ゆうちゃんは、子猫の時にカラスに襲われていたところを保護した人がいて、そのお家にいましたが、家族がアレルギーとのことで、譲渡会宛に保護依頼が来ました。 居場所がなくなる・・・という事なので、我が家に引き取りました。
顔は美男子とは言えないし、エイズ陽性でしたので、譲渡に結びつかず、そのまま我が家で5年過ごしていました。 性格の良い子で、人は好きだけど程よい距離を保ち、いつも穏やかに過ごしていました。 同じくエイズ陽性の銀ちゃんとは同室で仲良しでした。 ほぼ同じ年齢で、5年間一緒でしたからねえ。
横になったりして寛ぐと、そっと側に寄って来て、気がつくと頭に顔を乗せていたり、お腹に頭を乗せていたり、ベタベタしているんだけど、ちょっと失礼します・・・って感じで来るので、仕方ないなあ~と許してしまうんです。
今年に入り痩せ気味でしたが、ご飯は食べ元気でした。 元気なのに体重が減るのはおかしいので、病院へ行き検査したら、腸のリンパ腫という事がわかりました。 詳しい検査に出したところ、ハイグレードのリンパ腫という事で、治療は延命治療になるとわかりました。 抗がん剤を飲んでも、手術をしても、ゆうちゃんにはつらい時間が出来てしまいます。 人が好きでくっついていたい子なので、好きなように過ごし、自然に逝くことを選択しました。
亡くなる前日まで、自分でトイレに行き、気がつくと私の枕に顔を乗せて、いつもの大好きなスタイルで過ごせました。 亡くなった日は、トイレに行けず、ちょっと歩くとおしっこが出てしまうし、隠れる場所を探している感じがしたので、ケージを作ってベッドとトイレを置いたら、自分でおしっこに行け、ベッドに寝て・・・そのままの姿で明け方の4時頃、静かに逝きました。 まだ6歳でした。 ゆうちゃんと仲良しだった銀ちゃんが、急にベタベタして来ました。 多分、くっつける相手を求めているんじゃないかなあ。 寂しいねえ。