノ地区には寺院、神社が多いと感じますね
こちらは大師堂
こちらが大本堂です。
実に堂々とした美しい建物ですね
大本山の新勝寺は行ったことはないけど凄いんだろうなぁ
本堂は昭和39年に一度火事で焼失したそうなんですよ
宗派は「真言宗」です。
ご自由にご参拝下さいとのことです。
ススキノの一角なので酔っぱらって行くのは止めましょう
㉜「玉宝禅寺本堂/豊川稲荷」
所在地 中央区南7条西4丁目
建築年 大正3(1914)年
指定等
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
成田山新栄寺よりさらにススキノの真ん中に近づきます
豊川稲荷は愛知県にある豊川稲荷(曹洞宗)の別院なのです。
稲荷神は商売繁盛を司ります
ススキノにはぴったりだったんですね
この写真で見ると階段の両サイド 右が玉宝禅寺、左に豊川稲荷の事務所があるように見えますね
でも別院は玉宝禅寺の別称だそうですよ
廻りはホテルやテナントビルが乱立しています
私は以前にススキノのすぐ近くに住んでいたので、こちらは場所柄か水子供養のイメージが強いです
境内には「薄野娼妓並水子哀悼碑」や「三岸幸太郎生誕地」の記しもありますね
歴史的建物の見学プラス商売繁盛・事業繁栄の祈願をされてはいかがでしょう
㉝「きょうど料理杉ノ目」 旧加藤栄次郎家・蔵
所在地 中央区南5条西5丁目
建築年 大正7(1918)年
指定等
開館時 店舗時間による
休館日 店舗時間による
入館料 飲食店のため有料
ススキノに数店ある歴史を感じるお店です
蔵が大正7年、店舗は昭和38年に建てられたもの
創業者の杉目さんは小樽で有名だった「キャバレー現代」のオーナーさんでした。
基本的な会席コースは8,800円(サービス料別)なので気軽にちょっと一杯!
のお店ではないかな
札幌軟石の蔵がまたいいですね 元々は質屋さんの蔵として建造されました
石蔵に白色が映え、少し抑えたピンクがススキノらしくていいかも
㉞「E氏邸・蔵・堀」
所在地
建築年 大正8(1919)年
指定等
開館時 個人宅のため無し
休館日 個人宅のため無し
入館料 個人宅のため無し
*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。
都会にある木々で鬱蒼とした豪邸
部外者は中を知りえることはありません。
「札幌の建築探訪」では、その蔵と堀も評価をしています。
石垣の堀は背丈以上あり堅固です
正門は南向きで通用門は北向きにあります。
北西角には蔵があります
これは敷地外からも良く見えますね
場所柄、存在は知っていても特に気を留めることもないかと思います
しかし改めてみると大正年間からこのような豪邸を維持するということは素晴らしい
いつか中の見学会があれば参加したい!
㉟「茶房あさの」 旧浅野次郎衛門宅
所在地 中央区南5条西8丁目
建築年 大正2(1913)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
*現存していません
個人邸宅を改造した喫茶店のため日本庭園などが望めたお店のようでした。
2004年に閉店し2010年に取り壊しになりました。
2010年8月のストリートビューには映っていましたのでこの後に解体したようですね
現在(2020年9月)では駐車場でした。
*ストリートビューにて
㊱「札幌祖霊神社」
所在地 中央区南5西8
建築年 明治45(1912)年
指定等
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
こちらも札幌に居ながら初めて訪問した神社です。
場所はこの前の「茶房あさの」さんの北隣にあたります
面積はそんなに広くありません ススキノの外れにあたります。
正面の拝殿は平成13年に全面改修されました。
拝殿左側の石蔵は昭和11年に札幌軟石で建造されています。
拝殿まで行くと石蔵にかつては建造物が接続されていた跡が見えるそうです
今回は中に入らなかったので次回はきちんと参拝してから撮影したいと思います
すべて2020年8月撮影
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