新型コロナウィルス感染の 新たな感染形態が明らかになってきた。
死亡後に確認された症例が増えているのだ。
中でも、勤務中に突然倒れ、死亡が確認された後で新型コロナ感染と判明した60代男性、勤務前の点呼で、健康状況に問題は無かったという。
路上や自宅などで容体が急変して死亡し警視庁が変死として扱った事案で、死後に、新型コロナウイルスへの感染が判明するケースも、相次いでいる。
捜査関係者によりますと、今月9日、都内の60代の男性が路上で倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。男性は、駆けつけた救急隊員に「胸が苦しい」と話していたため、死亡後にPCR検査をしたところ、感染が確認されたということです。
また、自宅で療養中に死亡し、その後に感染が確認されるケースなどもあり、警視庁が扱った変死事案のうち、こうした例は20日までの1カ月で少なくとも6件あったということです。
いずれも容体が急変したとみられ、中には保健所への相談がされなかったり、医療機関で十分な治療を受けられなかったりしたケースもあるということです。
状況から判断すると、多くの場合、肺炎での死亡ではなく、急性心臓死と呼ばれる 心筋梗塞や致死性不整脈による死亡なのではないかと推察される。
一方で、国によって、地方によっての死亡率の極端な偏りについて、医療崩壊のせいだけではなく、ウィルスの致死性自体が比嘉うのではないかという意見も見られる
欧州や米ニューヨークでは深刻な被害が広がっているのに対し、日本や米国の他の州で被害が比較的拡大していないのは突然変異による感染力や毒性の差が深くかかわっているのかもしれない
中国・浙江大学の研究チームは査読前の論文で、浙江省杭州市で1月22日~2月24日に無作為に選ばれた患者11人から取り出した新型コロナウイルスをサル由来のベロ細胞に感染させ、分析した結果を報告。
それによると、33を超える突然変異を確認。そのうち19は全く新しいものであった。感染時の宿主細胞への結合に不可欠なスパイク糖タンパク質で6つの異なる突然変異が起きていた。
ベロ細胞内のウイルス量は最大で270倍も異なり、ウイルス量の多い細胞はすぐに死んだ。突然変異により病原性が大きく変化し、強毒性の種が生まれることが実験で初めて確認できた。
論文によると、新型コロナウイルスの基本再生産数(患者1人から感染する人数)は1.4~6.5で平均値は3.3。数時間はエアロゾル感染し、付着した表面で最大7時間生存可能。無症状病原体保有者からも感染するので感染を防ぐのは非常に困難。
そのうえ、これだけ突然変異を繰り返し、病原性まで変えるとなるとどの新型コロナウイルスにも通用するワクチンや治療法を開発するのは至難の業だ。
地域によって流行する新型コロナウイルスの種が異なることが英ケンブリッジ大学のチームやアイスランドの患者を対象にした研究ですでに報告され、地域によって被害に大きな差があるのはウイルスの突然変異が原因ではないかという見方が強まっていた。
しかし「実験で確認されたのは初めて」(香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト)。
新型コロナウイルスはRNAウイルスです。 RNA ウイルスは突然変異により絶え間なくゲノム情報を変化させる。
中国バイオ情報国家センターによると、世界中で1万種以上の塩基配列が決定され、このうち4300種が突然変異種(サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙)。
ワシントン州など米国の一部で見つかった種の毒性はマイルドなのに対し、浙江省の患者からも欧州のほとんどの患者にみられる最も致死性の高い突然変異種が見つかった。
ニューヨークの種は欧州から持ち込まれ、同じように高い致死性を示している。今後、新型コロナウイルスがどのように突然変異を繰り返し、どの地域でどんな種が流行するのか予想もできない。
われわれは楽観シナリオではなく、悪夢のシナリオに基づいて非常事態に対処する計画を立てるべきだ。
流行を制御する都市封鎖や社会的距離の公衆衛生的介入の程度と経済は完全にトレードオフの関係にある。公衆衛生的介入を強化すれば感染を制御できるが、経済的損失と社会的コストは増大する。
英政府に感染症数理モデルを提供している英インペリアル・カレッジ・ロンドンのニール・ファーガソン教授は何度も次のような都市封鎖からの出口戦略に言及している。
「都市封鎖をいつまでも続けるわけにはいかない。検査の地域ローラー作戦で感染者をあぶり出し、ある程度の社会的距離を保ちながら経済を再開する道を模索しなければならない」と。
マット・ハンコック英保健相は4月末までに1日10万件の検査能力を獲得することを目指している。日本の目標は1日2万件。PCR検査の実施人数は4月20日で3909件、累計でも11万6725件にとどまっている。ニューヨーク州では、一週間に9万件以上実施したというのに!!!
新型コロナウィルス感染症、何とも扱いにくい病気ですねぇ。PCR検査を増やすことにメリットはありますが、医療者のマンパワーが急に増やせるわけではないです。医者を増やそうとすれば10年計画が必要です。
現在ある医療資源を、効率よく生かすことしか解決方法はありません。医療者を余裕なく働かせたら、労働意欲をなくしたり、感染に倒れたり、過労で倒れたりしてかえってマイナスになると思います。短期なら、休みなく働くことも可能でしょうが・・・今回の戦いは、間違いなく長期戦です。人類全体が力を合わせて頭を振り絞って対応する必要があります。
怖いかもしれませんが、戦いの前線にいて感染の可能性が高いであろう医療者、関係者に対する差別をやめてください。医療関係者の子供を預かってくれなければ、戦いの場に出ていくこともできないのです。
私自身、いつ引退しようかと思っておりましたが・・・・ネット上で知り合いになった方の心温まる支援の言葉に心動かされました。 それで、引退など考えず、この騒ぎが収まるか、自分が倒れるか、どちらかの事態に至るまで仕事を続けようと決意しました。
難敵の長期戦に・・・・協力・協調してください。お願いします。温かい支援は、医療者の心を動かします!!!!