ハイジが脱走して1か月になります。 民家が10何軒が集まった所でも度々目撃されるようになりました。 ある程度、居場所の特定が出来た事もあり、今日は正念場と思って、気合いを入れて、朝の暗いうちから出かけました。
目撃された民家の庭に捕獲器を2器仕掛けて、陽が当たるのを待ったけど、今朝はどんより・・
団地の中の捜索から始めたところ、ハイジ発見!
ハイジ!と声をかけたら、振り向いて見つめていましたが、
お尻を振って竹藪の中へと消えました。
ここから民家はすぐなんだけど、ず~と先までフェンスがあり、500m位は歩かないと行けません。
ここが居場所と特定した場所に行くと、藪の中にハイジが・・・
近づくと落ち葉を踏む足音で逃げてしまうので、民家に移動し、ブロック塀の上から、ハイジと呼んでみたら、ゴソゴソと近づいて、顔を見せてくれましたが、その内、寝てしまいました。
具合が悪くて眠いのか、一晩中動いて眠いのか? なんだか寝かしてやりたい気分になり、そっとして捕獲器を取りに行きました。
その間にハイジは消え、探すとブロックに立てかけてあった籠と梯子の下で寝ていました。
5m位までは近づく事が出来たけど、それ以上は立ち上がります。
その内、駆け付けてくれたボランティアさんと合流し、試行錯誤いろいろ試したけど、やはり捕獲器のご飯には目もくれません。 追い込みをしていたら、やはり元の場所に戻ってきて、とても素人にはわからないような場所に、枯草と同化していました。 トイレ休憩などして様子をみていたら、爆睡していましたので、網で捕獲するチャンスですが、近づくと覚醒します。
緊張の時間が止まったようになり・・・網で捕まえる事が出来ました。
夢中でブロック塀やフェンスを乗り越え、布を被せて落ち着かせ、抱っこした重さは子猫のようでした。 ふさふさだからわからなかったけど、体重が、酷く落ちているようで、涙が出そうになりました。
飼い主さんに、このまま、網と布を被せた状態でキャリーにいれ、すぐ病院に行くようにお願いして、ハイジは病院へと向かいました。
ハイジ確保は15時。6時から9時間に及ぶ捕獲となり、歩いた距離は12000歩、乗り越えたフェンスは5-6回。 夢中だったので、年齢を忘れての作業でした。 帰ってから、どっと疲れましたが・・・
大泣きの飼い主さんに連れられて、病院に行ったハイジは、肝臓の数値が悪くなっていました。 猫は数日自力でご飯を食べないと脂肪肝になり、やがて肝硬変になると言われており、一番心配していました。 急性ですから、ご飯を食べるだけで治るのか? まだわかりません。 3・5キロの体重は2・2キロになっていたそうです。 脱走の悲劇は、保護した後も続く事があります。 飼い主にも、猫にもつらいことです。 今日の所は家に戻り、ご飯をパクパク食べたそうです。 が、1か月も外に出た猫は、すんなりと元の生活に戻れません。 心と体のリハビリをしっかりとするようにお願いしました。
見ず知らずの猫の為に、昼夜を問わず、捜索に来てくれたボランティアさんに・・・特に頻繁に来て下さり、今日もハイジ捕獲に尽力してくださったボランティアさんに、とても感謝しています。
飼い主さんはもっと感謝していると思います。
有難うございました。