１５歳

かりなを飼う前に「コロナ」と言う名前の犬を飼っていた。

まだ仔犬だった頃のコロナ

コロナの前には、代々オス犬を飼っていて、メス犬を飼うのは初めてだった。
コロナはおとなしく、お散歩中、猫や他の犬に出逢っても動じない。
外犬だったのだけど、良く番をし、お隣は車上狙いにあったのに、コロナのおかげで私の車は大丈夫だった。
現在、この部屋の暖かいファンヒーターの前でダラダラと眠り、宅配便が来ても、家人が玄関に向かったところで気づき、吠える…執拗に、吠える…受け取って戻って来ても、吠え続けるバカ犬とは大違いの、賢い犬だった。
フリスビーが大好きで、キャッチした後は、また遊んでと咥えて持ってくる。
かりなはと言えば、フリスビーを投げてもスルー。ボールを投げると追っかけはするものも、その場でボールを破壊するまで、噛み続け、取ろうとするものなら、キバを見せて唸る。
メス犬は、おとなしく、飼い主に従順で、飼いやすい。コロナはその通りの犬だった。
だから次はメス犬と決めて、かりなにしたのだが、著しく個人差(賢さ)があった。
一番、ムカつくのは、世界一可愛い猫のここみを私の部屋から追い出した事。
「この部屋は、かりなの部屋」
とでも思っているのか。
元々、世界一可愛い猫のここみは、ベッドの上で、日向ぼっこがお気に入りだったのに…


コロナは、１５歳で死んだのだけど、ヨボヨボになっても、お散歩には行きたがった。うんちは外でしたかったのだろう。
それこそ、一歩進んで二歩下がる。じゃないけど、三歩歩いたら立ち止まりと言う様に、ゆっくりペースのお散歩だった。
そのお散歩を見ていた人に、「何才？」と尋ねられ、「１５歳です」と答えると…
「うちの犬は１５歳で死んだよ」
と、その様な不吉な事を、色んな人に度々言われた(重複あり？)
その通りになったのだけど…
かりなも早７歳。
おバカで出っ歯で食い意地だけの犬だけど、コロナと同じ様に、人生、いや、犬生を全うさせたい。

無防備に眠る、なんかムカつくかりなさん