さて、長らく続いたオーストラリアで妊娠出産日記もこれで終わりです。
ここで、今回体験した妊娠出産に関しての医療システムの違いについて書いておこうと思います。
州によって違いがあるかもしれませんが、お産の際の病院の費用はすべて無料になります。時間外や緊急・無痛分娩・心音モニターなどの費用もかかりませんでした。
また、妊娠時の定期健診もお産する病院へ行き、特に医師・助産師などを選ばない場合は、検診料は全て無料です。更には通訳を入れる場合も無料だそうです。
これは公立病院のケースですが、これと違って私立病院を選んだ場合は、同じくお産する病院で、専門の医師が妊娠初期から分娩まで、その後は個室で5日間前後入院が出来るそうです。どちらかというと日本はこのシステムに近く、費用はその分必要になります。
ジュリアスを日本で産んだ時は、その後の入院期間がとても充実していました。部屋も広々、もちろん個別のバス・トイレ、アロママッサージやお腹の引き締め低周波、産後のビデオ講習、なにより食事、レストラン並みのカロリーも考慮された日替わりの豪華メニュー。最後の夕食はなんと赤ワインまで出てきて、同じ日に産んだ人達と乾杯なんかして、ホッとしたものです。
分娩後は母体の疲労を考えて、夜、身体がキツイ場合は新生児室で預かってくれました。これも大分助かりましたね。
今回私の場合はGP(一般医)で妊娠したとわかった後、お産の病院を選び、家から車で10分程の公立病院でした。
そこの病院の紹介で妊娠定期健診は、近所のクリニックで、専門の産婦人科医師がはじめから分娩まで担当してくれるシステムにしました。その場合は一貫して同じ医師ということもあり経過も把握してくれていて安心な分、費用はその都度メディケアの範囲内で必要でした。
実際にお産をする病院へは、病院ツアーやリフレッシャーコース・母乳コースへ通っていたので、陣痛が起こった際、病院までの道程や様子などは把握できました。
残念だったのが、事前に申し込んでおいた臍帯血提供のシステム。これは白血病や血液の病気を患っている方々・もちろん自分の子供にも役立ちます。
臍帯を切った後に冷凍保存するのですが、陣痛の時に担当者が来て、この後採血をしますね。と色々準備をしていたにも関わらず分娩が思ったより長引いたこともあり、後で聞いたらその担当者、時間で帰ってしまったそうです。1週間後に家に電話があり、どうやら今まで休暇をとっていたそうで、色々言い訳をしていましたが、本当にもうありえない!大分慣れましたが、お国柄?とは思いつつも一生に一回だけじゃない!!!あ~あ!悔やまれます。
ところで前置きが長くなりましたが、ここは公立病院なので、入院は4人部屋でした。2日間だけだし、まぁいいかなんて思っていたのが大間違い。
分娩後3~4時間はベットの上で安静にして、問題がなければその後シャワーを浴びて入院部屋へ移動します。
シャワーを浴びたらもう時間は夜の10時近くになっていました。家族は泊まれないので朝から12時間以上付き添ってくれていたニックも相当お疲れだったのか、目を赤くして家へ帰っていきました。お疲れ様そして、ありがとう。
その夜から魔の母乳強化合宿がはじまったのです。
その前に助産師さんがチラリッとこの子は大きいから母乳もいっぱい欲しがるだろうねぇなんて言ってましたが、泣き止まないので母乳をあげてみたところ、もちろんそんなはじめからは出ません。以前からおっぱいマッサージはしていたものの、産まれたばかりなのに、吸引がきつくものすごく痛い!でもギャン泣き!え~どぉしよう…
通常産まれたてってよく寝てくれるはず?なのに。すると助産師さんが見かねて、ササッとノアをラッピングしました。するとしばらくしたらスヤスヤと眠りはじめ、
「お腹の中で窮屈な格好でいたから、こうしてラッピングしてあげた方が落ち着いて眠るのよ」と、その後私はまだ覚醒されて眠れないものの少し休息ができました。
病院の食事は…というと主にはサンドイッチ、サラダ。一応リクエストカードがあって分量や内容は選べます。決して美味しいとはいえないお味。まぁ2日。2日。
こんな感じ。(フライドライス・サラダ・スープ・チョコムース)カロリーはどうなの?という献立。
次の日は、ジュリアスとノアの初顔合わせ。
少し照れくさそうに、嬉しそうに、そぉ~っと弟を抱っこしていました。
ちょうどお風呂指導もあったので、恐々とジュリアスも一緒にお手伝い。
「ジュリアスお兄ちゃんだねぇ。」「うん!」
日本の病院ではフォーミュラも足したりしていたけど、ここは完全に母乳だけ。
確かに初乳はかなり栄養価もあり、赤ちゃんに免疫がつき、飲ませることはとても大事だし、出来ればしばらく母乳を続けたいなぁとは思っているものの、やっぱりはじめは出ないものです。
なかなか出ない母乳を泣く度にあげていたら、既におっぱいはちぎれそうになっていました。それでも昼間は良く眠っていたのです。
2日目の夜。
夜10時頃、周りの皆さんもそろそろ眠る準備、さぁ私もトイレに行って寝ようかなぁなんて思っていた矢先、ギャン泣きがはじまりました。
痛いおっぱいをいくらあげても、まったく泣き止みません。
ベッドの上でずーーっと抱っこしていました。気付いたら夜中の1時。少し泣き止んでケースに置くとまたすぐ泣き始め、ラップをしてみてもダメ。他のベイビーは静かにしているのに。
トイレも我慢できなくなって、泣きやんだ隙にダッシュ!行く時にチラッとカーテンの隙間から見えた他のママさん。しっかりおっぱいをくわえさせていました。すごい!
帰ってきたら、ギャン泣きしているのは、やっぱりうちの子だ。
そのうちママさんからも「うるさいなぁ」というような溜息も聞こえてきて…あ~もうどうしたらいいのぉ~?私も泣きたいよ(ΩДΩ)
夜中の3時。ノアは一向に泣き止まず、完全にお腹がすいてる様子。ちょこちょこ助産師さんも来るんだけど特になんの助言もなく、仕方なくフォーミュラを頼みました。
こちらは、かなりストイックに母乳志向。誓約書にサインまでしてようやく20mlのフォーミュラをもらい飲ませたら、「ん?なんだこれ??」となんともいえない幸せな驚いた顔をした後、ノアは満足したのかスヤスヤと眠りについたのでした。
私は前回も3日目におっぱいが石のように硬く張って痛くなり、たぶんそれはホルモンの影響から準備が整ったというサインだと思いますが、産んだ後もこれでもか、これでもかという位痛みが襲ってくるのです。
人によってそれぞれですが、はじめの2~3日は20ml位、1週間目で50ml、3週間目くらいになるとおっぱいの痛みも軽減し、母乳もスムーズに出はじめます。
本当にこの入院は母乳に泣かされた2日間でした。
退院後は次の日から一日おきに3回、出張助産師さんが、母子検診や様子などを自宅まで診に来てくれます。
その後は、近所のマタニティセンターへ2週間後・4週間後・8週間後と出向いて、検診を行います。
それから予防接種もはじまるんだよな。
今週末で誕生から1ヶ月が無事に過ぎようとしています。ノアとの2人の時間を大切に過ごしている毎日です。
画像や動画ではこの時期のことは残せますが、ノアが誕生した直後に私の胸に置かれた時の匂い、新生児独特の匂いはもうこれっきりなんだよな。
懐かしいような、寂しいような…
ここで、今回体験した妊娠出産に関しての医療システムの違いについて書いておこうと思います。
州によって違いがあるかもしれませんが、お産の際の病院の費用はすべて無料になります。時間外や緊急・無痛分娩・心音モニターなどの費用もかかりませんでした。
また、妊娠時の定期健診もお産する病院へ行き、特に医師・助産師などを選ばない場合は、検診料は全て無料です。更には通訳を入れる場合も無料だそうです。
これは公立病院のケースですが、これと違って私立病院を選んだ場合は、同じくお産する病院で、専門の医師が妊娠初期から分娩まで、その後は個室で5日間前後入院が出来るそうです。どちらかというと日本はこのシステムに近く、費用はその分必要になります。
ジュリアスを日本で産んだ時は、その後の入院期間がとても充実していました。部屋も広々、もちろん個別のバス・トイレ、アロママッサージやお腹の引き締め低周波、産後のビデオ講習、なにより食事、レストラン並みのカロリーも考慮された日替わりの豪華メニュー。最後の夕食はなんと赤ワインまで出てきて、同じ日に産んだ人達と乾杯なんかして、ホッとしたものです。
分娩後は母体の疲労を考えて、夜、身体がキツイ場合は新生児室で預かってくれました。これも大分助かりましたね。
今回私の場合はGP(一般医)で妊娠したとわかった後、お産の病院を選び、家から車で10分程の公立病院でした。
そこの病院の紹介で妊娠定期健診は、近所のクリニックで、専門の産婦人科医師がはじめから分娩まで担当してくれるシステムにしました。その場合は一貫して同じ医師ということもあり経過も把握してくれていて安心な分、費用はその都度メディケアの範囲内で必要でした。
実際にお産をする病院へは、病院ツアーやリフレッシャーコース・母乳コースへ通っていたので、陣痛が起こった際、病院までの道程や様子などは把握できました。
残念だったのが、事前に申し込んでおいた臍帯血提供のシステム。これは白血病や血液の病気を患っている方々・もちろん自分の子供にも役立ちます。
臍帯を切った後に冷凍保存するのですが、陣痛の時に担当者が来て、この後採血をしますね。と色々準備をしていたにも関わらず分娩が思ったより長引いたこともあり、後で聞いたらその担当者、時間で帰ってしまったそうです。1週間後に家に電話があり、どうやら今まで休暇をとっていたそうで、色々言い訳をしていましたが、本当にもうありえない!大分慣れましたが、お国柄?とは思いつつも一生に一回だけじゃない!!!あ~あ!悔やまれます。
ところで前置きが長くなりましたが、ここは公立病院なので、入院は4人部屋でした。2日間だけだし、まぁいいかなんて思っていたのが大間違い。
分娩後3~4時間はベットの上で安静にして、問題がなければその後シャワーを浴びて入院部屋へ移動します。
シャワーを浴びたらもう時間は夜の10時近くになっていました。家族は泊まれないので朝から12時間以上付き添ってくれていたニックも相当お疲れだったのか、目を赤くして家へ帰っていきました。お疲れ様そして、ありがとう。
その夜から魔の母乳強化合宿がはじまったのです。
その前に助産師さんがチラリッとこの子は大きいから母乳もいっぱい欲しがるだろうねぇなんて言ってましたが、泣き止まないので母乳をあげてみたところ、もちろんそんなはじめからは出ません。以前からおっぱいマッサージはしていたものの、産まれたばかりなのに、吸引がきつくものすごく痛い!でもギャン泣き!え~どぉしよう…
通常産まれたてってよく寝てくれるはず?なのに。すると助産師さんが見かねて、ササッとノアをラッピングしました。するとしばらくしたらスヤスヤと眠りはじめ、
「お腹の中で窮屈な格好でいたから、こうしてラッピングしてあげた方が落ち着いて眠るのよ」と、その後私はまだ覚醒されて眠れないものの少し休息ができました。
病院の食事は…というと主にはサンドイッチ、サラダ。一応リクエストカードがあって分量や内容は選べます。決して美味しいとはいえないお味。まぁ2日。2日。
こんな感じ。(フライドライス・サラダ・スープ・チョコムース)カロリーはどうなの?という献立。
次の日は、ジュリアスとノアの初顔合わせ。
少し照れくさそうに、嬉しそうに、そぉ~っと弟を抱っこしていました。
ちょうどお風呂指導もあったので、恐々とジュリアスも一緒にお手伝い。
「ジュリアスお兄ちゃんだねぇ。」「うん!」
日本の病院ではフォーミュラも足したりしていたけど、ここは完全に母乳だけ。
確かに初乳はかなり栄養価もあり、赤ちゃんに免疫がつき、飲ませることはとても大事だし、出来ればしばらく母乳を続けたいなぁとは思っているものの、やっぱりはじめは出ないものです。
なかなか出ない母乳を泣く度にあげていたら、既におっぱいはちぎれそうになっていました。それでも昼間は良く眠っていたのです。
2日目の夜。
夜10時頃、周りの皆さんもそろそろ眠る準備、さぁ私もトイレに行って寝ようかなぁなんて思っていた矢先、ギャン泣きがはじまりました。
痛いおっぱいをいくらあげても、まったく泣き止みません。
ベッドの上でずーーっと抱っこしていました。気付いたら夜中の1時。少し泣き止んでケースに置くとまたすぐ泣き始め、ラップをしてみてもダメ。他のベイビーは静かにしているのに。
トイレも我慢できなくなって、泣きやんだ隙にダッシュ!行く時にチラッとカーテンの隙間から見えた他のママさん。しっかりおっぱいをくわえさせていました。すごい!
帰ってきたら、ギャン泣きしているのは、やっぱりうちの子だ。
そのうちママさんからも「うるさいなぁ」というような溜息も聞こえてきて…あ~もうどうしたらいいのぉ~?私も泣きたいよ(ΩДΩ)
夜中の3時。ノアは一向に泣き止まず、完全にお腹がすいてる様子。ちょこちょこ助産師さんも来るんだけど特になんの助言もなく、仕方なくフォーミュラを頼みました。
こちらは、かなりストイックに母乳志向。誓約書にサインまでしてようやく20mlのフォーミュラをもらい飲ませたら、「ん?なんだこれ??」となんともいえない幸せな驚いた顔をした後、ノアは満足したのかスヤスヤと眠りについたのでした。
私は前回も3日目におっぱいが石のように硬く張って痛くなり、たぶんそれはホルモンの影響から準備が整ったというサインだと思いますが、産んだ後もこれでもか、これでもかという位痛みが襲ってくるのです。
人によってそれぞれですが、はじめの2~3日は20ml位、1週間目で50ml、3週間目くらいになるとおっぱいの痛みも軽減し、母乳もスムーズに出はじめます。
本当にこの入院は母乳に泣かされた2日間でした。
退院後は次の日から一日おきに3回、出張助産師さんが、母子検診や様子などを自宅まで診に来てくれます。
その後は、近所のマタニティセンターへ2週間後・4週間後・8週間後と出向いて、検診を行います。
それから予防接種もはじまるんだよな。
今週末で誕生から1ヶ月が無事に過ぎようとしています。ノアとの2人の時間を大切に過ごしている毎日です。
画像や動画ではこの時期のことは残せますが、ノアが誕生した直後に私の胸に置かれた時の匂い、新生児独特の匂いはもうこれっきりなんだよな。
懐かしいような、寂しいような…