地域猫活動現場では、高齢になってきた猫もいます。
それに伴い、地域猫が病気になった時、どこまでの治療が出来るのか?費用はどうするか?などの課題が出てきたため、昨年より、猫の医療費について、時々、話し合いをしてもらっています。
野良猫は、検便などしません。 血液検査もしません。
目でみて、様子を観察してもらっています。 住民ボランティアの中には、猫を飼った事がない・・・という人もいますし、猫を飼っていても病院知らず・・なんて人もいますので、症状を聞き、写真を撮ってもらい、私が病院に行って薬を貰ってきます。時には、手持ちの薬で間に合うこともあります。
地域猫メリーちゃんは、冬はゴージャスな長毛黒猫となります。
一度は胸元が剥げましたが、かゆそうでもなく、一応、駆虫薬をつけましたら治りました。
今回は、目の調子も悪く、剥げたところも、かゆそうで、その上、毛づくろいもしてない様子が気になりました。
そこで、ボランティアに頼み、剥げた部分に近い毛を、毛根がついた状態でとってもらう事にしました。
ボランティアは2人で組んで、毛を取ってくださいました。
診察結果は、シラミ・・との事で、慌てました。
栄養状態が悪いようで、やはり、具合が悪いために、毛づくろいも出来なかったようです。
そこで・・・メリーちゃんだけ、特別に栄養食を与える事にしました。
我が家では、状態の良くない子に機能性ミルクを与え、免疫力をあげるようにする事がありますので、それもやってみる事になりました。
それから、2週間経ち、昨日、様子を聞いたら、少し毛づくろいをするようになりました・・との事。剥げた部分もかゆそうでなくなり、毛づやが戻ってきたようです。
飼い主のいない野良猫ですが、地域猫となっているので、皆で協力して見守って下さっています。そして、町会から費用が出ているのですが、毎月の会議、会計報告・・・きちんとした活動で、団地内も綺麗になり、繁殖期にもかかわらず、大騒ぎの声もなくなり、感謝される事のほうが多いようです。すべては、住民ボランティアの日々の活動の成果です。
猫達は、そのおかげで、野良猫でありながら、医療を受けることが出来ます。